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1310 トガ崎=七尾市能登島田尻町(石川県)細い水路をはさんで田尻と久木のふたつの集落が向かい合っている能登島北西で [岬めぐり]

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 能登島大橋ができる前から、桟橋から島内各方面に出ていたバスが、能登島交通となっているわけだが、前項で述べたように中央を本線である曲線、東を祖母ヶ浦線、西を南線が走っている。南線は途中で交差したり不思議な走り方をしているし、初めて乗る人間にとっては、いくら地図を見ていてもどこを走っているのかなかなか簡単には要領を得ない。
 都合、この線には2回乗ったのだが、岬の紹介順はここも地図で時計回りに回る順になっているので、実際に行動した順ではない。
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 トガ崎を始めとする能登島北西端の岬へ行くには、南線のバスを田尻久木で降りなければならない。バス停とバス路線は海岸まで行かないので、車窓から見えるという岬ではないのだ。
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 ふたつの集落の名前をくっつけたバス停は、島内道路が北西の端で折れ曲る三叉路にあり、そこから南西に延びる坂道の上の奥には、通り鼻の南にある中能登農道橋の橋脚の頭がのぞいている。
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 能登島では、島内の集落ごとにその名を示す標識が立っているのだが、ここではバス停と同じようにふたつの集落の名が一本の柱についている。
 田尻にはキジ、久木(くき)にはマッタケの絵柄があるが、どうやらこれは使い回しで、格別その集落の特徴を示しているわけではないらしい。
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 この道を北へ行くと海岸に出るはずだが、小さな溝のような川がある。この水路が、西の田尻と西の久木を分けている境界なのだ。
 この道をずっと西へ行くと、すぐに道は切れて行き止まりになる。トガ崎は、その行き止まりの先にある。
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 それは小さく鋭角に突き出た形からついた名前なのだろうか。とんがっている岬は実はほかになんの変哲もなく特徴もない出っ張りで、小道も通わぬただの薮山であった。それは、岬を回り込んだ西側でも変わらない。
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 こんなところに、名前がついているというのは、もっぱらこの沖に広がる七尾北湾(北湾ですよ、さっき前項までは西湾だった)をいく船からみて、ある程度重要な目印であったからではないか。それはこの地域の三岬とも同じであろう。
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 トガ崎から2キロほど西へ行くと、そこは松ヶ鼻や明治の館があった七尾市中島町外(そで)である。
 もう一度改めて、西の中島町外から、このトガ崎のほうを眺めてみよう。
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 トガ崎よりも少し南に位置する松ヶ鼻からみると、通り鼻付近から青島があり左手の端がトガ崎になる。
 だが、さらに細かく見るとすると、その先にはもうひとつ別の岬の先っちょもちょっとだけのぞいているはずなのだ。
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 このところやたらアップグレードの通知が続いていたGoogle Earthだが、そういえばこのアプリも久しく見ていない。では、ひさしぶりに開いてトガ崎でも見てみるか。
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 トガ崎自身の影のように、北東側が黒くなっているので、一見すると幅のある岬のように見えてしまうが、黒い部分は海面で、そこだけ波がたたないので黒くなっているらしい。そのほかの海面はみんな白くさざ波がたっていて、ここでは南西から北東へ向いて風が出ていたことがわかる。
 田尻と久木のふたつの集落は、その風も避けて、北には入江があって海に出られる、まさに絶妙なロケーションをみつけて、人と家が集ってきたものだろう。

▼国土地理院 「地理院地図」
37度9分7.34秒 136度54分6.84秒
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dendenmushi.gif北越地方(2015/09/15 訪問)

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タグ:石川県
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