1060 空から見る岬・その2=知多半島から伊勢へ(愛知県・三重県)豊橋上空あたりから南西寄りに進路を変えて… [岬めぐり]
ANA 091便は、駿河湾の陸地寄りを航路にしているらしい。
富士山を過ぎると、進行方向右側の窓からは海岸は見えなくなり、南アルプスや木曽の山や谷が見えていた。写真も数枚撮ったのだが、その写真の場所が天竜川なのか木曾谷なのか、またそのどの辺なのかを特定するのがなかなかむずかしい。
いろいろやってみたのだが、時間ばかり経ってもまるで成果が得られない。いい加減なことを書くわけにもいかないので、これは岬がないのでという理由でパス。
次にまた海岸線が見えてくるのは、知多湾と伊勢湾であった。

豊橋側から西北西方向を見ると、こんな感じになる。手前から、吉良吉田、矢作古川、一色町、西尾市、矢作川、碧南市と続き、衣浦の埋立でできた四角い島の向こうが知多半島。常滑市の沖には、中部国際空港のセントレアが見える。中央の白い塔のように見えるのは、煙突から立ち上る煙。風もないようだ。
この付近には岬は、ほとんどない。中部工業地帯には、自然の海岸がほとんど残されていないということでもある。
このショットのなかではただひとつの岬は、いちばん下でとんがっている吉良町宮崎の蛭子岬 である。おっと、左下の隅にもありましたね。これは蛭子岬と向き合う知多湾の佐久島で、その西端にある波ヶ崎 がかろうじて写っていた。
この飛行機は、豊橋の上空付近まではほぼ西南西へ飛行した後、三河湾から進路を南西に変えるようだ。

そこで、次は知多半島をその先っちょから眺めたところ。知多半島って、こんなふうに見えるんだ。
鳥羽上空を通過するときには、伊勢の海岸線を眺めることができる。こうして上空から見ても、あの岬に行ったときはああだったこうだったと、かつての岬めぐりのことを思い出す。

伊勢湾も北部は岬がなく、この写真では上部の端が松坂になり、櫛田川河口にがら崎 がある。実は、このがら崎の項でも飛行機からの写真でごまかしていた。
中央下寄りに大きな川が伊勢湾に流れこんでいるのは宮川と五十鈴川で、左手に伊勢神宮がある。その手前が二見浦でちょっと出っ張っているように見えるところが夫婦岩。下の端大きく飛び出しているのは神前岬 である。
鳥羽から伊勢志摩までの海岸は岬も多いのだが、そこの上を飛んでいるので窓からは見えない。
英虞湾と御座岬の上を通過すると、熊野灘に出る。その上を飛行するので、熊野の海岸が見える。

この付近は、岬めぐりの難所で、かなり飛ばしてしまっているところだ。さて、空からの岬めぐりで、どの程度フォローできるだろうか。
▼国土地理院 「地理院地図」




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