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1587 ヘラガ崎=玉野市石島・香川郡直島町(岡山県・香川県)両県の県境が未確定のままです [岬めぐり]

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 井島の山火事は、島のほぼ全域に影響が及んでいたようで、西海岸に回ってみても、その回復しきっていない焼けた山肌が痛々しい。養殖の筏が並ぶ井島の西海岸で、その先端にあるのがヘラガ崎で、ここが井島の西の端になる。
 井島井島と書いてきたのは、島の南西から眺めているので、見えている部分の島はすべて井島だからだが、これは香川県側の名前で、北部3分の1を占める岡山県側の呼び名は石島。そして、この両県の県境がヘラガ崎付近を通っているはず…。
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 ところが、地理院地図では、105メートルのピークから、西へ下っていく県境の線が示されているが、その線は断崖の海岸に降りる前に、山の斜面の途中で消えている。
 実は、ここは県境が確定していない未確定の場所として残されたままになっている。この付近では古くから境界線をめぐる経緯があったことは、前にも書いたが、その流れが影響してのものだろうか。
*DSCN0631.JPG
 ヘラガ崎は、ちょっと北向きにしゃくりあげた断崖は、県境の北側に位置しており、地理院地図の表示ではそこは「岡山県玉野市石島」となっている。そこから少し南に下ったところでは「香川県直島町」と表記が変わる。その厳密な区分けのラインが、この断崖の海岸線のどこに引かれるかは、まだわからないというわけだ。
 多くの例では、こうした境界線が岬を利用して引かれているので、ここのケースでもヘラガ崎そのものが県境の線引きを分けるという可能性もある。現に井島を曲がりながらも東西に横断する県境の東側は、戸尻鼻を通っている。そこで、この項ではヘラガ崎は岡山県と香川県の両県にまたがるという解釈をしておいた。
 ヘラガ崎の北側遠くに見えるのは、岡山県玉野市沼で、出崎の半島である。ここも以前に書いていた項目があった。
*DSCN0634.JPG
 この出崎とヘラガ崎の間の海域にも、県境は引かれるはずなのだが、ここも2キロ以上にわたって境界線の表示が途切れている。境界未定は陸地だけでなく、海も含んでのことらしい。
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 さっとまっすぐ線を引いても大差ないように思うが、それができないのは、この海域に何か線引きを左右するような重大な要素が隠されているからなのだろうか。なんならもう一度、樽でも流してみますか?
*DSCN0629.JPG

▼国土地理院 「地理院地図」
34度29分55.97秒 134度0分28.41秒
スクリーンショット 2019-04-13 10.58.21.jpg
dendenmushi.gif四国地方(2018/10/12 訪問)

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