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1565 長者鼻=小豆島町吉野(香川県)バスはずんぐりむっくりした岬を峠越えでは越えて行かない [岬めぐり]

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 三都半島のほぼ中央部に位置する段山(だんやま)は、最高点でも220メートルほどで、これというピークはなく、全体がなだらかな高原状になっている。そこには真っ直ぐな道が何本も地図には描かれていたので、いったいここはなんだろうと思っていた。
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 バスのルートはこの山の北側を大きく迂回して、半島の東海岸に出るので、段山は遠望で見る長者鼻の付け根につながる山という認識しか持ち合わせないのだが、ネットで調べてみると意外にも「段山遺跡群」という文字に遭遇した。おやっと思ったが、これは実際に遺跡があるのではなく、三都半島の各所で展開されているアート活動のひとつで、架空の設定で作家が作品展示をしているというものらしい。
 休耕地を活用し、材料は金網とネットなどで表現された大きなものだというが、こちらはそれを見ることはなく、段山の下をぐるりとバスで回るだけ。
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 その段山から、西南西方向にゆっくりと流れ落ちる尾根があり、鉾のように突き出た長者鼻の出っ張りにつながっているので、沖の鼻や観音崎の付近からの遠望に目立っている。長者鼻には集落も平地も周回道路もなく、かといって断崖が連なるというわけでもない、いかにも内海風の穏やかにずんぐりむっくりした岬のようだ。
 バスが吉野の集落に入る前には、その吉野の海岸越しに、長者鼻が西へ向いて突き出している。
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 バスは吉野から東に向きを変えて海岸から離れて行く。半島の山に入り込んだところで今度は南に向かい、段山の東にある蒲野の集落と海岸に出る。
 地図で見ると、吉野からそのまま南に進む道もあって、この道は吉野からどんどん高度を上げ、120メートルの富士峠を越えて神浦へ降りて行く。地図だけ見ていた時には、この富士峠を越えるのなら、峠から権現崎や崩鼻も俯瞰できていいだろうなくらいに漠然と考えていた。
 ところが、バスは富士峠は越えて行かない。段山の半分くらいの高さまで登って降りなければならない山道の峠越えは、やっぱり無理なのだ。
 バスもできるだけ山道坂道は避けたいのだろうし、最短距離よりはできるだけ多くの集落を経由して行くというほうが、その使命からも優先されるのだろう。
 蒲野、目見ヶ谷、吉ヶ浦、市神子といった半島の東海岸の集落を拾いながら、バスは再び西海岸に戻り、神浦の港がある入江に出る。そこから、今度は長者鼻を南側から眺めることができる。こじつけだが、こうしてみるとどことなく長者の風格もある岬と言えそうだ。
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▼国土地理院 「地理院地図」
34度26分18.73秒 134度13分26.79秒
スクリーンショット 2019-01-28 16.45.26.jpg
dendenmushi.gif四国地方(2018/10/11 訪問)

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タグ:香川県
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