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1927☆『思い出の索引』★でんでんむし@アーカイブス☆わたしたちが生きてきた時代とは… [年表]

 私たちはどこから来て、どこへ行くのか? 
 これは、過去からこれまでの人類の永遠の疑問のように思えます。人びとは、この疑問に解を見出そうと、叡智を絞ってきました。
 その結果、宗教が生まれ、哲学が発達し、さまざまな歴史が記され、宇宙や地球の謎が解かれてきました。人類が築いた学問体系とは、結局は、冒頭の疑問に取り組んできた成果なのだと思います。(池上 彰『おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?』序章冒頭 NHK出版新書 2014/04 刊)
 
❖年表の元ネタ主な参考資料:三省堂『コンサイス世界年表』三省堂編修所編。河出書房新社『昭和・平成 家庭史年表』下川耿央・家庭総合研究会編。小学館『昭和・平成 現代史年表』神田文人編など。

1927mark.jpg昭和2年 丁卯(ひのとう)
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◯ニカラグアの内乱に米が介入。
◯英議会が対ソ断交を決議。英・ソ通商条約破棄。
◯ジュネーブで日英米三国の海軍軍縮会議。(補助艦協定ならず)
◯伊・ハンガリー友好条約。
◯仏・ユーゴ友好条約。
◯ソ連共産党大会で5か年計画。トロツキー派追放。
◯ロンドン=ニューヨーク間で無線電話開通。
◯ニューヨークでテレビジョンの実験に成功。
◯チャールズ・リンドバーグが大西洋の単独無着陸飛行に成功。
◯武漢の民衆が漢口・九江の英租界を占領。(後に回復協定)
◯武漢国民政府、国民党左派と共産党により成立。
◯上海でゼネスト、北伐軍入城。臨時政府樹立。北伐軍が南京を占領。共産党排除断行を宣言。
◯南京入城の際、諸外国領事館を襲撃(南京事件)。
◯日英米仏伊が武漢国民政府に南京事件に関する謝罪・責任者処罰を要求。
◯汪兆銘が帰国し武漢政府を指導。
◯漢口の民衆が日本租界を襲い、日本軍と衝突。
◯張作霖が北京の共産党勢力の拠点を捜索。
◯蒋介石が上海で反共クーデター。武漢政府に対抗して南京政府樹立。
◯コミンテルンが中国土地改革の急速な実行と労働者農民の武装を指示。
◯北伐軍、徐州占領。(日本は山東出兵を決定、実行)
◯武漢政府がソ連人顧問全員を罷免し、反共に転じる。
◯張作霖が北京で軍政府を組織し、大元帥を名乗る。
◯中共対時局宣言で第一次国共合作が終わる。武漢の汪兆銘が共産党取締令。
◯中共軍が南昌を占領。革命委員会を組織。(後にこの日を建軍記念日とする)
◯蒋介石が下野し、南京・武漢両政府合体協定成立。
◯中国共産党の毛沢東が江西省井崗山に革命根拠地を設ける。
◯広東省で中共武装蜂起。
◯南京政府がソ連との国交を断絶。
◯スカルノらがインドネシア国民党を結成。

◉片岡直温蔵相が「東京渡辺銀行が破綻」と失言(昭和金融恐慌の発端)。
◉東京渡辺銀行が、姉妹行「あかぢ貯蓄銀行」ともに休業。京浜地方で銀行取り付け騒ぎ。
◉日銀が市中銀行に対して非常貸出しを実施。
◉鈴木商店が破産。
◉台湾銀行などで取り付け騒ぎ。村井銀行・中沢銀行・八十四銀行など多くの銀行が休業。
◉金銭債務支払延期緊急勅令により3週間のモラトリアム実施。
◉第一次山東出兵。北伐軍からの居留民の保護、治安維持のため陸海軍を派遣。
◉来日中の蒋介石が田中首相と会談し、国民政府の中国統一に協力要請。
◉満鉄社長、張作霖から満蒙五鉄道建設の了解を得る。
◉外務省・陸軍省・関東軍の首脳が大陸進出政策を協議。(東方会議)

・この年に亡くなった人にはこんな人も…。志賀重昂。萬鉄五郎。芥川龍之介。徳冨蘆花。ハインリッヒ・エドムント・ナウマン。イサドラ・ダンカン。

◎明治節(現文化の日)制定を可決(1927年は“明治60年”にあたる)。
◎初の明治節には明治神宮の参拝者80万人。
◎健康保険法施行。給付開始。
◎住友別子鉱山の設立。
◎北丹後大地震、死者2925人。全壊1万2584戸。焼失家屋3711戸。
◎福島県磐城炭鉱で坑内火災。136人死亡。
◎島根県美保ケ関沖で夜間演習中の駆逐艦「蕨」と巡洋艦「神通」が衝突、「蕨」は沈没し119名死亡。
◎熊本有明海岸で暴風雨・高潮。死者423人、1266戸全壊流失。
◎野田醤油で戦前最長(半年超)となるストライキ始まる。
◎東洋モスリン亀戸工場の争議妥結。女工の外出自由を認める。
◎鳥取県、兵庫県で小作人争議。112人検挙。

◎上野=浅草間に日本最初となる地下鉄が開通。
◎目黒蒲田電鉄(現・東急)が、自由が丘で住宅地の賃貸事業開始。
◎日本ビクター蓄音器の設立。
◎三越呉服店で日本初、“三越のファッションショー”開催。
◎日本ポリドール蓄音器商会(日本国内でのレコード製造開始)設立。
◎第1回都市対抗野球大会が神宮球場で開催。
◎NHKが第13回全国中等学校優勝野球大会を甲子園からラジオ放送。初のスポーツ実況中継となり、これ以降盛んに。
◎NHK除夜の鐘(寛永寺)を初めて中継放送。
◎不況などでこの年の出生数が大幅に下る。4万5000人の減。
◎東京ではガス料金、富山では電気料金が高すぎで会社は儲け過ぎと、主婦らが値下げ運動。

◎映画『椿姫』撮影中の岡田嘉子が年下の相手役竹内良一と駆落ちし失踪。
◎宝塚少女歌劇レビュー始まり、『モン・パリ』を初演。
◎大河内伝次郎、長谷川一夫、片岡千恵蔵が新人デビュー。
◎マキノ映画『鞍馬天狗・角兵衛獅子』嵐寛寿郎の天狗シリーズ第一作。
◎大仏次郎『赤穂浪士』東京日日新聞連載開始。
◎『主婦之友』がオギノ式避妊法を紹介。
◎春秋社『世界大思想全集』。
◎新潮社『世界文学全集』刊行開始。58万の予約を集める。
◎研究社『新英和中辞典』刊行。
◎岩波文庫の刊行(漱石『こゝろ』など23点)開始。ドイツのレクラム文庫をまねたもので★ひとつ20銭。
◎芥川龍之介が服毒自殺。「ただぼんやりとした不安」。36歳。
◎フレーベル館『キンダーブック』創刊。

■映 画:忠次旅日記・稚児の剣法・ビッグ=パレード・カルメン
■ 本 :芥川龍之介/河童・九条武子/無憂華・藤森成吉/何が彼女をさうさせたか・西田幾多郎/働くものから見るものへ
■流行歌:どん底のうた・アラビヤの唄・佐渡おけさ。童謡:汽車ポッポ・赤とんぼ・昭和の子供
■ことば:何が彼女をそうさせたか・どん底・大衆・モボ/モガ・マルクスボーイ

dendenmushi.gif(2014/08/18 でんでんむし蛇足の記)
 中国大陸の情勢はわかりにくいが、とくにこの年は中共(中国共産党)の明らかな進出が始まり、各軍閥の動きとからんでますます複雑になり、混沌としてくる。
 日本では金融恐慌が起こり、毎年のように続いて起こる炭鉱事故や、労働争議や、小作人争議も絶えない。大震災の後片付けも尾を引く。
 「昭和」という時代の幕開けは、決して明るくはなかったようで、芥川龍之介のような感性の持ち主には、この先に希望を持って生きていくことはとうていできなかったのだろう。
 「ただぼんやりとした不安」を感じ取る人は、まだ多くはなかったのか。
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タグ:年表
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