339 稲ヶ崎=宮戸島・月浜(宮城県)これは地図には記名がないけど新しく生まれた岬? [岬めぐり]
宮戸島の南端の集落は、月浜という。島の周回道路から、いちだん低い浜に下がった山陰に、ひっそりと人家が固まっている。ひっそりとしているのは、今がシーズンオフだからで、夏には海水浴客が来るらしく、民宿の看板も多い。そういえば、松島湾内では比較的海水浴に適したような砂浜が少ないので、ここも貴重な海水浴場なのだろうか。
西の丘に登ったところが稲ヶ崎である。サクラとツバキの木が多く植えられ、東屋もできていて整備された岬の上からは、唐戸島と中ノ島が見える。
ところが、この岬、地図にはどこにもそんな名が表記していない。ほーか、ここの岬にも名前があるんだ、とわかったのは、その登り口に、看板があったからである。
ここらは東松山市になる前は鳴瀬町といったことが、合併前に立てられたらしい看板の教育委員会の名から知れる。鳴瀬町と矢本町が合併して、東松山市を名乗ったのは3年前だからそう昔のことではないが、かなり前から地元の人はこの岬に名前を付け、そう呼んでいたわけだ。
それなのに、なぜ地図にはその名が載っていないのだろう?
消えた岬もあれば、新たに生まれる岬もあるということか。
いずれ、地元で呼び慣わされている名前が、地図に載る日もくるのかも知れないし、こないのかも知れない。
そういうわけで、ここも原則からはちょっとはずれるが、岬めぐりに入れておくことにした。
地元の人が、一生懸命展望台を整備したり、木を植えたりしているのは、海水浴にプラスの魅力をつけたいためかも知れないが、ここはそれに値する。
ちょうど、何人もの人が入って、木の手入れをし、どうやらツバキの実を収穫している。油にするのですかと聞いてみたら「ええ、まあ…」というなにやら含みがありげな返事が返ってきた。そんなことではなく、単に次の春の花つきをよくするためだけだったのだろうか。それ以上突っ込むのは遠慮しておいた。
春には、ツバキとサクラで、この静かな岬にも人が集まるのだろうか。
月浜はそう広くはないが、東に見える大浜の間を遮るように、岩の出っ張りが突き出ている。
この岩は、砂岩のようできれいな地層が見えるが、長い年月をかけてその上に松などの木が根を張っていく。それが、この松島の風景をつくりだしてきたのだろう。
▼国土地理院 「地理院地図」
38度19分21.43秒 141度9分20.72秒
東北地方(2008/10/14 訪問)
西の丘に登ったところが稲ヶ崎である。サクラとツバキの木が多く植えられ、東屋もできていて整備された岬の上からは、唐戸島と中ノ島が見える。
ところが、この岬、地図にはどこにもそんな名が表記していない。ほーか、ここの岬にも名前があるんだ、とわかったのは、その登り口に、看板があったからである。
ここらは東松山市になる前は鳴瀬町といったことが、合併前に立てられたらしい看板の教育委員会の名から知れる。鳴瀬町と矢本町が合併して、東松山市を名乗ったのは3年前だからそう昔のことではないが、かなり前から地元の人はこの岬に名前を付け、そう呼んでいたわけだ。
それなのに、なぜ地図にはその名が載っていないのだろう?
消えた岬もあれば、新たに生まれる岬もあるということか。
いずれ、地元で呼び慣わされている名前が、地図に載る日もくるのかも知れないし、こないのかも知れない。
そういうわけで、ここも原則からはちょっとはずれるが、岬めぐりに入れておくことにした。
地元の人が、一生懸命展望台を整備したり、木を植えたりしているのは、海水浴にプラスの魅力をつけたいためかも知れないが、ここはそれに値する。
ちょうど、何人もの人が入って、木の手入れをし、どうやらツバキの実を収穫している。油にするのですかと聞いてみたら「ええ、まあ…」というなにやら含みがありげな返事が返ってきた。そんなことではなく、単に次の春の花つきをよくするためだけだったのだろうか。それ以上突っ込むのは遠慮しておいた。
春には、ツバキとサクラで、この静かな岬にも人が集まるのだろうか。
月浜はそう広くはないが、東に見える大浜の間を遮るように、岩の出っ張りが突き出ている。
この岩は、砂岩のようできれいな地層が見えるが、長い年月をかけてその上に松などの木が根を張っていく。それが、この松島の風景をつくりだしてきたのだろう。
▼国土地理院 「地理院地図」
38度19分21.43秒 141度9分20.72秒
東北地方(2008/10/14 訪問)
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