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1301 カマヤ鼻2=鳳珠郡穴水町字緑ケ丘(石川県)日本最古の漁法はどっこいなくなっていないのでは…? [岬めぐり]

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 のと鉄道七尾線の電車(気動車)が穴水駅を出て、二つ目のトンネルを抜けて海岸に出たところが志ケ浦で、その湾の東にあるのがカマヤ鼻である。これについては、318 カマヤ鼻・カイモチ鼻=鳳珠郡穴水町字志ケ浦(石川県)のと鉄道の車窓から(その1)として項目を立てていたのだが、今回、七尾線沿線の岬も北から南へ順に総ざらいするにあたって、改めて上げておくことにした。
 前の項目ではカマヤ鼻の所在を穴水町字志ケ浦としていたのだが、今回は字は緑ケ丘としている。これは、この岬が字の境界になっていることと、よく見ると三角に突き出た西の半分は丘になっていて、東の半分は干拓でできたような田畑である。そして、その先端も東の領域と同じ地形なので、先端部は緑ケ丘になるようだ。
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 電車の車窓からは、その東側の様子まではよくわからないし、カマヤ鼻の東の入江には青島が浮かび、その向うには新崎の集落があることも、どうにかわかる程度であまり判然とはしない。横から低い岬を見ているせいでもあるが、はっきりわかるのは、その南端に長く飛び出ているのがカイモチ鼻であるということだ。(カマヤ鼻自体の写真は、その「318 カマヤ鼻・カイモチ鼻」の項のほうがちゃんとしているので、そちらを参照。)
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 広がる海は七尾北湾で、ずっと向うには左右に低く岬が見えている。左(北)が袖崎とカガタ鼻で、右(南)が能登島の多浦鼻付近になり、開いているところが大口瀬戸になる。そこは10キロ超東になる。
 七尾線には、能登島へ向かう14日と、能登空港へ向かう16日と二度乗って往復しているので、天気のどんより日が14日ので、晴れているのが16日のものである。
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 ちょうどカマヤ鼻の南で七尾線と国道249号線が並走しているところにボラ待ちやぐらが一基立っている。これは七尾線の車窓から見えるということで、まさに観光客を楽しませるのに重要な役割を担ったやぐらである。
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 七尾から乗ってきて、また穴水から次の電車で引返す中高年夫婦もいたが、和倉温泉に泊まって、ちょっとだけ能登半島に入ってみたという観光客もあるのだろう。そういう人のためにもこのやぐらは重要である。
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 やぐらの立つ道路脇には丸太の標識があって、それには「日本最古の漁法」と謳っている。この一見いかにも横着そうな“まちぼうけ方式”の漁法が最古というのは、なんとなくうなずける。最盛期には、七尾湾岸で20数基のやぐらがあったとされるが、今では実際にこれで漁をしている人はいないと町の情報も伝えている。
 しかし、でんでんむしがこの日通ってきた北湾の奥でも2基以上のやぐらを目撃してきたし、その場所は観光客などやってこないところであるうえに、やぐらにはちゃんと人が乗っかっていたので、この漁法が観光用以外まったくなくなったという情報は古いのではあるまいか。
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 その証拠写真が、これ(まさか、人形だなんて言わないよね)。(根木にあるやぐらは、もっぱら観光用でMapionでは例によって独自の基準による「∴ 」つきで表示しているが…。オーィ!“ボラ持ちやぐら”となっていますよ〜Mapionさ〜ん。)
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 志ケ浦、根木、鹿島ときたところで、湾に突き出た形のよい小山がある。kamayahana-5.jpg
 その前にまっすぐな参道と鳥居が印象的で、名前からすると鹿島神宮の分社かなにかでもありそうだ。いつも通るたびに見とれていて、写真を撮るのを忘れていたのだが、今回もまたちょっと遅れたりして、タイミングがズレてしまった。
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 大きな桜の木に囲まれたのと鉄道の能登鹿島駅を過ぎて、しばらく走ると穴水町が終り、七尾市に入る。

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▼国土地理院 「地理院地図」
37度12分1.16秒 136度54分55.05秒
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dendenmushi.gif北越地方(2015/09/14・16 訪問)

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タグ:石川県
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