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1357 赤崎=八丈町三根(東京都)ここが八丈島では北端の岬の東端なのでまずはここから始めましょうか [岬めぐり]

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 八丈島は俗にいうヒョウタン型で、ふたつの丸い島が斜めにくっついているような形をしている。北西側は八丈富士とも称される854メートルの西山を中心にほぼ丸いが南の一部がテラス状に出張っている。701メートルの三原山の南東側の東山は、西山よりはひと回り大きめで、南東端が大きくとんがって飛び出している。
 西山と東山の間は、50メートルくらいの高度がある中央部だけが少し平坦になっていて、その周辺が町の中心部である。飛行場もその北寄りに大きく位置を占めている。このふたつの山のつなぎめ部分に広がる街は、海に向かう北東側と南西側が斜面になっていて、それぞれ海岸に降りると港がある。北東側のほうには神湊(かみなと)と底土(そこど)に港があるが、東海汽船の橘丸が入ってくる港は底土港のほうである。
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 八丈島では、空港の西の山よりにある八丈ビューホテルに二泊することにした。そこで80メートルほどの標高なので、名前のとおり、南西側の海が見渡せる。
 朝いちばんの便で羽田を発ち、八丈島空港に着いたものの、ホテルに頼んでいた出迎えがいない。どこにもいないので、少々不安になって電話しようとするところへ迎えが来てくれた。
 まずホテルに落ち着いて、タクシーを呼んでもらい、西山の北海岸の東寄りにある赤崎の近くまで運んでもらうことにした。当初の計画では、ホテルから呼ぶのはタクシーではなく、レンタサイクルの予定であった。
 ところが、いろいろ聞いてみると、電動付きでも自転車で回るにはどうもしんどいらしい。起伏が多いのだという。若い人ではひと周りしてきたという人もおられますけど…とどうも年寄りには勧めたくないふうである。
 この頃は、そういうところは素直に助言をいれることにしているので、それならばとタクシーに変更したものである。
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 もちろん、計画の段階から道路の起伏まで、いちおうは検討していた。地図で調べてみると、西海岸側から時計回りに回れば、起伏が激しいのはさほど問題にならないのではないかと見当をつけて、それでホテルも西側で選んでいたのだ。
 八丈島には町営のバス路線があるのだが、西山のほうにはまったく走っていない。半分赤字覚悟のコミュニティバスも誰も要求しないほど、西山周辺は人家がまばらで、ほとんど人気(“にんき”ではなく“ひとけ”です)がないのだ。
 まあ、人気(これは“にんき”)もないのかもしれぬ。これという観光施設もなく、わざにやってくるのは釣り人くらいしかいないらしい。
 ホテルでもらった「八丈島観光地図」には、◉マークで示された地点標が記されている。この地点標は、500メートルおきに町が設置しているのだという。これは、便利だ。一里塚やマイルストーンのようなもので昔からあったものだが、近年でこれを復活させているという例には、これまでお目にかかったことはない。これはぜひ、ほかのところでもマネしてほしいくらいだ。
 ホテルの下の都道脇が80である。運転手さんに、それを示して「この63番のところまで行ってください」という。そこは北海岸のいちばん東寄りの場所で、ここから西にいくつかの岬が並んでいる。
 タクシーの若い運転手さんが、どうみても釣り人らしく見えるはずもないのに「釣りですか?」というのは、ほかに想像のしようがないからだろう。「いや、岬めぐりです」といっても、これまた通じにくいので、まあ適当にそこらをぶらぶら…とお茶と返事を濁す。さすがのぶらタモリも、こんなところまではやってこないだろう。この辺をぶらぶらというのも、結構怪しいがそれ以上は追及されなかった。
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 ここらですねと、タクシーが停まったところにはこんな標識が…。どうやら運転手さんの意識にはやはり釣りのこの標識しかなかったようだ。これは釣り場案内の標識らしい。だが、そこにはちゃんと赤崎の表示がある。
 「この辺りはケータイも電波が届かないのですが、大丈夫ですか?」と心配してくれる。また、「帰りはこのまま進んで東回りのほうが近いですよ」と教えてくれる。
 とにかくお礼を言って、降りたところはまだ70メートルの高度がある都道215線脇で、ここから海岸までは直線平面距離で330メートルもある。
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 道から海岸までが結構遠い。これが八丈島の特色である。
 しかも、海岸線はほとんどが崖で、波打ち際に近いところまで降りられる場所は極めて少ない。これも八丈島の特色であろう。降りたとしても、今度は横に行く道はないので、きた道を帰るしかない。
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 ということは、岬めぐりにとっては不利な条件が揃っている。
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 藪の中の道をしばらく下って行くと、あまり赤くはないけどどうやらここが赤崎らしい、という岬が見えるところに出た。岩の根が張り出したところに波が打ち寄せ、白波を立てている。

▼国土地理院 「地理院地図」
33度9分27.27秒 139度46分26.78秒
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dendenmushi.gif関東地方(2016/04/15 訪問)

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タグ:東京都
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