1256 観音岬2(椎谷岬)=柏崎市大字椎谷(新潟県)二度目の訪問だからうまくいくとも限らない [岬めぐり]
椎谷の観音岬をまた新たな項目で取りあげようとしているのは、前回の訪問時に折り返しのバスに乗るため灯台に向かう道の途中で引き返してしまっていたからである。
再挑戦の今回は、前回のように柏崎からではなく、出雲崎からのバスに乗ってきた。この路線は前回きたときにはなかったルートで、それも観音岬の下を突き抜ける「椎谷岬トンネル」ができてから、出雲崎と柏崎を結ぶバス路線も開通することになったのだろう。確かに、こちら椎谷側からの坂道はそれほでhないが、向こう側の坂道はかなり急峻である。
地理院地図の岬名表記は「観音岬」なのにその下をくぐるトンネルは「椎谷岬トンネル」というのは、どういう事情によるのだろう。かと思うと、トンネルから岬に登る道の脇のガードレールに貼り付けられた青い小さな標識には「椎谷鼻灯台」とある。
出雲崎から乗ったバスは、一番前の座席が荷物置き場のようになっていて座れない。しかたがないので、運転席の後ろに座ったが、窓が高くておまけに雨がばしゃばしゃとかかっている。これじゃ写真はムリなのでカメラをしまい、とにかく椎谷まで行ってからと思ったが、これがまた失敗だった。
観音堂の下を椎谷岬トンネルで抜けると、すぐに椎谷のバス停である。ここで降りて、また岬に戻る見覚えのある坂道を登って行く。
前回はここらへんまでしかこられなかったんだという場所を過ぎ、灯台のところまでやってきた。これを過ぎたところから灯台と岬の写真が撮れるのではないかと、地図で予想していたのだが、来てみると地図にはない背丈を超えるコンクリート壁で道は厳重に通せんぼがしてある。
おやおや! これより先には行けないのだ。
北西向きに断崖が突き出ている観音岬は、南側から見えないうえに東側に行けないとなれば、雨だろうがなんだろうがなんとしても出雲崎からのバスで北からの写真を撮っておくべきだったのだ。
うまくいかないときは、こういうもので、灯台のほうに行こうとしても、建物とフェンスに阻まれて迂回しようと思えば畑に遮られる。ごていねいにも「関係者以外立入禁止」の立て札まである。関係者って誰よ!
な〜んだ、こんなんじゃあわざわざ苦労して再挑戦することもなかったのに…。
上からも下からも、観音岬の全体をみることはできず、結局これだったら、どんなに雨で窓が汚れていてもなんでも、出雲崎から南に向かうバスからが唯一のビューポイントになっていたのだ。それがわかっていれば、なんとしてでもバス車窓にこだわったのに…。失敗したというのは、そういうことである。
椎谷の集落に戻る途中、三角点のところには、この峠で豪雨のなかで殉職した学校医の慰霊碑が建っている。これも前回きたときにはなかったが、旧道にあったのが新潟中越地震で被災後、こちらに再建したものといきさつが書いてあった。この地震は、でんでんむしが訪問した3か月後に起こっていた。
前回の椎谷訪問時(2007/04)には、黒い屋根瓦とやはり黒っぽい板張りの同じようなつくりの家がずらりと並んでいたのが印象に残っていたが、8年も経つと集落の様子も随分か変わっていて、その特徴は薄らいでいる。
馬市の看板や石碑も、前回にはまだなかったものだ。こんなところで馬市?という意外な感があったが、その説明はなかった。あ、石碑といえば前回あった明治天皇の休憩場所を示す石碑が、いまも変わらずあるのかどうか、確認するのを忘れていた。
▼国土地理院 「地理院地図」
37度29分2.13秒 138度37分5.15秒
北越地方(2015/07/01 訪問)
タグ:新潟県
今年の夏に椎谷岬に行って来ました。
灯台を中心にドローンで撮影しました。
どんな感じかgooglemapで椎谷鼻灯台を検索してみてください。
by ひろきち (2017-11-30 19:43)
@ひろきち さん、ドローンの写真、拝見しました。そうか、ドローンですか。これだと、でんでんむしが青いネットの柵に阻まれていたところがよくわかります。
こういうふうに、すべての岬を俯瞰できれば、また別のおもしろさもありますね。
by dendenmushi (2017-12-02 08:36)