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でんでんむし@アーカイブス★むかしの人は言いました=その19 臨時特別連載「道歌」 [番外DB]

 “壁に耳あり 障子に目あり”と、“油断大敵”を諭す「道歌」です。ここらへんになると、もう道を教えるというより、浮世をうまく渡るうえでの心得のようになってきます。
 実は、こういう処世の知恵的なものも「道歌」の大きな特徴といってよいでしょう。今ならば、人生相談の回答者がいうようなことだとか、いかにうまくやるかを教えてくれる自己啓発本の内容のようなものまで多くなってきます。
 これらは、一見するとどうということもない、ごく平凡で当たり前のようなことを、ことさら言っているような感じもしないでもありません。
 しかし、単純なことに真理があるのも事実で、改めて心に響くということもあるかもしれませんね。
 「天知る地知る人の知る」こういう昔から言われてきたことをご存知ない人は、政治家とかになっちゃぁいけませんよね。
 でんでんむしも、この項では最後の一首、おおいに自戒していかなければ、と思いました。

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19 mark.jpg 断こそ…

悪しきこと 人は知らぬと 思えども 天に口あり 壁に耳あり

誰知ると 思う心の はかなさよ 天知る地知る 人の知るなり

壁に耳 石のものいう 世の中に 人知れずとて 悪しきことすな

いつとなく 見知る聞き知る 蚤の息 天に通うと いう例えあり

壁に耳 石のものいう 世なりけり 露ちりばかり 盗みはしすな

人知れず 暗きところで なす業も 世に白波の 立たでおくべき

垣壁も 人の目口と 思いつつ 見聞かんことを 語りはしすな

知るまいと 思う心の 愚かさよ 月日の眼 あきらかに照る

りょうけんし いかにかくすと 思へども ただよく人の しるは世の中

あこがれて 出てゆく後の 柴の戸に 月こそやがて 入り代わるらむ

油断より 小事大事に なるものぞ こころをつけよ 事の初めに

ゆだんすな いたずらものの 我が心 日々に直して よく使うべし

油断こそ 大敵なりと心得て 堅固に守れ おのが心を

ゆだんすな 身は鴛鴬の 仲なりと 淵瀬にかかる 人の心ぞ

ゆだんすな 比翼連理の 仲なりと 淵瀬に変わる 人の世の中

甘いかと 思えば渋が またかえり 油断をすれば 恥の柿の実

折りえても 心許すな 山桜 さそうあらしの 吹きもこそすれ

心せよ 蛍ほどなる 煙草の火 心ゆるせば 早鐘の音

小敵よ 弱き敵よと 油断すな あなどる故に 負けをこそとれ

束の間も 油断をなすな 一時が 千里の違いと なると思いて

用心の 良いも悪いも その家の 主ひとりの 了見にあり

世渡りは 浪の上いく 舟なれや 追手よきとて 心ゆるすな

わざわいの 門口なれば 油断なく 心の内の 慎みをせよ

大石に つまづくことは なしとても 小石につまづく ことな忘れそ

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dendenmushi.gif(2014/04/21 記)
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