ここは「右から左になった日」を記念しているんだけどそれは車の走行ルールの話(09) [石垣島だより]
石垣島の中心部は、どこかといえば、海に近い端っこながら、やはりこの「730交差点」付近であろう。とくに繁華街といえる場所があるわけでもない島のなかでは、この港のすぐそばにある交差点が、交通の要衝ポイントで、島を訪れる人が必ず通らなければならない場所になっている。南北方向の桟橋通りと東西方向のやいま大通り(市役所通り)が交差するところ。
バス路線はすべて、この交差点を通らなければならない。また、先だっては、新空港開港までのカウントダウン開始のイベントも、ここで行なわれている。確かに“中心部”には違いないようだ。
なぜ、「730(ななさんまる)交差点」というのか。それは、沖縄県の道路の車両が右側通行から左側通行に切り替わった日、1978(昭和53)年の7月30日を記念したものだ。その記念碑がヤエヤマヤシとシーサーに囲まれて鎮座している。
沖縄県の本土復帰は、1972(昭和47)年なので、本土並みの右側通行になるまで6年かかったことになる。
初めて来たときには、四つ角には大きな土産物の店舗などがあったのだが、それも閉店し、目抜き通りに空地が目立っている。北東角の石垣グランドホテルは、チサンホテルと名前を変えている。
現在の離島ターミナルができる前は、この交差点の角の建物の間に、赤瓦の屋根を載せた電話ボックスがあり、そこを抜けると目の前に離島桟橋があって船が並んでいた。
もう電話ボックスもないし、昔の桟橋があったところでは、広範囲に囲いができ、そのなかでクレーンが立ち並び工事が進んでいる。
それなりににぎやかだった桟橋の通りに代わって、730交差点とターミナルを結ぶ通りに、飲食店や土産物屋、三線店などが軒を並べるようになっていた。
いずれにしても、ここしか中心部といえるところがないということが、現在の島の状況を象徴しているようにもみえる。
沖縄地方(2012/01/05 記)
あっ!ここの前を何往復したかなぁ~( ̄∇ ̄*)ゞ
by ぱぱくま (2012-01-08 20:54)