1913☆『思い出の索引』★でんでんむし@アーカイブス☆わたしたちが生きてきた時代とは… [年表]
われわれはどこから来て、どこへ行こうとしているのだろうか…。この言葉の初出は、バルザックとかカーライルの『衣服哲学』とかいわれるが、はっきりしない。有名なのはゴーギャンの「我々はどこから来たか 我々は何者か 我々はどこに行くのか」と題する絵(1897年制作)。そのゴーギャンも『衣服哲学』を読んでいた可能性が大きいのだというので、カーライル説が有力らしい。
ただ、ここまで広く人口に膾炙して有名になると、元々が基本的・根源的な問いでもあるので、誰が言ったかを問題にすることもなくなっている、ともいえる。
そういうことで、まあ臆面もなく使えるわけで…。
1913大正2年 癸丑(みずのとうし)
・この年に亡くなった人にはこんな人も…。岡倉天心。田中正造。桂太郎。徳川慶喜。エルヴィン・フォン・ベルツ。
◎東北帝国大学理科大学に3名の女性が入学、帝国大学初の女子学生となる。
◎北海道夕張炭鉱で火災。坑口閉鎖53人死亡。
◎福岡二瀬炭鉱でガス爆発。死者103人。
◎東京神田で大火。2376戸焼失。この後の整理で書店街ができる。
沼津市で2400戸、函館では1532戸、福井武生で1700戸、新潟五泉町で1600戸、焼失。大火。
◎北陸本線の直江津=米原間が開通し、北陸線全通。
◎東武東上線、池袋=川越で開通。
◎電話加入者が20万件を突破。
◎テイラー『学理的事業管理法』が刊行される。テイラー・システムから日本の能率運動が始まる。
◎「森永ミルクキャラメル」発売。はじめはバラ売りであったが、翌年の博覧会で20粒小箱入り10銭で発売して大好評を得る。
◎浦上糧食工業所が設立(後のハウス食品)。
◎東京の文房具店小川春之助商店が鉛筆(トンボ鉛筆)発売。
◎精工舎が12型7石国産腕時計「ローレル」を発売。
◎長瀬商会(現・花王)が水石鹸を発売。
◎シンガーが家庭用のミシンを発売。
◎北海道・東北で9〜7割減収という大凶作。
◎インバネスや吾妻コートの襟にカワウソ、リス、テンなどの毛皮をつけるのが流行。
◎帝国劇場で芸術座の『サロメ』(O・ワイルド原作、島村抱月訳、松井須磨子主演)初公演。
◎石山賢吉がダイヤモンド社を設立。「ダイヤモンド」創刊。
◎岩波茂雄が神田に古書店「岩波書店」開業。看板は夏目漱石の揮毫。
◎中里介山『大菩薩峠』都新聞で連載開始。大正のベストセラーになる。
◎森鴎外『阿部一族』(中央公論)。
◎和辻哲郎『ニイチェ研究』。
◎丸善「丸善スタンダード字書」を発売。1年で3万部売れる。
◎松井須磨子の『カチューシャの唄』が大ヒット。
◎流行歌:赤いサラファン・奈良丸くずし・カチューシャの唄。 (2014/07/21 でんでんむし蛇足の記)
ただ、ここまで広く人口に膾炙して有名になると、元々が基本的・根源的な問いでもあるので、誰が言ったかを問題にすることもなくなっている、ともいえる。
そういうことで、まあ臆面もなく使えるわけで…。
1913大正2年 癸丑(みずのとうし)
◯バルカン同盟諸国とオスマン帝国との間でロンドン条約締結(第1次バルカン戦争終結)。
◯中華民国で袁世凱の専制と国民党弾圧に反対して、第二革命が起こる。
◯糊口で国民党の李烈欽が独立を宣言。
◯袁世凱が湖口についで南昌、南京を占領。第二革命は失敗する。
◯袁世凱が国民党の解散令を発布。
◯バルカン戦争の講和条約(ロンドン条約)。トルコがバルカン四国に領土割譲。
◯トルコ大宰相シュウケットが暗殺される。
◯ブルガリアがセルビア、ギリシャを攻撃、第2次バルカン戦争勃発。
◯ブカレスト条約締結(第2次バルカン戦争終結)。ブルガリア敗れ領土割譲。その後も、セルビアがアルバニアに侵入するが、オーストリアの最後通牒をセルビア受け入れ。
◯南アフリカ連邦でマハトマ・ガンディーがインド系炭坑夫の反差別運動中に逮捕。
◯チベットとモンゴルが「チベット・モンゴル相互承認条約」を締結。チベット独立宣言。
◯ローラン・ギャロスが世界初の地中海横断飛行に成功。
◯ディーゼルエンジンの発明者ルドルフ・ディーゼルが船上で消息を絶つ。
◯ストラヴィンスキー『春の祭典』初演。
◯マルセル・プルースト『失われた時を求めて』自費出版で第1部刊行。
◯米ウールワース・ビル摩天楼のはしり。高さ240メートル。
◯米エジソンがトーキー映画を公開。
◯仏の物理学者ファブリがオゾン層を発見。
◉全国記者同志会を結成し、憲政擁護を決議。
◉憲政擁護第二回連合大会開催。
◉政友党と国民党が内閣弾劾決議を出し、議会停止。
◉護憲派の民衆が議会を包囲し暴徒化。政府系新聞社や警察署を襲う。騒乱は大阪、神戸、京都、広島に波及。
◉尾崎行雄らが政友倶楽部を結成。
◉陸海軍省官制を改正。大臣、次官の任用資格を現役以外に拡大。
◉孫文が亡命し、門司に着く。
◉南京で日本国旗侮辱、日本人3人の殺害事件起こる。
◉軟弱外交を攻撃する壮士に、外務省阿部政務局長が刺され死亡。
◉対支問題国民会議で中国出兵要望を決議。
◉中国と満蒙五鉄道に関する協定に調印。
◉日本政府が中華民国を承認。(支那共和国と呼ぶ)
◯中華民国で袁世凱の専制と国民党弾圧に反対して、第二革命が起こる。
◯糊口で国民党の李烈欽が独立を宣言。
◯袁世凱が湖口についで南昌、南京を占領。第二革命は失敗する。
◯袁世凱が国民党の解散令を発布。
◯バルカン戦争の講和条約(ロンドン条約)。トルコがバルカン四国に領土割譲。
◯トルコ大宰相シュウケットが暗殺される。
◯ブルガリアがセルビア、ギリシャを攻撃、第2次バルカン戦争勃発。
◯ブカレスト条約締結(第2次バルカン戦争終結)。ブルガリア敗れ領土割譲。その後も、セルビアがアルバニアに侵入するが、オーストリアの最後通牒をセルビア受け入れ。
◯南アフリカ連邦でマハトマ・ガンディーがインド系炭坑夫の反差別運動中に逮捕。
◯チベットとモンゴルが「チベット・モンゴル相互承認条約」を締結。チベット独立宣言。
◯ローラン・ギャロスが世界初の地中海横断飛行に成功。
◯ディーゼルエンジンの発明者ルドルフ・ディーゼルが船上で消息を絶つ。
◯ストラヴィンスキー『春の祭典』初演。
◯マルセル・プルースト『失われた時を求めて』自費出版で第1部刊行。
◯米ウールワース・ビル摩天楼のはしり。高さ240メートル。
◯米エジソンがトーキー映画を公開。
◯仏の物理学者ファブリがオゾン層を発見。
◉全国記者同志会を結成し、憲政擁護を決議。
◉憲政擁護第二回連合大会開催。
◉政友党と国民党が内閣弾劾決議を出し、議会停止。
◉護憲派の民衆が議会を包囲し暴徒化。政府系新聞社や警察署を襲う。騒乱は大阪、神戸、京都、広島に波及。
◉尾崎行雄らが政友倶楽部を結成。
◉陸海軍省官制を改正。大臣、次官の任用資格を現役以外に拡大。
◉孫文が亡命し、門司に着く。
◉南京で日本国旗侮辱、日本人3人の殺害事件起こる。
◉軟弱外交を攻撃する壮士に、外務省阿部政務局長が刺され死亡。
◉対支問題国民会議で中国出兵要望を決議。
◉中国と満蒙五鉄道に関する協定に調印。
◉日本政府が中華民国を承認。(支那共和国と呼ぶ)
・この年に亡くなった人にはこんな人も…。岡倉天心。田中正造。桂太郎。徳川慶喜。エルヴィン・フォン・ベルツ。
◎東北帝国大学理科大学に3名の女性が入学、帝国大学初の女子学生となる。
◎北海道夕張炭鉱で火災。坑口閉鎖53人死亡。
◎福岡二瀬炭鉱でガス爆発。死者103人。
◎東京神田で大火。2376戸焼失。この後の整理で書店街ができる。
沼津市で2400戸、函館では1532戸、福井武生で1700戸、新潟五泉町で1600戸、焼失。大火。
◎北陸本線の直江津=米原間が開通し、北陸線全通。
◎東武東上線、池袋=川越で開通。
◎電話加入者が20万件を突破。
◎テイラー『学理的事業管理法』が刊行される。テイラー・システムから日本の能率運動が始まる。
◎「森永ミルクキャラメル」発売。はじめはバラ売りであったが、翌年の博覧会で20粒小箱入り10銭で発売して大好評を得る。
◎浦上糧食工業所が設立(後のハウス食品)。
◎東京の文房具店小川春之助商店が鉛筆(トンボ鉛筆)発売。
◎精工舎が12型7石国産腕時計「ローレル」を発売。
◎長瀬商会(現・花王)が水石鹸を発売。
◎シンガーが家庭用のミシンを発売。
◎北海道・東北で9〜7割減収という大凶作。
◎インバネスや吾妻コートの襟にカワウソ、リス、テンなどの毛皮をつけるのが流行。
◎帝国劇場で芸術座の『サロメ』(O・ワイルド原作、島村抱月訳、松井須磨子主演)初公演。
◎石山賢吉がダイヤモンド社を設立。「ダイヤモンド」創刊。
◎岩波茂雄が神田に古書店「岩波書店」開業。看板は夏目漱石の揮毫。
◎中里介山『大菩薩峠』都新聞で連載開始。大正のベストセラーになる。
◎森鴎外『阿部一族』(中央公論)。
◎和辻哲郎『ニイチェ研究』。
◎丸善「丸善スタンダード字書」を発売。1年で3万部売れる。
◎松井須磨子の『カチューシャの唄』が大ヒット。
◎流行歌:赤いサラファン・奈良丸くずし・カチューシャの唄。
この頃には、バルカン半島が“世界の火薬庫”だった。(ここといい、中国といい、中東といい…。)
この年はまた、国内でもあちこちで大火が目立っているのが悲しい。耐火建築がほとんどなかったことが、大火の要因なのだろうが…。
前年の項目にあげていたが、陸軍大臣上原勇作が、陸軍の二個師団増設を提言したのに対し、西園寺は拒否したので、辞任してしまう。これをきっかけに元老寡頭政治への批判が起こるが、これが「憲政擁護運動」に発展していく。
明治維新以来、政治は薩摩藩・長州藩の出身者である元老(山縣有朋、井上馨、松方正義、西郷従道、大山巌、西園寺公望、桂太郎、黒田清隆、伊藤博文)9名の寡頭体制による藩閥政治によって牛耳られてきたわけで、いよいよここでそれへの反発が起こってくる。
明治憲法の立憲主義に基づく政治を望む動きが、この時の第1次護憲運動であった。陸海軍省官制の改正は、上原陸軍大臣の事件を受けての対策といえるものだった。
この年はまた、国内でもあちこちで大火が目立っているのが悲しい。耐火建築がほとんどなかったことが、大火の要因なのだろうが…。
前年の項目にあげていたが、陸軍大臣上原勇作が、陸軍の二個師団増設を提言したのに対し、西園寺は拒否したので、辞任してしまう。これをきっかけに元老寡頭政治への批判が起こるが、これが「憲政擁護運動」に発展していく。
明治維新以来、政治は薩摩藩・長州藩の出身者である元老(山縣有朋、井上馨、松方正義、西郷従道、大山巌、西園寺公望、桂太郎、黒田清隆、伊藤博文)9名の寡頭体制による藩閥政治によって牛耳られてきたわけで、いよいよここでそれへの反発が起こってくる。
明治憲法の立憲主義に基づく政治を望む動きが、この時の第1次護憲運動であった。陸海軍省官制の改正は、上原陸軍大臣の事件を受けての対策といえるものだった。
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