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1289 金剛崎=鳳珠郡能登町字小木(石川県)小木港の南港で灯台防波堤と港のなかにもうひとつ船溜まりを囲う [岬めぐり]

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 小木港でバスを降りたとき、まず向かったのが金剛崎と御舟崎が見える南港の岸壁であった。南港というのは、北と南と大きく二つに分かれる小木港の説明上便宜的に勝手に付けた呼び方なので、実際にどう呼ばれているのかは知らない。北港の岸壁はもう町並みと一体化していて、民家の前が広い道路兼漁船が横付けされたときの荷揚場になるようだ。
 岸壁の端には漁協の建物があって、その前の街路灯柱には、いかにも松波に習ったような透かし看板があったが、その意匠はイカ。
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 暗くなりかけている岸壁には、イカ釣船の姿もまったくない。岸壁では白いワゴン車でやってきた家族がそろそろ引き揚げの準備にかかろうかという時分。
 漁協の前を抜けて、もうひとつ水面の岸壁に出ると、風が冷たく吹き付ける。そこから西の正面が、金剛崎である。
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 この岬は、単独で海に突き出ているわけではなく、おまけにそれを正面から見る形になるので、写真ではわかりにくいかも知れないが、堤防の出入口を示している赤い灯台の向こうの岩礁がそうらしい。この堤防の内側には、もうひとつ小さい船溜まりと岸壁が切れ込んでいる。
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 家が並ぶ岬よりも、その左手奥にある岸壁の岬のほうがより岬らしい。もっと西へ町の中を歩いて行けば、金剛崎の姿も横からそれらしく見えるのだが、もう暗くなってきたしやめておこう。
 この日は雨の朝に外浦海岸の垂水を発って、バスを狼煙、珠洲、松波とこれでもかなり効率的に乗り継いで小木までやってきたはずなのだが、それでも途中の待ち時間などで、結局小木では日が暮れてしまった。
 風ばかりではなく、またまた雨が落ちてきた。

 小木港を北と南に分けているのは、30メートルくらいの小山二つの飛び出しだが、その周辺ぐるりのわずかな平地が、ぎっしりと民家で埋まっている。少しは埋立もあったのだろうが、港湾の整備とともに小木の町は形成されてきたようだ。民家は谷間の平らなところを選んで伸びていったようで、ここまたかつては北側の九十九湾のように細かい入江がヒダをつくっていたと想像できる。
 その想像図では、現在は民家と道路が取り巻いていて、港口にわずかに残る岩礁がその向こうの小山の垂直に立つ崖とつながって、立派な岬をつくっていたのだろうと思われる。
 金剛崎は、葭ヶ浦にもあったが、これも想像では素朴に金剛石(ダイヤモンド)のように硬いという意味なのだろうか。ただ、珪藻土などのイメージは、むしろ“やわらかい”というほうが強い。けれども、白っぽい崖がたくさん残っているところをみると、ただやわらかいだけではなさそうだし、ダイナマイトにも使われたことなど昔に書いていた。
 ま、しろうとがあれこれ言ってみてみても始まらないのだが、もうひとつ能登の地質はよくわからない。
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 小木港を分ける小山の上のほうまで家が建っているが、その上にはアンテナや鉄塔がいくつかあり、東には白い筒状の灯台もある。この小山もかつては岬そのものだったのだろうが、今では周りを港湾の施設と民家と埋立地が取り巻いているので、灯台は奥の方になってしまっている。
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 漁協の前の民家の土台部分には、昔の海岸線をつくっていたはずの岸壁兼防波堤の跡が道路脇に埋もれていた。かつては、灯台のすぐ下が海岸線だったわけだ。それにしても、湾曲して反り返った防波堤の波返しの上が、家の土台になっているのはすごい。(写真の左下、赤いカラーコーンの左に注目!)
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▼国土地理院 「地理院地図」
37度17分45.60秒 137度13分40.27秒
tukumokongouzakiM.jpg
dendenmushi.gif北越地方(2015/09/13 訪問)

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