612 犬ヶ岬=京丹後市丹後町此代(京都府)ちょっとムリヤリですがこうでもしないと… [岬めぐり]
経ヶ岬の入口には、レストハウスがあった。それが跡形もなくなくなって、ただ広い空地になっていた。今でも、まだほとんどの地図にはレストハウスが存在しているように表記されているが、バスの運転手さんの話では、つい昨年まではあったのだが、ご多分に漏れず採算が合わないというので取り壊されてしまったのだという。それは、丹海バスの所有だったことを、初めて知った。
丹後半島の重要な足を担っている丹海バスは、半島最北端の経ヶ岬が、路線の分割点になっていて、宮津からやってきたバスはここまでで、ここから久美浜方面へは別の営業所の管轄になる。そのため、車庫と乗務員の休憩所のようなものがある。そうだ、無人地帯の建物としてはこれもあげておかなければならなかった。
岬のある突端で、バスの路線を乗継いで行くというのは、どこかほかの場所でもあったような…。能登半島の先端、禄剛崎がそうだったと思う。こういう場所は、一見どこにでもありそうだが、これが案外少ない。たいていはUターンかIターンで折り返すからである。
ここからバスを乗り継いで、京丹後市の丹後町袖志、丹後町尾和、丹後町久僧、丹後町此代と西へ行くと、海に飛び出したとんがり帽子のような山がある。そこが犬ヶ岬である。
しかし、今回はここから、宮津へ引き返し、タンゴエクスプローラで新大阪へ出なければならないので、犬ヶ岬は、レストハウス跡からの遠望で間にあわせておくことにする。
次回に先送りしてもいいのだが、この犬ヶ岬が大変に中途半端なところにここだけポツンとあって、次の西隣の岬は、久美浜までないのである。となると、次回といってもここまで来るのはかなりの難儀になりそうだから、遠望でもいちおう項目をたてておいたほうがよかろうという判断に落ち着く。
京丹後市は、京都府中郡峰山町、大宮町、竹野郡網野町、丹後町、弥栄町、熊野郡久美浜町の郡を越えた6町が合併してできた。市制施行は、2004年だから、ここも平成の大合併の産物である。
関東の人には、縁遠い地域だろうが、関西ではこの辺りは結構有名なのだ。なんで有名かといえば、カニである。シーズンになると、たくさんのツアーが組まれ、貸し切りバスや北近畿タンゴ鉄道でカニを求めてやってくるらしい。
日本人は、いつからこんなにカニに目の色を変えるようになったのかに?
では、この地域、次回は久美浜から始めるとして、やはり時期はカニのシーズンでしょうか。
ここまでで、今回の若狭丹後シリーズは、いったん終了になります。
▼国土地理院 「地理院地図」
35度45分23.12秒 135度8分18.32秒
近畿地方(2010/06/09 訪問)
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