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227 丸山崎(丸山ノ鼻)=鳥羽市坂手町(三重県)坂手島の東端ブタにシンジュ [岬めぐり]

 岬も島も、それらが描き出す海岸線も、まったくの偶然の産物である。それが、たまに御誂えのように見えることがある。
 この鳥羽も、まさしくそうなのであって、水軍の根拠地としてはまさにぴったりで、九鬼嘉隆がいくつもの島に囲まれ、三つの水道を経由して外海と結ぶこの地に城を築いたのは、当然の選択であったろう。
 その鳥羽城の正面の海にフタをするようにちょこんとあるのが坂手島で、その東端に細長く突き出しているのが丸山ノ鼻(これも書いた時点ではこうだったが、その後地理院地図では「丸山崎」に変わっている。)である。
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 小島が洲でつながっているように見えているが、その向こうに大きく横たわっているのは、加布良古崎で、その左の東側には菅島の南端にあたる亀子鼻がある。
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 坂手島を左に見ながら、船はだんだん回り込むようにして鳥羽港へと近づいていく。
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 海からすぐに山が迫り、開けた平地があるわけではない。狭いところに建物が集中しているが、ここが鳥羽市の中心で、鳥羽城があったのは、現在では市役所や小学校がある辺りとされている。山城と海城のような特徴をもったこの城は、すぐ海に開く門をもっていたというからさすが海賊の城である。
 御木本幸吉が、ここに目をつけたのは、それとはまったく関係がないのだろう。関係がないといえば、真珠ともダイヤモンドとも、まったく関係がない人生であった。いや、真珠の指輪とネックレスくらいは、いつかどこかで…。
 いつも電車の窓からちらと見るだけのミキモト真珠島を見ながら、船は中之郷の岸壁に着いた。この港や隣の水族館があるところは、埋め立てたところかもしれないが、いずれにしてもここらにその門はあったのだろう。
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▼国土地理院 「地理院地図」
34度29分22.01秒 136度51分54.02秒
227まるやまさかて-27.jpg
dendenmushi.gif東海地方(2007/12/18 訪問)

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タグ:三重県
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