550 黒崎・白鼻=幡多郡大月町大字龍ケ迫(高知県)どれが黒でどれが白? [岬めぐり]
大月町の朴崎から宿毛市の長崎鼻まで、いきなり飛んできたことになるが、この間に岬がなかったわけではない。高知県の最西端に位置する幡多郡大月町は、延べざっとみて30キロ近い海岸線が大きく南西方向に突き出している。当然、岬もかなりある。
それを全部すっ飛ばしてきたのは、もっぱら今回の計画が欲張り過ぎ、先を急ぎ過ぎた結果であって、ここの岬はまた次の機会に委ねることにした。
日本の海岸線の典型のひとつは、岬と入江が連続し、入江の奥に小さな集落が点在するというものである。ここもそうだが、高知県南西部ではめずらしく海岸線をめぐる道が、細い山道に近いような道も一部あるがどうにか走っている。
道は走っているがバスが走っていないので、ほぼ丸一日かけて歩かなければならなさそうな様子なのだ。いや、バスも大月町が懸命に住民の足を確保しようと努力はしているらしく、3本くらいのバス路線はあるのだ。ただ、海岸線をめぐる路線は、1本もない。
大月町の中心部は、内陸部の321号線沿いにあり、そこから入江の集落へ往復する便が、日に2〜3本はある。これを使って行ったり来たりする案も考えてみたが、やはりもう一泊か二泊しないとむつかしい。
そんなこんなで、今回はすっ飛ばしてしまったわけだが、これも備忘的に記録しておくことが必要なので、宿毛の長崎鼻の向うにやっと見えた龍ケ迫地区の黒崎と白鼻らしきあたりを、むりやりだが一項目としてあげておくことにした。
いまさらながら、水平目線からの海岸の景色で、地図と比定しながら場所を特定するのもむつかしい。しかも、バスの車窓から撮った写真でとなると、ますますわかりにくい。いくつもの岬は、他の出っ張りと張り合うように重層的に折り重なって見えるので、だんだん自信がなくなってきたりする。いちばん遠くに見えるのは、どうやら沖の島の一部である可能性が高い。だが、その手前のこのあたりがそうであることには間違いはない。
尾根の上に鉄塔のようなものがならんでいるが、間隔の空き方からみるとこれは鉄塔ではなく、風力発電の風車であるらしい。
宿毛の駅は、土佐くろしお鉄道の西の終起点である。宇和海の岬をめぐるという宿題も、まだ手付かずで残されている。また再びこの駅にやってこなければならない。>
そんな思いを残して、一路高知駅に引き返す。高知の岬めぐりは、これで終わるわけではない。まだまだ…。
05/22(土)の書込みはお休みします。次回の新規アップは、05/24(月)になります。いよいよ龍馬の登場ですろう!
▼国土地理院 「地理院地図」32度51分51.82秒 132度40分8.05秒 32度51分13.41秒 132度39分27.11秒
四国地方(2010/01/24 訪問)
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