番外:はじめての熊本(備忘録的写真) [番外]
熊本シリーズの冒頭でも書いたように、でんでんむしにとってははじめての熊本だった。岬めぐり以外でも、八代の干拓地、熊本城、阿蘇と、気になるところは観光客らしく駆け足で回ってきた。
このうち、八代の干拓地についてはついでにふれたので、「番外」として残るそれ以外の写真の一部を、忘れないように貼付けておこうというだけのことなのである。
ご用とお急ぎのない方にのみ…。
●肥薩おれんじ鉄道から岬のない芦北の北部海岸
今回の岬めぐり熊本シリーズでは、当初つもりをしていた岬のうち、葦北郡の津奈木と芦北の一部が積み残しとなってしまった。バスの便が思っていた以上に悪く、意外に起伏も多くて自転車ではとても回りきれなかった。それでも、鹿児島県の薩摩川内と熊本県の八代を結んで走る肥薩おれんじ鉄道があったおかげで、なんとかかっこうがついた。
この電車も、海岸を通るのは八代に近い北部の一部だけなのだが、そこで車窓から見かけたのが、潮干狩りの人が浜に撒かれたような景色だった。このあたりからは、北側一帯にかけて、有明海的な干潟が続く。たまたま、このシリーズを書いている途中で、有明の堤防締切りの開放を命じる判決が出たが、そのことは島原湾と八代海沿岸を歩きながらもずっと意識の底にあった。雲仙普賢岳もこれでしばらく見納めとなる。
●熊本城新御殿は公開直前で
熊本城は、記念の年に当り、城を訪れたのはちょうど20日からは新御殿の一般公開が始まる前という時期だった。
記念イベントのリハーサルを兼ねてであろうか、忍者や武士の格好をした人が観光客と並んで写真を撮ったりしている。
お城をかたどった、今流行りの“ゆるキャラ”も、ちゃんといた。公開前で、テレビの中継なども入っていたので、それで特別に出てきたらしい。
公開後にも熊本市に再び立寄ったので、「昭君の間」とやらも一目見たいとは思ったが、なにしろ2〜3時間待ちといわれては、その気も失せてしまう。
●熊本市内
熊本の市内は、市電が走っている。150円均一で、なかなか便利である。熊本ではタクシーに乗ることがなかった。
味噌天神まで行って見たが、ここらから熊本大学の辺りにかけて、かなり広い範囲で「大江」という地名が使われている。
中心街のアーケードは、地方都市に共通のムードがいっぱいである。
バスターミナルのデーパーとの前には、おてもやんの像がある。待ち合わせ場所になっているらしく、人が固まっていてなかなかどいてくれないので、しかたがない。
●JR豊肥線立野のスイッチバック
別に鉄道マニアではないのだが、阿蘇の立野のスイッチバックというのは有名なので、それを通ってみたいと思っていた。肥後大津で乗り換えた電車は、いささか古めかしいもので、スイッチバック自体は箱根登山電車の大平台となんら変わらない。だが、景色はさすがに雄大で、 いかにもグングン上っていくという感じがする。
ここは、地図で眺めていても、なかなかその高度が変化していく地形の姿が想像し難かったのだが、来てみてやっとその実感がつかめた。阿蘇の外輪山の中に入っていくというのは、こういうことなのだ。
●阿蘇
阿蘇の駅で降りると、意外に閑散としている。ここから阿蘇の火口ロープウエイ乗場までバスが出ているが、ガス規制とかでロープウエイは運休。とにかく草千里までは行ってきた。
ここも、阿蘇山というのが想像していたのよりずっと広くて、しかも峯がひとつというわけでもないので、なかなかつかみどころがない。草千里には牛馬の代わりのようにばらまかれた遠足のジャージー姿がおもしろかった。
九州地方(2008/04/17〜21訪問)
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