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1323 長島=七尾市能登島向田町(石川県)“島”だけど岬扱いにしたけど向田町を佐波町とするわけにもいかんしなぁ [岬めぐり]

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 「長島」という名前は、本来は島の名前であって岬の名前ではない。だが、ここは立派に「岬」であって「島」ではない。
 その東の免屋(めんにゃ)入江のほうに向いてしゃくりあげているような形になっている岬の先端に、長島の表記はある。しかも、それは国土地理院のルールに従って、岬名を示す斜体文字で表わされている。だから、ここでもちゃんと岬としてカウントして項目にあげておく必要があろう。
 道がない免屋入江は、二股にわかれて能登島中央東寄りの南岸に食い込んでいるが、海岸道路はここで途切れているから、二穴町の小泉崎から長島までは、能登島交通バスの祖母ヶ浦線で北側を大回りしてマリンパークまでつながることは、先にも述べたとおり。だが、それは結果的に能登島東側の住民にとっては、市役所支所や郵便局・学校などの施設を利用するためにも妥当なルートの取りかたになっているとも言える。
 曲線が幹線で、西の南線と東の祖母ヶ浦線がその途中から分岐して、乗換えでつながっている。南線の乗換えは半浦の大橋駐車場だが、祖母ヶ浦線が曲線と乗り換える停留所は、マリンパーク海族公園という名のある海浜にある。そこは曲線から少しばかり東に入ったところである。
 バスの乗換えは、あまり待たなくていいようにダイヤが組まれていて、多くの場合、乗換え停留所で降りるとすぐ前に乗り換えるバスが待っていたり、待つとしてもわずかの待ち時間で乗り換えられるようになっている。
 南線も祖母ヶ浦線も、曲線に乗り換えなければ島からは出られないし、料金も乗り換えと言えば1枚の整理券ですむように考えられている。
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 バス停の南に広がる公園には、島の湯という立ち寄り湯もあり、道路の北には大きな市立の保育園もある。おそらく能登島中の幼児をここで一手に引き受けているのだろう。
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 南に開けた砂浜の海岸は、海水浴場になっているようだが、浜辺にタイルは敷かれ東屋もあるが、ほとんど施設らしいものもない。
 この静かな海岸から、東にせりだしている岬の先端が長島と名がつけられているところになる。この岬も30メートルの小山が低地を挟みながらつながっているという形で、しかも、その先端は東へ傾いている。
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 そのため、西のマリンパーク側から見ると、長島の後ろからその横っ腹を見ているような感じになる。しかし、こうしてみると確かに“島”だなあ。
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 砂浜から正面に見えるのは、カラス島、嫁島、コシキ島という小さな島があり、寺島というそれらよりちょっと大きな島が浮かんでいる。
 寺島にはこちらを向いた家が一軒だけ建っている。見たところ住宅か別荘のようでもあるが、こういうのを見るといったいどんな人が住んでいるのだろうと思ってしまう。
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 そのずっと向こう七尾南湾の奥に煙突が見えるが、そこは七尾市大田町の火力発電所である。そこまでは南に5.5キロの距離がある。
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 「1318 城ヶ鼻・そわじ鼻」の項でふれたように、島のほぼ中央東寄りでくびれた部分の北から南までが向田地区で、南湾に面した能登島佐波町も23世帯しかない。佐波町はマリンパークから西の海岸に位置しているが、長島のところは向田町になるらしい。「らしい」というのは、これがまた地理院地図では長島は佐波としているのに対し、Mapionの色分けでは向田としているからだ。
 なんか、国土地理院のこの岬の所在地表示のズレ問題は、この調子でいくと今後もあちこちで「正確な所属を示すとは限らない」表示をしてしまう可能性が出てきそうで、その影響は大きい。これからのこともそうだが、すでに書いている項目に遡って全部見直さなければならないとなると、ちょっと大変で憂鬱になってきたなあ。

▼国土地理院 「地理院地図」
37度6分44.77秒 137度0分16.55秒
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dendenmushi.gif北越地方(2015/09/15 訪問)

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タグ:石川県
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