1552 屋形崎鼻=土庄町屋形崎(香川県)大阪城残石記念公園のざんねんな石たちも眺めているだろう岬 [岬めぐり]
大阪城の石垣の石を、小豆島から切り出したということは知っていたけど、なんとなくそれは築城時のことだとろうと思っていた。ところがそうではなかった。築城時には周辺の石を集めていて、ここ小豆島の石は、冬の陣・夏の陣のあとの大坂城を修復する時に切り出されたのだ。徳川期に細川家の担当であったようだ。
次のバス停である「大阪城残石記念公園」は、小海の集落の小島という無人島の向かいにある道の駅などと一体となっているらしい。「残石」というのがちょっとおもしろい名前で、結局大阪城には行けなかった、大阪城の石垣になり損ねたざんねんな石たちが40個ほど残っている。丁場と呼ばれた採石場から切り出され、海辺まで運ばれたものの、使われることなく放置された、それが残石なのだ。
「大阪城石垣石切り飛びこし丁場跡及び小海残石群」という長ったらしい名前で香川県史跡になっている。飛びこしというのは場所の名前らしい。
そこに展示してあるという、400年前当時の巨石輸送の様子を再現したものをサイトの写真でみると、太い材木を何重にも組んで、その上に巨石を縛り付けている。船に積み込もうとするよりは労力負担が少ないし、海の中に半分沈めて引っ張るほうが抵抗も少ないのだろう。
だが、それにしても動力船もない時代に…。と、言葉を呑み込んでしまうくらい、大変なことをよくやったものだ。たかが石垣のために?
バスは降りずに乗ったまま、停留所をすぎて行く。道路脇には、大坂残石記念公園の石標と、石がいくつかヤシの木と並んでいる。
その向こうに見えるのが小島で、小島の遠くに見えているのが屋形崎鼻となる。屋形崎というのが集落の一帯を示す地名で、その鼻ということになる。緩い傾斜地が丸く大きく北の海に向かって張り出しており、それと小島が浅い北浦港を囲っている。
屋形崎鼻は、この同じ日の夕方、別のバス路線で西側の馬越まで行ったので、そこからも遠望できた。西から屋形崎鼻を見ると、小島とくっつき一体となって、先が盛り上がった岬のように見える。
バスは、屋形崎から海岸を離れ、巨大な石の観音像?に見送られながら、南に向かって山越えの体勢に入って行く。
▼国土地理院 「地理院地図」
34度31分44.39秒 134度13分24.53秒
四国地方(2018/10/11 訪問)
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タグ:香川県
本年もお世話になりました
来年も宜しくお願い致します
どうぞ良いお年をお迎え下さい
by (。・_・。)2k (2018-12-31 17:48)
輝かしい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
by yam (2019-01-01 13:08)
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
by kohtyan (2019-01-01 20:01)