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526 小長岬=須崎市野見(高知県)細くてぎざぎざのフラクタル半島と湾をバスが走る [岬めぐり]

 字地名が同じで、飛地になっていて、その間が湾になっているからといって、そこにかつては地続きだった、沈下して海に沈んだ陸地があった、と考えるのは、いささか飛躍してはいる。
 それに、もしそれを理由とするならば、“その陸地が沈む前からそこに同じ名前がついていた”という前提がなければならないことになる。
 6〜7世紀頃の大地震で沈んだとすれば、その頃から連綿として字地名の継承があったといわなければならない。あり得ないことではないようにも思われるが、果たしてそれはどうなのだろう。ただ、これは最初にでんでんむしが地図から空想したことに過ぎず、地名に関わりなく陸地の沈下という事実があったと考える方が合理的かも知れない。
 山の間のわずかに開けた空地に、小さく固まっている野見や大谷の集落を過ぎると、バスは再び山の道を登って行く。
 このフラクタル半島は細く、幅がほとんどない。湾に沿った西側も平地がほとんどないうえに、東側ときたらまた山が迫っていて、その向うはストンと太平洋側に落ちる断崖絶壁が端から端まで続いている。
 だから、かなり高いところを走っているバスの車窓から見える風景は、野見湾側の海が西に傾く陽射しのなかにシルエットで見えるだけで、東側はまったく屏風で覆われていて展望はない。
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 小長岬は、向こう隣の大長岬と大小の対になっているが、先端には小さな岩島が点々と残っているのが特徴だ。こういう地形も、沈下の痕跡のようにも見えるのだが…。
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 普通、ブログをやる人の多くは、文章よりも写真がメインであるらしい。その分、写真にはみんな力が入っているようだが、でんでんむしブログの写真は、こんなできそこない写真が多い。それが、文章を補完する記録のつもりだから…と言い訳は用意しているのだが、記録写真としては抜けも多い。
 もっときめ細かに写真を撮るようにしなければ、記録としては充分でない。この須崎でただひとつのバス路線、それがこの中ノ島往復だが、そのバスの写真を撮っていなかったことには、帰ってからこれを書く段になって気がついた。
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 幸いこの小長岬の上の道のカーブで、カーブミラーのなかにちょっとだけバスが写っていた。
 野見湾と須崎湾を越える遙かに続くのは、中土佐や四万十の山並みで、三角帽子のような独立峰は、標高1054メートルの鈴が森であろうか。それとも、もっと南の693メートルの大小権現山であろうか。ちょっと迷うが、方角からは後者のほうだろう。
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 昨日(03/26)は、“通りすがりの須崎人”さんから、「513 ツヅラ崎」の項にコメントをいただいた。そのコメント欄のこの人の名前をクリックすると、「須崎の釣りハエ、釣り場所のマッピング」されたGoogle地図へ飛ぶ。
 なるほど。須崎は釣場に恵まれている。小物の五目釣りしかやったことのないでんでんむしには、「コウギノ鼻周辺ではカラハ等が特に好ポイント」といわれても、「カラハ」がどんな魚なのかわからないし、「釣れ過ぎて疲れる」ような経験もない。
 だが、この凸凹に入り組んだ海岸線には、至るところポイントがあるということくらいは想像できる。
 このように、その地域・地元の人からの情報提供や反応があるのも、うれしいことだ。
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 そうそう。どうしても野見湾の沈下についての裏付け情報が欲しいでんでんむしが一生懸命検索していたら、やっとひとつだけやはり地元の人が書かれているページを見つけた。それによると、その歴史的事実が確かにあったこと、それが古い言い伝えとして須崎には残されていたことがわかった。
 これがねぇ、すごいんですよ〜。

▼国土地理院 「地理院地図」
33度22分11.54秒 133度19分10.04秒
konagaM.jpg
dendenmushi.gif四国地方(2010/01/22 訪問)

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タグ:高知県
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