247 川平石崎=石垣市字川平〔沖縄県)川平も三度だがクラブメッドはまだ… [岬めぐり]
ある人から、岬や出てくる地名などに「ふりがな」をつけたほうがいいのではないか、とアドバイスをもらっていた。これは前にもデータベースのところでちょっと書いたことがあるが、固有の地名の読みはなかなかむずかしく、わかるものもあるがわからないものも多い。いい加減にはできないので、手をつけかねている。だが、「川平」と書いて「かぴら」と読むことは、なぜかサッカーシーズンになると露出してくるタレントの名前などで、けっこう知られている。
ところが、でんでんむしが使っているFEPでは、どれもこれが一発で出てこない。単語登録をすれば済むことだから、それをごちゃごちゃ言いたいわけでもないが…。
石垣島の紹介写真などでは必ず出てくるのが川平湾で、ここにはサンゴ礁をのぞくグラスボートやホテルなどの観光施設も集中しているし、黒真珠の養殖まで行なわれている。
ここのことは、題名を付け間違えた「036)」でもふれた。
問題は岬である。「御神崎」と「川平石崎」を混同してしまったのはうかつだった。あまりいうといかにも言い訳じみてくるが、この二つの岬はどこか似ていなくもない。
聞いた話で、確認はしていないが、この指をちょっと曲げかけたような小さな岬は、それ全体がここの北側の海岸沿いにある「クラブメッド」の私有地なのだという。丸く回遊路が回っている岬は、すみずみまで人の手が入ってきれいに整備されていて、電柱や電線などのえてして景色の邪魔になるものもまったくない。
この岬の付け根付近には貝塚もあるくらいだから、ここらに人が暮らした歴史も古く長いはずなのに、それを思わせるようなものがなにもないのも、また不思議なことである。
「クラブメッド」はでんでんむしなどは“地中海クラブ”という名で知っていたが、あまり縁もなく向きではない世界的なリゾート施設である。最近また、新しいホテルが川平にオープンすると宣伝していたが、要するにここはそういうところなのである。
川平から湾を望みながら東へ行くと米原に至る。ここの海岸がまたすばらしいし、ヤエヤマヤシの群生しているところでは、その根元まで行けるので、それもおもしろい。だが、近年この地域にやたら増えてきたのが、赤い屋根に白い壁の家が並ぶ、新興の住宅団地である。
ふと、ここの地名はほんとうにはどう読むのだろうと思って、「かぴら」を検索してみると、インドの古代の町の名としてお釈迦さんの仏教説話のなかにでてくる地名であるとわかった。われわれが、その意味として理解し使い方をちょっとだけ間違っているかズレているかもしれない、“仏の顔も三度”という言葉の語源となった故事は、カピラ城にお釈迦さんがいたときの話からきているという。
まったく関係ないけど、でんでんむしが川平にやってきたのも、これが三度目だなあ。
▼国土地理院 「地理院地図」
24度28分45.40秒 124度6分47.88秒
沖縄地方(2008/03/05 再訪)
ところが、でんでんむしが使っているFEPでは、どれもこれが一発で出てこない。単語登録をすれば済むことだから、それをごちゃごちゃ言いたいわけでもないが…。
石垣島の紹介写真などでは必ず出てくるのが川平湾で、ここにはサンゴ礁をのぞくグラスボートやホテルなどの観光施設も集中しているし、黒真珠の養殖まで行なわれている。
ここのことは、題名を付け間違えた「036)」でもふれた。
問題は岬である。「御神崎」と「川平石崎」を混同してしまったのはうかつだった。あまりいうといかにも言い訳じみてくるが、この二つの岬はどこか似ていなくもない。
聞いた話で、確認はしていないが、この指をちょっと曲げかけたような小さな岬は、それ全体がここの北側の海岸沿いにある「クラブメッド」の私有地なのだという。丸く回遊路が回っている岬は、すみずみまで人の手が入ってきれいに整備されていて、電柱や電線などのえてして景色の邪魔になるものもまったくない。
この岬の付け根付近には貝塚もあるくらいだから、ここらに人が暮らした歴史も古く長いはずなのに、それを思わせるようなものがなにもないのも、また不思議なことである。
「クラブメッド」はでんでんむしなどは“地中海クラブ”という名で知っていたが、あまり縁もなく向きではない世界的なリゾート施設である。最近また、新しいホテルが川平にオープンすると宣伝していたが、要するにここはそういうところなのである。
川平から湾を望みながら東へ行くと米原に至る。ここの海岸がまたすばらしいし、ヤエヤマヤシの群生しているところでは、その根元まで行けるので、それもおもしろい。だが、近年この地域にやたら増えてきたのが、赤い屋根に白い壁の家が並ぶ、新興の住宅団地である。
ふと、ここの地名はほんとうにはどう読むのだろうと思って、「かぴら」を検索してみると、インドの古代の町の名としてお釈迦さんの仏教説話のなかにでてくる地名であるとわかった。われわれが、その意味として理解し使い方をちょっとだけ間違っているかズレているかもしれない、“仏の顔も三度”という言葉の語源となった故事は、カピラ城にお釈迦さんがいたときの話からきているという。
まったく関係ないけど、でんでんむしが川平にやってきたのも、これが三度目だなあ。
▼国土地理院 「地理院地図」
24度28分45.40秒 124度6分47.88秒
沖縄地方(2008/03/05 再訪)
タグ:沖縄県
はて「かぴら」って聞いたことがあるような……と思ったら、お釈迦さんのねえ。ほんとに地名は面白くてむずかしい。
ここは明るく瀟洒で、赤屋根白壁の家がふえるのもなるほどと思います。でも好みを言わせていただけば、前回の御神崎のほうが岬らしくて惹かれます。やっぱ、岬は切り立っていなくちゃ──。
by knaito57 (2008-04-14 09:02)
@ちょっとここでは海岸に降りられなかったのですが、切り立っているというのでもないがこういう岬もあるんですね。岩がこういうふうになっているのは、ここらではたくさんあります。
規模が大きくなると、切り立った断崖にもなるのですがね。沖縄では有名な観光地で「万座毛」というところがあります。そこもそうですが、残念ながらそこは岬ではないので行かない…。
by dendenmushi (2008-04-16 08:21)