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1356 八丈島と三宅島の岬めぐり計画=東京都八丈町・東京都三宅村(東京都)ふたつの島の岬は合わせて30あるが… [岬めぐり]

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 どんなブログにしようかと、いろいろ考えていたときに、花と食べ物のブログはみんながもう盛んにやっているのでやるまいといちおう決めていた。それなのに、花を4回も挟んでしまうことになったが、これはまあ崖のことを書いている鼻(花)だからまあいいやと、外からは理解し難いであろう勝手な理屈をつけて時間稼ぎをしていた。それもこれも、讃岐の岬めぐりが終わった後に続ける次の岬めぐりが、なかなか実現できなかったためだ。
 先には2013(平成25)年に伊豆諸島の大島から神津島までの岬めぐりをしているが、伊豆諸島ではまだ三宅島と八丈島が残っている。青ヶ島まではちょっとムリだが、なんとか八丈島までは訪問しておきたいと、いろいろと計画を練っていた。
 東海汽船か飛行機ということになるが、まず東海汽船の航路は、神津島までの航路とはまったく別に、三宅島→御蔵島→八丈島という航路の大型客船「橘丸」が、夜に竹芝桟橋から出港して、早朝に島に着く。飛行機は、八丈島へは羽田からANAが飛んでいるが、三宅島にはない。三宅島にも飛行機はあるが、それで行くには調布の飛行場から小型機の定期便に乗らなくてはならない。三宅島と八丈島の間には飛行機はないが、ヘリコプターはある。
 さあ、どういうルートでどのように岬をめぐるのがいいか。パズルを解くようなプランづくりはそれはそれで楽しめるが大変だ。今回は10通りもの案を、ああでもないこうでもないといじり回すことになった。
 それと、天気予報の長期予報や週間天気予報をにらみ合わせながら、あれこれ考えているうちに、どんどん計画の実行が遅れてしまった。現地のお天気がなかなか回復せず、ずっと雨と曇りが続いていたのである。
 過去のブログをみてもわかるとおり、岬めぐりは天候に恵まれていたほうがはるかによい。もっとも、お天気だけは自由にならないから、しばしば雨に見舞われている。そうなればなったで、雨の風情もまた格別じゃのうと負け惜しみを言いつつ受け入れてはいるが、最初から好んで雨中の行程を計画したいことはない。
 そこで今回はウェザーマップ (weathermap.co.jp)の10日間予報を、最大限利用させてもらい、毎日チェックしながら天気予報が好転するのを待っていたのである。それを待ちながらまた計画を直したりして、最終的に当初の日程とは10日も遅れて今回の実行計画がやっとまとまった。
 その結果、羽田から八丈島へ飛び、二泊して島の岬めぐりを済ませたあとで、東海汽船の「橘丸」で三宅島に移動。三宅島でも二泊して島を一周りし早朝に寄港する「橘丸」でまた八丈島に戻って、飛行機で羽田に帰る、という行程になった。
 一見すると、三宅島=八丈島の船での往復の片道が無駄なように思えるが、天候の予報に加えて、島のバスの時刻表なども含めて諸般の事情をあれこれ細かく考えると、こういうことに落ち着いた。また、そんなわけでもう直前だから飛行機の割引もなく、羽田=福岡便の割引運賃よりもはるかに高い飛行機代になった。飛んでいる間は55分である。
 参考までにお金のことを言えば、八丈島までの特割航空運賃は13,790円、「橘丸」で八丈島までの運賃でこれに近い1等運賃は15,200円。(ちなみに、1等というのは4名4名が頭を並べて寝る8名定員の相部屋で、顔の部分は衝立で仕切られているという。)
 三宅島も八丈島も東京都だが、竹芝から三宅島までは直線距離で約177キロ、八丈島までは約280キロある。伊豆半島南端の石廊崎と大島と房総半島の南端の野島崎を結んで、そのラインの北側がいちおう相模灘とすれば、利島から南はもう外海で大きく太平洋に飛び出しているのだ。
 そして、三宅島と神津島の間は33キロくらいしか離れていない、まさに指呼の間でお互いに島影も見えているのだが、その間をつなぐ交通機関はないのである。
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 東海汽船が、その航路を大島から神津島のルートと、三宅島・八丈島ルートを分離した事情がどこにあったのかは知らない。だが、海底の地形から見ると、大島・利島・新島・式根島・神津島そして銭洲と南南西に続く列島のラインと、三宅島・八丈島・青ヶ島そしてベヨネース列岩・須美寿島・鳥島さらには小笠原へと東の海溝に沿って伸びるラインとは、別の海嶺による尾根を形成している。
 これらの島は、海底に連なる山脈の上にその一部が飛び出したようなものだ。そして、その海底から立ち上がる山脈の形は、「イ」の縦の棒がずっと長く伸びたようになっていて、三宅島も八丈島もその縦の棒の上にあり、大島から神津島までは上の「ノ」の部分にあることになる。 
 三宅島と八丈島の岬には、合わせて30の岬がある。まず三宅島には、

▲今崎 ▲大鼻 ▲伊豆岬 ▲大崎 ▲下根崎 ▲アノウ崎 ▲サタドー岬▲ペンケ根岬 ▲ツル根岬 ▲新鼻 ▲間鼻

と都合11の岬があり、八丈島には八丈小島を含めて、

▲イデサリヶ鼻 ▲大サリヶ鼻 ▲赤崎 ▲オヨギドノ鼻 ▲中根ヶ崎 ▲出鼻 ▲月夜ヶ鼻 ▲大越ヶ鼻 ▲今崎 ▲ヨオリヶ鼻 ▲下立鼻 ▲船付鼻 ▲船戸鼻 ▲長崎 ▲奈古ノ鼻 ▲素石ヶ鼻 ▲小岩戸ヶ鼻 ▲石積ヶ鼻 ▲今根ヶ鼻 

の19を数える。三宅と八丈の間にある御蔵島には岬はないが、青ヶ島には▲黒崎 がひとつだけある。
 伊豆諸島には、なんとか根というものが多くあるのだが、これは勘定に入れていない。
 実際の行動順では、八丈島のほうが先になった。飛行機で八丈島に降りて、すぐ「橘丸」で三宅島からということも考えていたのだが、ウェザーマップの10日間予報では、日曜日からの後半になると八丈島のお天気が悪くなるという予報であった。そこで、まず八丈島からとなったので、今回も個々の岬の掲載順と実際の行動とは順番が違うことになるが、八丈島の岬めぐりから始めることにしよう。
 そうそう、三宅島も八丈島も火山島である。とくに三宅島のほうはまだ記憶にも新しい大噴火(2000年)があり、全島民が避難するという事態になっていた、それから数えて今年は16年である。
 とにかく、行くには行ったし、どうにか帰ってくるには帰ってきたが…。
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 これが、ちょうどこの間に熊本はじめ九州での地震が続き、前線と低気圧の通過で全国的に豪雨強風ありと、とんでもない結果になってしまった。これだけ一生懸命考えた計画が、後半はまったくおじゃんで別のものになってしまった。
 ま、そのことはおいおい説明するとして、とにかく八丈島から岬めぐり始めてみることに…。

▼国土地理院 「地理院地図」
33度6分6.82秒 139度47分58.75秒 34度4分27.39秒 139度31分49.75秒
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dendenmushi.gif関東地方(2016/04/15〜19 訪問)

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タグ:東京都
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