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1198 広田崎・金室崎・大入崎・明神崎=陸前高田市広田町(岩手県)化石がこの地域に多いわけとリアス海岸の成り立ち [岬めぐり]

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 広田半島の南端、広田崎は広田湾を挟んで西の気仙沼からの遠望になる。岬の沖合いには青松島や椿島といった島々が連なっているのも、ズームで確認できる。椿島のほうには灯台もあるのがわかる。
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 これらを眺めている場所は、気仙沼市唐桑町只越から石浜にかけての巨釜半島の東海岸を走るバスの車窓からの遠望である。
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 主に大船渡・住田・陸前高田・気仙沼にかけての北上山地の南部では、たくさんの化石が産出していることでも知られている。5億年前からの気の遠くなるような歴史のなかで生きていた、サンゴやウミユリやアンモナイトたちが、化石となって山の中でみつかるのは、そこが太古には海底でありそれが隆起したからだ、といった説明が素人向けにはされる。
 だが、実際にはもう少し複雑な動きを、われわれが乗っかっている大地はしているようだ。
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 4〜2億年前頃の大洋の浅い海では、海底火山が噴出し、砂や泥が海底に堆積する。そこに生物の死骸などが閉じ込められて石化するが、この地域で化石が注目されるようになったのは1937(昭和12)年、当時日本では最古の地層とされた古生代シルル紀の化石が発見されてからだという。以来、日本列島黎明期からの地質学・古生物学研究にとっては、重要な場所になってきた。大船渡市立博物館の展示は、まさにそのことを象徴していたのだ。
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 地球の歴史から考えてみると、有史以前の地質時代は46億年を超える地球の年齢のほとんどを占めていて、シルル紀というのは約4億4370万年前から約4億1600万年前くらいの時期をさす。といわれても、まったくピンとこないのだが…。この時代の名前だけはいくつか知っていても、地質時代のことは想像が及ばない。
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 無理して、整理しながら確認しておくと、地質などからある程度確かめられているのは、約5億4200万〜約2億5100万年前の古生代は、古いほうから、カンブリア紀→オルドビス紀→シルル紀→デボン紀→石炭紀→ペルム紀、と続く。
 そして、この後の中生代に、三畳紀→ジュラ紀→白亜紀、と多少おなじみの名前が出てくる。
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 その地球で最初に生命をはぐくみ始めた時代の海底が山になるのは、造山運動などの大規模な地殻変動によって、いわば盛り上がるようにして山になるものもあるだろうが、この南部北上帯のあたりの状況は、それとは違うらしい。もちろん、長い地球時間の間に起こる原因はさまざまに複合もしているはずだが…。
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 赤道付近にあった浅い海には、多くの生物が棲息していた。その痕跡をとどめたまま海底プレートの移動によって、徐々に北上を続けてきて、それらの堆積物がちょうどプレートが沈み込むときに、そこから削り取られるようにして陸地に乗り上げくっついた。
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 素人が理解したのはだいたいそんなところだが、おそらく大筋ではそう間違ってはいないだろう。
 そして、その削り取られて陸地にくっついたのが、それこそがまさに「付加体」だったということが、やっとわかったのは高知県の岬めぐりでのこと。以前から「付加体」の意味がようわからんかったので、それについては四国の岬めぐりで、しつこく追いかけていた。それが三陸ジオパーク推進協議会からの情報で、また自分なりに納得するページを加えることこができた。
 それがなんだか妙にうれしかったので、こんなことをごちゃごちゃと書いているわけである。
 四国シリーズで、「付加体」について書いていたのは、こんなページ。
  527 大長岬=須崎市野見
  529 領久東鼻=須崎市安和
  530 角谷岬=須崎市下分乙
  519 大崎=須崎市浦ノ内今川内
 前にはゴミのようなと表現していた付加体といえども、立派な陸地である。後に三陸と呼ばれることになる海岸では、波浪の浸食などによって比較的浅い海底ができる。今度はそれが、隆起したり、海面が下がって新しい陸地になっていく。これを「海成段丘」と三陸ジオパークの資料はいうが、これは、どちらかというと「海岸段丘」のほうが馴染みがある。それと同じものなのだろうか。
 これは、ずっと時代が下って、およそ数十万年〜数万年前くらいのできごとになる。
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 海成段丘も氷河が押したり引いたりした氷河期の間には、たくさんのカールで谷も形成されたことだろう。それらの谷のようになった地形に、海面の上昇などによって海水がなだれ込んできて、深い入江がたくさんできた。
 それが、三陸のリアス海岸である…。
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 …というような理解で、間違っていませんでしょうかね。一般向けと称される解説は全体にはしょりすぎだし、専門家の説明はえてしてまったく現実感に乏しくて、さっぱりイメージがわかない。素人が想像をたくましくして、その間を埋めようとしてみたのだが…。
 広田崎の北には、金室崎・大入崎・明神崎といった岬が続いているが、遠望ではだいたいの推測しかできない。

▼国土地理院 「地理院地図」
38.938853, 141.70318
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dendenmushi.gif東北地方(2014/11/07 訪問)

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タグ:岩手県
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