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558 砂間が崎=上水内郡信濃町大字富濃(長野県)野尻湖の岬めぐりは遊覧船でいく [岬めぐり]

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 立が鼻の北に隣接している遊覧船の桟橋には、大きいのと小さいのと、二艘の船が繋がれていた。乗客の少ないときには、当然丸っこい小さいほうの船である。湖を周回する道路もあるけれど、野尻湖の岬めぐりは、早くてらくちんな湖上遊覧に限る。
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 ただし、眺める位置は低いところで固定されてしまうので、写真が単調になるいう恨みはあるが、このさいやむを得ない。
 朝一番の便の出航を待つ間にも、誰もやってくる気配もない。乗客が、でんでんむし一人だけだったら申し訳ないし、そういう場合は「都合により欠航」ということになるのかしらんと、気をもんでいると、幸いなことに中年の夫婦連れが切符を買って桟橋にやってきた。よかった。これでなんとか気を遣わずにすむ。
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 斬新な設計のこの遊覧船は、操縦席が下と上の両方にある。下にはソファのような椅子席があるが、お天気もいいのでここは上甲板に立って、心ゆくまで岬を追うことにする。
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 夫婦連れも同じ気持ちらしく、三人の乗客をおわんのフタの上に乗せたような船は、立が鼻を後にすると、南東に向かって走り出した。
 いくつかの峰に雪を残した妙高山と、スロープのきれいな黒姫山をバックに、晴れた湖上の風を身体いっぱいに受ける。
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 妙義山と黒姫山とは、こうして見上げるとまったく別の種類の山のように見えるが、地図で見るとどちらもその周囲に、爆裂火口の跡と池とドームがあり、それを外輪山が囲んでいる。湖から見ているのは、その一部なのだ。
 遊覧船が進んで行く先には、まず砂間が崎が張り出している。湖岸には、緑の山の中にたくさんの別荘のような建物が集まっていて、その一帯には「神山国際村」と いう地名表記がある。この付近にも大崎という小さな岬があるのだが、小さ過ぎて船からではよくわからないので、これは後回し。
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 どうしても、連想してしまうのだが、神奈川県の三浦半島にも、「湘南国際村」というのができていて、その使い道のなかった山林の持ち主であった大手不動産屋のプランに乗って、県だか国だかが多額の税金をそこに注ぎ込んできている。
 いつも、週末などに逗子駅の前には、黒いスーツに今流行りのゴロゴロケースの若い人たちの群が、大勢バスで運ばれてくる。どこが国際なのかわからないが、企業研修などに使われているらしい。
 だいたい、「国際」に「村」をくっつけて名前とするという発想からして、どうもうさんくさい。それは日本語として違うんじゃないと思ってしまう。
 そういう例が身近にあったので、「国際村」には抜き難い偏見があるのだが、ここがどんなところなのかは知らない。さっきから、何度も湖の上をいろんな飛行機が飛んでいるのは、小松基地の飛行空域だからだろう。
 国際村から東へ、砂間の集落からは人家も疎になり、道もない岬へとつながっている。
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 緑に覆われた岬は、とてもきれいで、こうしてみると同じような規模と形をしていても、海の岬と湖の岬は、これがまたまったく違うもののように見えるのはなぜだろう。
 ひとつ、決定的な違いは、波打ち際、汀の様子である。
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▼国土地理院 「地理院地図」
36度49分14.55秒 138度13分11.86秒
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dendenmushi.gif北信越地方(2010/05/22 訪問)

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タグ:長野県
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