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でんでんむし@アーカイブス★むかしの人は言いました=その20 臨時特別連載「道歌」 [番外DB]

 天文学の分野では初期の頃から、天体の運行についてはかなりのことを把握していたようです。種を蒔けば芽が出てやがて作物がなることも、季節が移りそれを繰り返していくことも、そしてそのなかで人間が産まれて生きてそして死んでいくことも…。
 でんでんむしは、この悠久の時の流れに、刻みをつけそれを数えあげて記録して、暦をつくったことこそ、人類の最大…かどうかは別にしても大変な発明であったと思っています。
 物理学者の間でも、時間に関する研究は、なかなか難物中の難物なのではないでしょうかね。まして、素人においては、まったく理解できることがない。こないだもホーキング博士が出てくるNHK-BSの番組を見たけれども、やっぱり…。
 ま、そんなややこしいことはおいといて、月日の経過と歳月の積み重ね、そして繰り返しながらめぐっていくそのなかで、天と地の間で、生きていかなければならないわれわれとは…。
 あ、そうだった、ややこしくしてはいかんね。昔の人はこれとどう向き合っていこうとしたんでしょう。つらつら、眺めるだけでね。
 時の過ぎゆくままに、この身をまかせ…。

kokoro.jpg
20 mark.jpg  と日と…

昨日といい 今日と暮らして あすか川 流れて早き 月日なりけり

引き留めて 止まらぬものは 月と日と ながるる水と 人の命よ

若いとて 末を遥かに 思うなよ 無常の風は 時を嫌わじ

後の世と 聞けば遠きに 似たれども 知らずや今日も その日なりとは

夏草の おのが時とや しげるらん 霜にもあはむ 秋も思わで

朝起きて 夕べに顔は 変わらねど 何時の間にやら 年は寄りけり
 
明日ありと 思う心に だまされて 今日をむなしく 過ごす世の人

一刻の 未来のほども 計られず いかで一時を あだに過ごさん

今さらに なにおどろかん 神武より 二千年来 くれてゆく年

花は根に 鳥は古巣に 帰るとも 人は若きに 帰ることなし

米蒔いて 米が生えれば 善に善 悪には悪が むくゆるとしれ

徳は本 財は末とて 陰徳を 積めば陽報 ありとこそすれ

何事も 今日の楽しみ すぎぬれば 明日は必ず 苦しみとなる

水の中を 尋ねても見よ 波はなし されども波は 水よりぞ立つ

物食うて 遊び暮らした そのかわり 末は食わずに 駆け回るなり

我が為を なすは我が身の ためならず 人の為こそ 我がためとなれ

わがばかを ばかと心の つかざれば 人のばかをば そしる世の中

世の中に 蒔かずに生えし ためしなし 蒔てぞついに 運や開けん

麦蒔けば 麦草生えて 麦の花 咲きつつ麦の 実る世の中

Dkitotuki.jpg

dendenmushi.gif(2014/04/23 記)
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タグ:道歌
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