SSブログ

1236 山崎=岩船郡粟島浦村(新潟県)西海岸ではここ釜谷にしかない集落の漁港に入って「シーバード」は一休み [岬めぐり]

yamazaki-4.jpg
 細長い粟島は、北北東から南南西方向に傾いている。この小さな島の傾き方は、大きな地図で見ると、対岸の笹川流れの岩礁海岸線とも、佐渡島の傾き方向とも、そして角田岬から南西に向いて始まる弥彦山塊の流れ方とも符合する。
 こんな日本列島のシワシワやデコボコやグチャグチャさえも、たまたまの偶然という要素もおおいにあるが、それなりの必然の結果であるというのも実におもしろい。
yamazaki-3.jpg
 専門的には、なんらか意味があるはずなのだろうが、そういう情報にはまずお目にかからない。それも当方が素人だからかもしれないが、案外専門家といわれる人々にしても、ナニもわかっていないのかも知れぬ。かといって、素人のわれわれのように勝手な憶測や想像だけでモノ申すこともはばかられるから、なにごともナイがごとく無視して黙っている…。あるいは、ちゃんと語っているという場合でも、ほかには伝わらない特殊な言語や方法でで話しているから一般にわからないのかも…。
 広域の大きな地図で見ると、確かにこの島は粟粒ほどに小さい。その島の基盤は、主に黒雲母花崗岩で白亜紀の生成になる地盤と考えられるという。
yamazaki-7.jpg
 そして、この島の傾きに沿いつつ、北部東海岸から南部西海岸にかけて、山崎断層といわれる断層が走っている。
 大潤鼻は、その断層が海中に没する位置にある。が、それと岩礁地帯が関係あるのかどうかは不明である。
yamazaki-8.jpg
 その断層の名前になっている山崎は、段丘のようになった50メートルほどのこじんまりした台地から西の海岸に突き出た岩鼻である。
 船は波しぶきを立てながら山崎の西を回り込んで、堤防に囲まれた港に入って行った。そこが釜谷の集落と港である。
yamazaki-10.jpg
 粟島で人が住んでいる集落は、フェリーが着いた東海岸の内浦地区とこの西海岸の釜谷だけと言っても差し支えないだろう。その東西の集落の間を一本の県道が、斜めに島をよぎっている。
yamazaki-11.jpg
 小さな入江に北面して岸壁と漁港の奥に固まっている数十を数える家のうち、14戸が民宿。そのうちには釣り船を兼業しているものもあろうし、観光釣り客がないときには自身も漁に出る、そんな様子がうかがえる。
 仕立ての船の釣りというのは、あまりやったことがない。昔、瀬戸内海ではのんびりとギザミ(ベラ=おもにキュウセンベラ)などの雑魚五目釣りを楽しんだことはあるが、本格的な遊漁船はなぜかやったことがない。早朝に出かけて行くあのおじさんたちを乗せた釣り船が港を出て行くところは、これまでも岬めぐりで訪れたところで、よく見ていたのだが…。
 粟島のガイドによると、ここ釜谷・内浦での釣り船定員5人で基本料金27,000円だそうだ。釣れる魚は季節によって異なる。今時分であれば、マダイ、キンメバル、アイナメ、ハナダイ、イナダなどであるらしい。
yamazaki-12.jpg
 考えてみれば、この列島に暮らす人々の命をつなぐのに、稲作が重要であったことは当然として、漁労くらい身近で、島でも海岸でも、北から南まで東でも西でも、広範囲に幅広く役に立ってきたものはないのではないか。
yamazaki-13.jpg
 その証拠のひとつとして、岬めぐりで日本中どんなところに行っても、およそ海岸という海岸で道路や人家があるところでは、ほぼ至るところに漁港や船溜まりがある。
 みんな海彦の子孫だったのだ。海の幸に感謝!
 これは遊漁船ならぬ遊覧船「シーバード」は、底まで透明な釜谷の港に入り堤防の端っこに船を寄せて繋留すると、ここで小休憩をする。半周だとここで降りることになるのだろうが、一周はここで一休みしてまた北へ向かう。
yamazaki-6.jpg

▼国土地理院 「地理院地図」
38度26分50.11秒 139度13分5.11秒
yamazakiM.jpg
dendenmushi.gif北越地方(2015/06/29 訪問)

にほんブログ村 その他趣味ブログ<br />その他珍しい趣味へ 人気ブログランキングへ
タグ:新潟県
きた!みた!印(39)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:地域

きた!みた!印 39

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

トラックバックの受付は締め切りました