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ここが商店街では初の命名権委譲が行なわれた“最南端の商店街”ですが(10) [石垣島だより]

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 石垣島でいちばんの中心街・繁華街といえば、730交差点というよりも「ユーグレナモール」でしょうが…という意見もあるだろう。
 730交差点からさんばし通りを北へ少し行った郵便局のところを左に折れた先に、二本の同じような商店街が並んで通っている。
 これが石垣島唯一のアーケード街であり、商店街なのだが、その長さはわずか150メートルほどしかないので、あっという間もなく通り抜けてしまう。もう一方のほうの通りを引き返してみても、やはり同じような店が並んでいて、見分けがつかない。
 その二本の通りに挟まれるようにして、中央にあるのが、石垣市公設市場である。観光ガイドブックなどでは必ずイチオシで紹介されるのは、ここが単なる生鮮食料品市場だけでなく、2階に石垣島の土産物がまとまっている特産品センターがあるからだろう。
 しかし、ちょっとまてよ!? ここは確か「あやぱにモール」という名前ではなかったのか?
 記憶に間違いはない。以前はそういう名前だった、この“国内最南端の商店街”の名前が、「ユーグレナモール」になったのは、2010年に東京に本社がある株式会社ユーグレナに命名権譲渡をしたから、というわけである。
 “最南端の命名権譲渡”、“沖縄県初の命名権委譲”、“商店街では日本で初の命名権委譲”である。
 「あやぱに」とは、八重山民謡の歌詞にある鳥の羽根のことらしいが、しからば「ユーグレナ」とはなんぞや?
 調べてみたら、それはなんと「ミドリムシ」だという。この会社は、ミドリムシの特性を活かした健康食品や化粧品などを製造販売している会社なのである。
 でも、なぜ石垣島なの? わざわざこんなところの商店街の命名権なの?
 それで考えてみれば、なるほど石垣島にはクロレラの工場もあるくらいだから、ミドリムシの培養に適しているとか…?
 島のどこかに工場でもあるのかしらんと、会社のページを見てみたが、そんなことはどこにも書いてない。
 もともと、ムリして借金してつくったアーケードが負担になって、財政状況をなんとか改善したいという組合と、イメージづくりに使いたい会社の思惑が一致したというわけだろう。会社では「ユーグレナ黒糖」や「ユーグレナちんすこう」も売り出しているが、それだけではねえ。
 契約は2年間で、2012年の3月には期限がやってくるが、さて、そのあとは?
 アーケードの柱に立てられた緑の旗は、今年の3月以降もはためいているのだろうか。 もっとも、市場に露店を出しているおばあも、買い物をする客も、「あやぱに」だろうが「ユーグレナ」だろうが、どっちだろうが関係なさそうである。本社が宮古島にあるフリーペーパーの観光ガイドなどは、去年の秋の発行物でも「あやぱに」と書いているくらいで、さほど浸透していないのかもしれない。
 せっかくなら、組合にも会社にも、それなりのメリットがあればいいのだけれど…。
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dendenmushi.gif沖縄地方(2012/01/07 記)

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