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096 入道ヶ岬・明神岬=鴨川市小湊・勝浦市鵜原(千葉県)バスの運転手に話しかけないでください [岬めぐり]

 「岬」(「崎」「埼」「鼻」を含む)というのはおもしろいもので、どうしてそれに名前がつくことになるのか、どういう条件に該当すれば名前がついて、どういう場合にはそうならないのか、その基準や理由はまったくわからない。
 たとえば、この外房をとってみても、前に書いたように、野島崎〜葛ヶ崎間は、仁右衛門島などの岩礁地帯もありでこぼこした海岸線をもち、岬といえばいえないこともない場所がいくつもあるのに、正式に地図に載っている岬はひとつもない。
 それなのに、この安房天津から勝浦までの間は、距離はその半分にも満たない20キロそこそこの間に、岬も崎も鼻も目白押しで、8つもあるのである。
 安房天津から月の砂漠の御宿辺りまでの間は、これまでにも何度も来ている。いや、正確には“何度か”来ている。だから初めてではなく、日蓮上人の生誕の地である誕生寺がある安房小湊の入道ヶ岬も、勝浦海中公園や“鵜原理想郷”がある鵜原の明神岬も、その近くまでは来ていた。今回は、もっぱら交通事情により、この二つの岬はツアーでいうところの“車窓からの見学となります”。

 話し好きの運転手さんが運転していたバスは、千葉には勝浦や鴨川などにいくつか拠点があるらしい日東交通のバスである。安房天津の郵便局前から乗ったときには、けっこういた乗客も、多くは安房小湊のへんで降りてしまった。
 車窓からの写真は、ロクなものが撮れない。それはわかっているが、メモ代わりに徹しているでんでんむしの写真は、それでもいいのだ。一番前の座席が空いたので、そこへ移動してシャッターを押していると、その運転手さんが話しかけてきたのだ。決して、こちらから話しかけたわけではない。
 「どこからきたの?」
 「どこへいくの?」
 う〜む! するどい問いかけである。おぬし、できるな!
 それこそが、長年でんでんむしが追い求め考え続けてきていることであって、この「岬めぐり」でもまさにそれが隠れたメインテーマなのである。
 もちろん、そんなことを聞いているわけではないことぐらい想像がつくので、「東京からです」「終点まで」と答えると、ほかの乗客がいなくなって気楽になったせいか、いろいろと話をしてくれた、というわけなのだ。
 終点の行川アイランドでバスを降り、浜行川から上総興津方面へのバスがないかと思ったが、これがまたあてにならないので、行川から上総興津まで歩いた。峠越えのようなこの道は、歩行者と自転車のための専用トンネルもある。峠を下っていると、一時間に一本の外房線が追い越していく。

 鵜原の明神岬は、外房線の車窓からと、勝浦の八幡岬からの遠望である。


▼国土地理院 「地理院地図」
35度6分37.87秒 140度12分9.23秒 35度7分52.55秒 140度16分30.32秒
96にゅうどうがみさき-96.jpg
dendenmushi.gif関東地方(2007/03/13 訪問)

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タグ:千葉県
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