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213 海田鼻=知多郡南知多町大字大井(愛知県)えらい大回りをしてきたが… [岬めぐり]

 直線距離にすると、わずか12キロほどしか離れていない。だが、そこへ行くには何時間もかけて、電車を何本も乗り継いで、72キロもの行程を経なければならない。
 吉良の海岸から対岸にうすぼんやりと見えていた知多半島の海田鼻が、こうして苦労してやってきた次の目的地だったが、ここはバスの窓から通りすがりに見るだけだった。

 そのバスも、結構スピードをだしていたので、写真も全部流れているピンボケ写真ばかりになってしまったが、まあそれもやむを得ない。
 ここは岬といっても、それほど出っ張ってもおらず、ほとんどぼんやりと丸くなっているかなあ、という程度の海岸で、どうしてここにだけ海田鼻という名が残ることになったのか、それもなにやら曰くのひとつもなければ、納得がいかないような場所だ。

 だいたい、知多半島の岬そのものが、ここを入れても4つしかない。だが、それを言うなら今向かおうとしている渥美半島だって、伊良湖岬を入れても3つしかない。これには、やはり地形と人とのかかわりという二つの要素でそうなった、というしかないのだろう。
 三河湾再訪シリーズの最初に、この計画を立てるときいろいろいきさつがあったと書いていたが、でんでんむしの場合は公共交通機関が頼りなので、その計画はダイヤやコースをある程度プランするところから始まるが、そのプランをすぐに実行する場合もあるし、何か月か後に実行する場合もある。それに場所によっては、コース取りも何通りか考える。
 今回も、豊橋にまた戻って、伊良湖岬を目指す案も最後まで有力だったのだが、それだとこの南知多東側が未踏のままになってしまい、それもしゃくだ。あれこれあって、急に思い立って、えいやっとばかりこっちのコースを来てしまった。

 吉良吉田から名鉄線を西尾まで行き、そこで乗り換えて南安乗まで行き、そこから町の通りを15分ほど歩いてJRの安乗駅まで行き、東海道線を大府まで行く。大府でJR武豊線に乗り換えて武豊まで行き、そこでまた市街地を歩いて名鉄の河和線の武豊駅まで歩き、やっと河和駅に辿り着く。
 えらい、遠回りである。西尾から半田へまっすぐ行くバスか何かあってもよさそうなものだ。あるのかもしれないが、それは見つけられなかった。
 前は常滑のほうを通ったので、知多半島も東海岸は初めてなのだ。半田を通り過ぎるときには、つい「長谷川良平」という名前を思い出してしまった。そうだ、あの人はこの町の半田商業の出身だったのだ、と思うと訳もあってなにやら胸が熱くなってくる。
 やっとのことで、辿り着いた名鉄河和の駅に降りると、駅前はなにかの工事中で、どこから師崎港へ行くバスが出るのか、よくわからない。切符売り場があったので、そこで確認をし切符を買う。窓口の元おねえさんは、フェリーの時刻表を確かめたうえで、次のバスに乗れば間に合うと請け負ってくれたので、安心してバスを待つ。
 このときには、あわやの事態は、まだ想像もできずに、のほほんとしていたのだ。

▼国土地理院 「地理院地図」
34度44分14.25秒 136度57分24.44秒
213かいたはな-13.jpg
dendenmushi.gif東海地方(2007/12/17 訪問)

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タグ:愛知県
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コメント 2

knaito57

昔、むかーし、おじいさんがまだ若かったころ『春は馬車に乗って』(横光利一)といふ小説を読みました。お花畑のある海辺の療養所が舞台で、モデルは房総か湘南なのかしらないけれどなぜか知多半島の伊良湖岬に思えて、柄にもなく遠征したのでした。また後々までその新鮮な題名(ネーミング)に影響を受けた覚えがあります。
長谷川良平といふのは“大”ではないけど名投手でしたね。好投手が多いカープでは軟投派だったように思いますが、なにぶん記憶がおぼろになっているので……。
by knaito57 (2008-01-27 11:13) 

dendenmushi

@そう、軟投派の代表格といってもよかったでしょうね。当時は、ピッチャーは速球投手が一流の証であったような時代でした。今もそうなのか?
 体も小さかったので、“小さな大投手”ともいわれましたね。
 なにしろ、弱小地方球団をなんとかかんとか支えて来た大黒柱のエースでしたから、でんでんむしがこどもの頃からのスターでした。
by dendenmushi (2008-01-29 07:29) 

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