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1027 玖島崎=大村市玖島1丁目(長崎県)日本一たくさんの岬があるこの県にいよいよとりかかります [岬めぐり]

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 「長崎県」と聞いて、なにを思い浮かべるか、それはどこの県でも同じように必ずしも簡単にまとめられるものではあるまい。出島、グラバー園、天主堂、平和公園の祈念像、カステラ、さだまさし、クールファイブ、ちゃんぽん、皿うどん、その他etc…アピールポイントには不自由しない。そしてもちろん、「ナガサキ」も「ヒロシマ」と並び称される歴史を共有している。
 だが、でんでんむし的にはなんといっても、「日本一岬が多い県」ということである。2008年に調べた結果は、番外:日本全国津々浦々岬の数はいったいいくつある? 数えてみた(岬・崎・鼻データベース=その1) に掲げてあるとおりだ。だが、リンクボタンを付けていても、それをクリックする人は少ないようなので、数字だけピックアップしておこう。
 そのときの調べでは、岬の数は長崎県がダントツの632で、2位の鹿児島県(350)を大きく引き離して独走している。“そのときの”というのは、今回の計画のために改めてチェックしてみると、前にはなかった岬が増えていたりする。わずかながら、データにはゆらぎもあるらしい。国土地理院の地図も「地理院地図」として正式にネット公開されたことでもあり、いずれはこれも再調査、集計のやり直しが必要だろう。
 長崎県に岬が多い理由は、はっきりしていて、それはひとえに島嶼部で504と、総件数のほとんど大半を島が稼ぎ出しているからだ。もうひとつついでいうと、北海道は「岬」が多かったが、西日本ではこれは少ない。代わりに多いのは「崎」で、長崎ではこれも日本一多い353、「鼻」は270でこれも日本一なのだ。あ、そういえば長崎も「崎」だね。
 改めて、長崎県の地図を眺めてみよう。
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 県庁所在地の長崎市を中心とした地域からみると、まず南に向かって野母崎を先端とする半島がちょこんと飛び出している。それから東には諫早市を経て島原半島がひねたピーナッツのようにくっついているかと思えば、西から北には西彼杵半島が延びている。それが抱え込んでいる大村湾の東は、佐賀県に半分以上を分けつつ、玄界灘の西端につながる。
 さらにその西には、橋でつながれた平戸島が浮かぶが、この地図には入りきらないその北の海に遠くある壱岐島、そして日本海に面する対馬までもが、長崎県なのである。
 それだけではない。たくさんの島々が連なる五島列島へは、長崎港から西へ95キロほどと、案外に近いのだ。
 このように、県自体の形、シルエットからして、なかなか尋常ではないのだが、これまでは平戸の一部にちょっと行っただけで、ほとんど初対面といえる。島嶼部は後回しにして、まずは本土を粗々固めておきつつ、というのが基本方針なので、今回はまず長崎市の野母半島を中心にしたいが、羽田を発った飛行機が着くのは大村湾南部の長崎空港。そこから、大村湾沿いの岬をいくつか拾いながら、野母半島の東海岸と西海岸をめぐってみようというのが、このたびの長崎みさきめぐりである。
 ほとんどはバス路線を頼みながらの行程になるが、これが簡単に周回できるようにはなっていない。したがって、実際の行程は、行きつ戻りつを繰り返すことになるのだが、いちおうわかりやすさを考えて、北から南へ、東から西へを基本に地図を順に辿りながら項目を並べることにしている。
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 そんなわけで、手始めは大村市の玖島崎から。
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 ところが、これも毎度のことながら、事前に立てた計画がそのとおりに運ばないことも多い。玖島崎も羽田へ帰る飛行機に乗る前に、大村公園を歩いてみる予定にしていたのだが、この計画がうまくいかず、帰りは長崎市からの直通バスで空港まできてしまった。
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 結局は長崎空港に着いた日(お天気が悪い)に空港の外れにある連絡船乗り場から時津港へ向かう船のなかからと、帰る日(晴天)に箕島大橋を渡って長崎空港に着き、南端からの遠望のみ、ということになってしまった。
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  どうやら長崎空港は、大村湾に浮かぶ箕島という島の周囲を埋め立ててできたものらしい。その箕島の一部とおぼしきところが滑走路の端に残っている。連絡船もハウステンボスへ行くのがメインらしく、時津へ行こうという人は少ない。
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 空港と玖島崎の間は3キロほどの距離があるうえ、その間には、臼島という島があって、これがちょうど玖島崎を遮ってしまう。やっぱり、城跡や市役所やボートレース場がある大村公園の様子まではわからず、船は岬の沖合いから南西に進路を変えてしまった。
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▼国土地理院 「地理院地図」(Web.NEXT)
32.894926, 129.950809
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dendenmushi.gif九州地方(2013/11/02・04訪問)

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タグ:長崎県
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コメント 2

brassy

こんにちは!でんでんむしさんのブログはソネブロ解説を確認(悩んだら見てみる)しにお邪魔することが多く、専門的な岬話は拝見することが少なかったのですが、地元長崎だと見て、読ませていただきました!
知っている場所だと、すーっと入ってきますね。野母崎は自然豊かな場所で何よりお魚がとびきり美味しいです。地元人としてもおススメの地域です。
長崎市の「長崎」はお察しのとおり、江戸の頃まで岬でした。長崎駅東側から県庁方向に向かって>の形に突き出していて、その周辺(出島・浜の町など)は全て埋め立てです。←というのを郷土史で学びました。
違う土地の方が丁寧に長崎探訪をして下さって、嬉しくて長々と書いてしまいました。
by brassy (2013-11-10 15:55) 

dendenmushi

@おおっ、地元民なんですね brassy さんは…。ジモティの登場は、たまにはありますが、思ったほど多くありません。
やはり、こちらもうれしいのですが、「よそモンがまた勝手なことを書いとるわい」と、かえって無視されることのほうが多いんでしょうね。
いちおうは間違いのないようにも調べてはいるのですが、おかしいよというようなことがありましたら、また教えてくださいね。
あ、それと、でんでんむしの場合は、あくまでも「岬めぐり」がテーマなので、それ以外にはなりません。あまり期待はしないで…。
なにしろね、グラバー園の下のANAのホテルに2泊したのに、グラバー邸も大浦天主堂も見てないんですから…。
by dendenmushi (2013-11-11 17:54) 

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