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1324 宮崎=七尾市能登島須曽町(石川県)能登島にもキリコも火祭りもあるが宮崎に神社はなく… [岬めぐり]

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 マリンパークの砂浜から右手、西側に眼を転じてみると、長々と黒い岬が延びている。その先端が宮崎になる。
 佐波のマリンパークからは宮崎までは3キロちょっとはあるので、だいぶ遠く離れている。この長い海岸線の先に近い途中までが佐波町で、この集落の家はほとんどがこの海岸線に点々としてある。岬の先、宮崎に近いほうの途中からは須曽町と町が変わるが、須曽町の集落の中心は、宮崎の手前から垰道に入り、一山越えた西側にある。
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 宮崎の尾根は66メートルのピークになっていて、その北側の鞍部を、能登島を県道47号線が通っている。この県道が、七尾市街地から能登島大橋を渡って島を北海岸まで突き抜ける。
 宮崎というのだから、神社でもあるのかと思うと、先っちょがちょんと丸いこの岬にはなんにもない。
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 神社は西の須曽集落に先崎神社というのがあるくらいだ。神社庁のデータによると、その先崎神社は向田の伊夜比咩神社の宮司が管理しているらしい。伊夜比咩神社には向田の火祭がある。“比咩”は姫だから、この祭神は女神である。そして、女神があれば男神があり、それが祭りの主役になることも多いが、ここでもその出会いがスケールの大きな火祭りになっている。
 なんと、男神は越後の伊夜比古神で、年に一度の逢瀬に海を渡ってくるのだ。向田の火祭りでは、大小7基のキリコと大松明が出るという。まこと、能登は隅から隅までキリコと火祭が伝えられている。考えてみれば、それもかなりすばらしいことだ。
 宮崎は、そのお祭りとも関係がなさそうなのだが…。
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 宮崎の真北、2.45キロのところに、標高197メートルの四村塚山(よむらつかやま)がある。これが能登島の最高峰だから、面積が46.6平方キロメートルの能登島は、全体に低いでこぼこが連なっている。能登島と七尾湾周辺では高い山もなく、各集落はみな海沿いの低地に固まっている。ChinchikoPapaさんからは、津波はどうなんだろうというコメントもいただいていたが、近年では1993年と2007年の二度にわたる能登の大地震でも、津波はせいぜい数十センチで過去の記録でも大津波が起こった形跡はないようだ。
 能登島町が七尾市と合併したのは10年前だが、15年前までは3300人あった島の人口は、これまで各地域ごとに紹介してきた七尾市のデータでは2824人と落ち込んでいる。
 地質は新第三紀層(およそ2400万年前から170万年前まで)といわれる層からなる海岸段丘が発達がしてできた地形で、海岸線のでこぼこも変化に富んでいる。
 新第三紀層は、地質年代のひとつ、第三紀を五つに分けた後半の中新世・鮮新世をあわせた時代の総称で、一般に岩盤といわれる比較的硬くて安定した地盤が多いとされている。そういう説明を聞くと、しろうととしては落ち着かない。なぜならば、能登一帯に多い珪藻土(けいそうど)の堆積との関係がわかるように誰も教えてくれないからだ。
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 能登島の岬はここまで24を数え、先の訪問であげていた屏風崎を除くと、残りはあとひとつだけである。それらの岬でも、いかにも珪藻土の層でできたような露頭や崖を伴うものもいくつかあった。
 また、ここまで一周りしてきて、各地に立っていた町名の標識についていたキジやマッタケなどの絵は、どうやら単なる使い回しではなく、いちおう各地域の特徴的な絵を示していたものらしいということもわかった。
 百科事典的な解説には、“アカマツ・スギ林が多く、広くマツタケを産し、鳥類も多い”とあったから、やっと「そうだったのか」と思った次第でした。
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▼国土地理院 「地理院地図」
37度5分50.80秒 136度58分31.96秒
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dendenmushi.gif北越地方(2015/09/15 訪問)

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タグ:石川県
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