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1502 貝崎=むつ市脇野沢(青森県)32キロぶりに復活した下北西海岸の道は遊歩道だった [岬めぐり]

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 しばらく崖の中の岬が続いてきたが、平舘海峡も貝崎まで南下してくると、やっと普通の岬っぽくなってくる。穴間山の西の端で南に延びる細い尾根の先っちょが貝崎で、その東側は貝崎沢という谷が切れ込んでいる。貝崎の先端では、低くなってき尾根が岩礁になって海に落ちる。出っ張り自体はさほど大きくないので、うっかりすると知らずに通り過ぎてしまいそうだ。
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 それに加えて、そのさらに南500メートルのところにある北海岬と、どうかするとくっついてしまいそうで、とくに北側から眺めると、見えるのは北海岬ばかりで、貝崎はその横にくっついて見える。
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 そんなわけだから、ここは貝崎と北海岬を一項目にまとめたほうがいいのかなとも考えたが、やはり別項目にすることにしよう。
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 そうした理由は、下北半島西海岸を下ってくるなかで、佐井からずっとしばらくなかった海岸線の道が、この貝崎から復活するからだ。佐井の磯谷集落まではなんとか続いていた海岸線の道は、そこからこの貝崎まで南北32キロ(ごく大雑把な凸凹を含む)に渡って、まったく途絶していた。
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 復活した破線の道は、貝崎の先端にあるわけではないが、水はなさそうな貝崎沢の奥まで伸びていて、沢の入口にあたる小さな入江の海岸近くには、地図にもある数棟の建物も見えている。
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 ここが九艘泊西の外れの集落なのかと思っていたが、どうやらそれは違うらしい。
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 地図の道は貝崎から海岸沿いに南下して、北海岬をぐるりと回りこんで九艘泊集落に達しているが、その間ずっと破線のままである。つまり、この道は自動車は通ることができないのだろう。海岸の遊歩道のようなものなのだろうが、それではこの水もなさそうな貝崎の沢では生活はできないだろうから、集落の外れではない。
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 では、ここの建物はなんなのか。気になったので調べてみると、例によって貝崎という岬の情報はまったくと言っていいほどないが、「貝崎園地」という情報が数件あった。
 その中の、移住・交流推進グループ・青森県企画政策部地域活力振興課という長ったらしい名前の「あおもり暮らし」サイトのあるページには、次のような記述があった。
 
 貝崎園地  観光情報 概要
脇野沢港から西へ車で約15分。車道が終わり、海岸沿いの遊歩道を行くと貝崎園地があります。
北海岬展望台や海峡展望台からは陸奥湾、津軽海峡が一望できます。
ときおりカモシカやサルも顔を出すこともある、大自然の公園です。
炊事場やトイレを完備したキャンプ場、バンガローもあります。
 
 同じサイトでは「夏季はヤマセによる影響にて冷涼、冬季には降雪が多く150cm近く積もる」という青森県でも、移住促進をはかっているらしい。寒い北国にもそれなりの良さが充分にあるのだろうから、移住のメリットを求めてくる人もあるのだろう。だが、人一倍寒がり屋のでんでんむしにはムリだな。
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 なるほど、見えていた建物は短い夏のためのキャンプ場の施設だったのだ。それで納得。
 しかし、数少ない中の別の情報に、2014年に公開されたYouTubeの「貝崎園地キャンプ場跡」という投稿動画もあった。それは、荒れ果てた廃墟動画で…。遊歩道も、何箇所も割れ落ちり大きな石が塞いだままになっていた。
 ということは、ほんの数年前までは一度は廃棄された状態になっていたものを再び改修して復活させた、ということになる。となると、復活のドラマもおもしろそうで興味をひかれるのにね。
 (と、書いていちおう締めくくってはみたのだが、どうもこの貝崎園地、現在本当に復活しているのかどうか、だんだん怪しいようにも思えてきた。ひょっとしたら、逆に県のサイトのほうが情報の更新がされず、古いままなのかも?…と。)

▼国土地理院 「地理院地図」
41度8分39.92秒 140度45分56.43秒
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dendenmushi.gif東北地方(2017/09/05 訪問)
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タグ:青森県
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