1224 辺戸岬=国頭郡国頭村字辺戸(沖縄県)09:45那覇空港発=15:34辺戸岬着3つのバス路線を乗り継いで… [岬めぐり]
沖縄本島最北端の辺戸岬(へどみさき)へは、那覇空港に着いてすぐその足で、111系統のバスに乗り、名護バスターミナルまでやってきて、そこで辺土名行きの路線バスに乗りかえて、辺土名からまた国頭村村営バスでやってきた。
那覇空港をバスが出たのは、09:45。名護と辺土名で、それぞれ次のバスを待つ時間(とくに辺土名では2時間近くも)も含めてだが、辺戸岬へ到着したのは15:34。
那覇空港は南部にあるので、本島を南から北への、3つのバス路線を乗り継いでの実に長いバス道中である。運賃は合計で3,740円。そうだ、この運賃ではおもしろいことがあった。
前に書いているように、国頭村村営バスは無料だったのだが、結果的に辺土名=辺戸岬の間の運賃500円も、上記の金額に含まれている。
でんでんむしの計画は、出発前の3月中旬に最終確認をしていたが、その計画時点ではこどもと年寄りは無賃とは書かれていなかった。そこで降りるときに500円を払おうとしたのだが、年配の運転手さんがなにやら言う。
ところが、それがまるまる現地のことばで話されるので、なにを言っているのかさっぱり理解できない。標準語が間に挟まっていれば、それだけ拾ってもなんとか意味が通じるはずだが、わからないことばばかりなのだ。金額が違うというのかと思って、運賃表示をみると500円で間違いない。
ほかに乗客もいたように思うのだが、そのときは誰も通訳をしてくれなかったので、とにかくむりやり払って降りてしまった。帰りも同じバスと運転手さんだったが、今度はなにも言わずに500円受け取ってくれた。
国頭村が村営バスをこどもと年寄りは無賃にしたのは、この4日前の4月1日からだったのだ。それがわかったのは3日後に再び辺土名を訪れ、東海岸を行く奥行きのバスに乗ったときだった。運転手さんに奥まではいくらですかと聞くと、「無料です」というのだ。全部無料なわけではなく、4月からは未就学児と65歳以上が無賃になったのだという。
つまり、その運転手さんにはでんでんむしを見て、明らかに65歳未満には見えなかったということだが…。
そこで初めて、3日前の辺戸岬へ行くバスの運転手さんがしきりに言おうとしていたことの意味が、やっとわかったという次第。
辺土岬は、国道58号線からはさらに北に1.5キロも入ったところにある。バスは岬のレストハウスの前まで行ってくれる。そこは駐車場になっていて、何台もの車が出入りしているが、そのなかにはただの観光客というより米軍の基地関係者が休日を楽しんでいるような姿もある。
これがまったく普通の有名でない岬だと、まず人に出会うということもない。さすがに、本島最北端という看板は、岬めぐりにはとくに興味も関心もないはずの人までも多く引き寄せてしまう。土曜日ということもあったのだろうが、有名観光地と言うほどではないものの、案外たくさんの人影が平らな岬の上に散らばっている。
ここは辺戸の集落からは2キロ以上も離れており、西海岸の宜名真はもっと離れていて、ほかに人家はない。
狭い土地にたくさんの人が暮らしている本土では、近頃ではどこへ行っても人家が途切れることなく道路脇には連なっていて、どこが町でどこに暮らしの中心があるのかわからない。けれども、沖縄もこのあたりまでくると、人が暮らしている場所はほぼ集落のみに固まっていて、集落から外れるとなにもないエリアが次の集落まで続く…という形態がはっきりしている。
およそ1キロ四方はありそうな張り出した岬の上は、岩と灌木が低く生えているだけだ。辺土岬はその東の端にしゃくれたようになっている。
岬の上では、道路も周回していて、なにかの工事をしているらしく、ダンプカーが砂埃をあげてしきりに往来しているが、観光客がやってきてうろうろするのは、レストハウスから東の突端の一角のみ。
こういった、多くの人がやってきそうな岬では、とかくいろんな碑を建てたがる人たちがいるもので、辺戸岬の上もいくつもの碑が立っている。
▼国土地理院 「地理院地図」
26度52分20.40秒 128度15分53.94秒
沖縄地方(2015/04/04 訪問)
タグ:沖縄県
コメント 0