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番外:岬のある県・ない県・少ない県(岬・崎・鼻データベース=その2) [番外DB]

   現在、最新データによる数え直しを行なっています。その結果は、近日中に新たな項目でアップする予定です。だいぶ岬の数は増えそうです。(2018/03/20)

 岬の多い都道府県については、先のデータベース(その1)でも紹介した。そこでは、多い順に上位20番目までをリストアップしてみたが、岬の数の多い都道府県別では、長崎県(655)・鹿児島県(381)・北海道(296)がベスト3だった。
 上位2県は、どちらも多くの島をかかえており、それで数を稼いでいた。ダントツ1位の長崎県には、対馬、壱岐、五島という島嶼部が多く、鹿児島県の場合には、奄美諸島や薩南諸島がある。北海道の場合は、島もあるがなんといってもぐるりと海岸線が長い、というわけであった。
 では、これと反対に、岬のない県・少ない県に注目してみると、どうなるだろうか。海がなく、島がなく、海岸線が短い県が、有力候補として想像できるが、さて、その実態は…。
都道府県地域別岬M-3.jpg

▲岬なし県は4県
 まず、まったく岬のない県というのが、いくつかある。これら、今後とも「岬めぐり」には縁のない県は、群馬県・埼玉県・岐阜県・奈良県の4県だけなのである。
 いずれも海なし県なので、当然といえば当然だが、同じ海なし県でも、栃木県は中禅寺湖に5件あり、山梨県は富士五湖があるので7件、滋賀県も琵琶湖で7件、長野県に至っては野尻湖が多いが11件を数えている。
▲少ない県の実質1位は富山県
 ゼロはゼロなので岬なし県の4県を別にすると、岬の少ない県では、富山県が堂々の実質第1位である。
 富山湾がぐっと内陸に入り込んだような形の富山県では、岬ができ難かったということだろうか。それでもゼロではなく、2件だけあるというのがすばらしい。
 それに続く大阪府は、海岸線が短いといえばそれもいえるが、大阪から加太へ向かう泉州の海岸線は、ゆっくりほぼまっすぐ伸びていて、凸凹がない。4件を数えるのは、和歌山との県境に近いところになる。
 海なし県で、わずかに内陸の湖に岬を数える県が続く間にはさまって、鳥取県がある。砂丘では岬ができないということでもないだろうが、やはり海岸線が長くないのと、島がないのがこたえる。
 でもね。問題は数ばかりじゃない。それはよくわかってます。ただ、ときどきは全体を眺めながら、個々の岬を見ていきたい。
misakisukunai01.gif
 次回からは、北陸シリーズに入ります。

 


タグ:全国
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コメント 2

knaito57

データベース=その1につづいて、これはまた驚くべき情報ですね。こんな重大な国家機密は調査しただけでも江戸時代なら獄門磔刑、現代でも中国なんかだとスパイ容疑で銃殺、軽くてもブログ閉鎖勧告でせう。平和日本でほんとによかった。
富山県はじつに意外。拙者、頭の中の日本地図がかなりあいまいなので大きな声ではいえないけれど、いずれ「小さな岬と半島の区別・評価」が必要になるのでは……と思いました。
by knaito57 (2008-09-16 11:40) 

dendenmushi

@昔から「国が自分の国土の精緻な地図を公開して初めて一流の近代国家になる」といわれているのです。言い回しは多少違うかも知れませんが、要するに地図の作成と公開は、近代国家たりうるひとつの要件であったというのは、ホントです。
 ですから、戦争中の大日本帝国とか、シーボルト事件の徳川体制とか、現在やっとオリンピックをやって一流になったと思っている一党独裁の国とか、それに庇護される形でなんとか国の体裁を保とうとしている国などは、とてもその要件を満たしていないわけです。
 地図を自由にみることができる幸せを、ぜったいになくしてはならず、われわれもそのことを肝に銘じておかなければなりませぬゾ。
by dendenmushi (2008-09-18 09:12) 

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