1334 大串岬=さぬき市津田町鴨庄(香川県)細くて長くて結構大きい岬は東からみても西からみても上からみても… [岬めぐり]
大串岬は、長さは2.5キロ、幅は広いところでも800メートルくらいしかない細長い岬である。北の瀬戸内海に向いて突き出た岬の東側は小田湾、西側は鴨庄湾、地名も東半分が小田で西半分は鴨庄になっているが、先端部は鴨庄になっている。その先端部は、岬の上からは見えない。
興津から乗った志度行きのさぬき市コミュニティバス志度小田線は、ワゴン車ではなく普通のバスで、これが大串岬の上まで行って戻ってくるルートを取るので、好都合かと乗り込む。ただ、この路線も全部のバスが大串まで入っていくわけではならしいので、これは貴重な一便ということになる。
興津から峠を越えて笘張に入り、そこからまたもうひとつ峠を越えると、大串岬の付け根を東から西へ横断したことになる。
いったん鴨庄湾側に出て、岬の上に登って行くバスは、細長い岬の西側寄りの道を行くので、ここで小田湾から見た大串岬もいちおう確認しておこう。
と言っても、大串の岬は少し西に傾いているうえに、岬名表記のある先端部も西寄りにある。このため、小田湾から眺める大串岬は、その長い横っ腹を下から見ているような格好になり、先端部はその向こうに隠れていることになる。
では、付け根を横断して反対側の西に出た鴨庄湾からはちゃんと見えるかというと、これまたほぼ同様で、今度は西の横っ腹を見ていることになる。
その反対の鴨庄湾側は、バスが北向きに走って行く途中で、ちらちらと見えるがやはり先端部というわけではない。
岬の上では標高100メートルくらいの高さはあるのだが、やはりバスの車窓からは、岬の先端が見通せるというわけではない。ここでバスを降りて少し歩けば、あるいは先端部も見えたのであろうが、ここで降りると帰れなくなる。
細く長い比較的大きな岬であるがゆえに、こういうことになってしまう。また岬の上に行けば先端が見えず、遠くから眺めるるほうがよく見えるという例でもあろう。ただし、ここでは東西の両湾が深く凹んでいるので、遠目に見るにも、なかなか横からというわけにいかない。
ごちゃごちゃとくだらんことばかり書いとると思われているだろうが、それもこれもでんでんむしの岬めぐりではどちらでもいいのだ。その時時の事情次第で、やむを得ない。
大串自然公園になっている岬の上には温泉施設などもあるらしいが、そこでくるりと向きを変えたバスは、きた道をまた戻って行く。
バスが南向きに向きを変えたとき、小田湾と馬ガ鼻側が一瞬の間だけ見える。
岬の西、鴨庄湾の北には、高島という島が浮かんでいる。縦長のこの島をこの角度からだと縦に細く見ていることになる。
その西には、五剣山366メートルの最高点をもつ半島が大きくせり出してくる。五剣山には“八栗山”という名もあり、第85番札所の八栗寺があるが、そこから北へ、竜王山、遠見山、大仙山とピークが西へ触れながら伸びている。それらの山並みは薄く遠くなっているが、手前に黒く低く這い出してくるのが、小串岬ということになろうか。
ちょうど、その上右奥あたりにうっすらと見える高いところが八栗山であろう。
結局、大きい大串はどこからも全体を掴み損ねた。ならばと、八栗山の上を旋回して方向転換する飛行機の窓から見た小田湾、鴨庄湾、志度湾付近を…。馬ガ鼻のゴルフ場による侵食も上からだとよくわかる。前項について、ChinchikoPapa さんからは、さっそく「岬の大半をゴルフ場で木々を伐り裸にしてしまうとは、ゴルフをまったくしないわたしとしては、非常に勿体なく感じてしまいます」とのコメント。でんでんむしは、活用できる国土の狭い割に人口の多いわが国では、ゴルフというのはある種反社会的な存在ではないかという偏見と疑問をもっているのだが、こういうことを書くとただでさえ少ないシンパをまた減らしてしまいますね。▼国土地理院 「地理院地図」
34度22分9.03秒 134度12分25.47秒
四国地方(2015/11/02 訪問)
タグ:香川県
2016-02-26 00:00
きた!みた!印(35)
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