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255 玉取崎=石垣島・伊原間(沖縄県)赤い屋根の展望台が目印 [岬めぐり]

 昔、まだ沖縄も八重山も知らない頃に、そこにはよく写真で見るような赤い屋根に白い壁の家とか、あるいはまた『ちゅらさん』のような家がどこにも建ち並び、それぞれにはシーサーが鎮座していて、そこここには色とりどりの花が年中咲いている…そんな光景を勝手に想像していた。観光写真というのは、妙な錯覚を増幅してしまうものでもある。
 確かに、花は咲いている。那覇空港に降りて真っ先に目に映る亜熱帯のランの花々は、いかにも沖縄に来たという感じがするし、家々の垣根にはハイビスカスが咲き乱れていたりするのも、あちこちちらほら見かける。だが、実際には町中で赤い屋根を探すのは、なかなか苦労なのだ。
 それでも、観光客のみんなが勝手にイメージしているこれを観光のシンボルにしようという流れはあって、できる限りは尊重し、期待には少しは応えてやろうと、その努力は続けられているらしい。
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 そこで、石垣島では数少ない観光バスが立ち寄るポイントのひとつ、この玉取崎には赤い屋根の展望台が、遠目にも目立っているし、おまけにその周辺にはハイビスカスも植えられている。この花は、民家の生垣などに多く、わりとぼうぼうとした花だが、ここのはまるでサツキのように丈を詰めてある。
 玉取崎には観光バスも何台もとめられる駐車場があり、ちょうど一台のバスが来たところで、ぞろぞろと人々が園路を上って行くところだった。ここは岬としては三角定規のようにはっきりととんがっているのだが、結構広いためにさほどに岬っぽく感じない。周辺には他の建物などもなく、観光写真を撮るには適地である。
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 ところが、よくみると岬の一帯がまるまる公共用地として確保されているわけではないらしい。下に見える道路の脇には「売地」と赤い字で書かれた看板が建っている。後ろに金武山という小さいながら独立峰を従山裾が海に延びて、岬は最後は岩礁となって沈んでいく。そうか。売地なのか。ということは、玉取崎の観光写真の賞味期限も、そう長くはないらしい。
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▼国土地理院 「地理院地図」
24度29分21.54秒 124度16分52.57秒
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dendenmushi.gif沖縄地方(2008/03/05 再訪)

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タグ:沖縄県
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