395 蛇ノ鼻=日高郡日高町大字阿尾(和歌山県)実はここが紀伊半島最西端です(付:「Yahoo! 地図はモー使えねェー!」) [岬めぐり]
今日の本題に入る前に…。先週の3/23(月)に「Mapion新地図のアンケートに、このブログのURLを書いておくことにした」という報告をし、3/25(水)には「どうやら関係者の目にとまったらしい」と書いていた。それから、先週二日間留守にしていた間に、3/13(金)の番外DB の閲覧数が、通常の書き込み項目の3倍近くまで突出して増加していたようだ。“ひきこもりブログ”では、こんなことは滅多にない。そして、帰ってきてみると、“4月1日から”新地図にするといっていたMapionの表示が “4月中旬に”に変わっている。
新地図への移行延期の理由は別のことなのかも知れないが、「そうか。でんでんむしの意見は、ちゃんとまともに受け止めてくれたのだ」と、勝手に解釈して、中旬までにどんな善後策が講じられ手直しがあるのか、期待して待つことにした。
ついでに関連して、もうひとつ…。
「Yahoo! 地図はモー使えねェー!」
Mapionが使えなくなったときの、代替有力地図は、Yahoo! 地図だったが、これの見出しに「NEW!」がついたので、何かと思ってみれば、これがとんでもないことをやってくれている。Yahoo! 地図のことも、うっかり入ると番地をいちいち指定しないと地図になかなか辿り着けずイライラさせられる、しかし地図からブラウズすることもできると前に書いていたが、その地図上からのブラウジングが、マイクロソフトのSilverlightとかいうソフトをインストールしないと、できないようになってしまった。
その画面のはじめに「Maicrosoft Silverlight は、すべての環境にリッチなアプリケーション体験を提供するクロスプラットフォームです。」と書いてあるのに…。意味わからん。
それなにのに、ダウンロードしようとすると、「お使いのブラウザまたはOSは、Silverlightに対応していません。」と、シャーシャーとぬかしてくれる。
まったく、あきれたもんだ。それもいうなら、「申し訳ありませんが、Silverlightは能力不足で、すべてのOSやブラウザに対応し切れておりません。」とでもいうべきであろう。変えるに事欠いて、ロクな方向に向いていかない。
でんでんむしは希少価値のMacユーザーなので、しばしばそういう目に遭う。そういうことにもある程度慣れている。もういちいち腹も立たないが、垣根がないことが最も重要なインターネットで、垣根を張めぐりたがるサイトやページは、存在の理由もない。そんなものは、こちらから願い下げにして近寄らないことにしている。したがって、Yahoo! 地図を見ることはもうない。
けれども、MSNならともかく、これが日本を代表するポータルサイトのやることだとしたら、こんな恥ずかしいことはない。でんでんむしはそう思うが、Yahoo! JAPANにはそういう自負もないらしい。
iPhone を独占販売している孫さん、ソンなことでホントにいいんですかい?
やれやれ、いろんなことが起こるので、余計な書き込みが長くなってしまった。
■ ■ ■
御坊駅に降りるのは、これが二度目となる。前回は2004年10月に、潮岬の帰りにここに降りて、日の岬まで行ってきた。その記録は、 013 日ノ御埼(和歌山県)として残してある。
このときは、御坊駅前から煙樹が浜を経由して日の岬パークまであわただしく往復してきたのだが、今度は日ノ御埼の北側にある岬を目指して、別ルートの北回りのバスに乗る。
そのバスで終点近くまで行き、その折り返してくるバスに乗ってまた引き返してこようというのだから、今回もまたあわただしいことには変わりがない。本数の少ないバス便を頼りに移動するからには、それもいたしかたないが、そうして目指すのは、まずは蛇ノ鼻である。
バスは、駅前からではなく、御坊南海バスのターミナル(というより車庫)から出るので、そこまでタクシーで移動する。
地方の町を訪れる人間の、まず最初の印象として残るのは、降り立った駅前である。ところが、だいたいにおいてこの駅前と町の中心が同じというほうが少なく、どちらかといえば駅は中心から外れたところにある町のほうが多い、という感じがする。
御坊もまたそうなのだが、日本一短い鉄道という紀州鉄道は、これでもJRの駅と市の中心部を結ぶという役割は、ちゃんと果たしているようだ。これまた結果論だが、バスまで時間があったので、それなら紀州鉄道に乗ったほうがよかったかも…。
日高町の阿尾経由で美浜町三尾のアメリカ村まで行く小型のバスは、遠く御坊駅を横目に一路北上して紀伊内原の駅に寄り、そこでやおら向きを西に変えて山の中に入って行く。山を抜け海に出たところで南下して、田杭浜というバス停で降りると、蛇ノ鼻は目の前である。
ちょうど逆光になってしまうので、岬は黒々としていて、その表情のディテールは隠されてしまっている。誰もいない淋しい浜と強い風のなかで、そのうえ名前も名前なので妙に陰気に見えてしまうことは避けられない。
渡船の運休を知らせる看板があるが、この風で運休なのか、客がこないので運休なのか、それはわからない。しかし、ここから出る渡船は、どこへ行くというのだろう?
考えられるのは、紀伊水道を越えた対岸にある四国は徳島県の伊島くらいしかない。だが、さらによく考えてみると、伊島は 014 蒲生田岬 の沖合いの島で、ここが紀伊水道のうちで、最も陸地が狭まったところである。けれども、この間は25キロ以上はあるので、小さな船での渡船という距離でもないのかも知れない。
となると、これは蛇ノ島の南の離れ岩島まで、釣り人を運ぶ渡船とみるほうが当たっているのだろう。
紀伊半島は、和歌山・奈良・三重の三県をかかえる大きな半島だが、その最南端は 053 潮岬 であり、最東端は 358 鎧崎 となる。そして、最西端は日ノ御埼だと、一般的に理解されているようだ。だが、厳密にいうとそれは違う。
実際の経度では、その差はわずかながら、この蛇ノ鼻こそが、紀伊半島最西端に当たるのである。
近畿地方(2009/01/24訪問)
33度53分16.92秒 135度3分24.94秒
近畿地方(2009/01/24 訪問)
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