番外:2013年の元日早々の“七蛇バブル”の奇々怪々=So-netブログは誰がどのようにして見ているのだろうか(七不思議10) [番外DB]
2013年の年明け元日の“七蛇バブル”はすぐ弾けたが、尾を引いていた余韻も半月経って収まり、どうやら平常に復したようだ。
「So-netブログの七不思議」として、2010年頃に思いつくままあらあら書いたことのなかのひとつに、「ランキングの不思議」というポイントがある。どうも、単純に訪問者の数やページビューの、あるいはnice!の数値だけで、上下するだけではなさそうだ。だが、So-netとしては「ランキングの計算式など、どのようにして順位を決めているかは非公開」というのが公式見解である。
したがって、これはそのしくみがどうなっているのかは、外部から伺い知ることができないブラックボックスになっている。だから、見方によってはそういう根拠の至って不明瞭なランキングなど、たいした存在価値もないし、気にしてもしょうがないし、無視するしかないともいえる…。
が、そういうわけにもいかないのは、So-netではこのランキングを非常に重視していて、いたるところで前面に押し出していて、ランキング情報ぬきにSo-netブログを知ることはできない。
早い話、So-netブログでは、どんなブログがあるのかも、各種ランキングを見るか、あるいは新着ブログを丹念にチェックする以外に方法がない。それがいわば窓になっているが、ランキングでは上位25までしか知ることができないので、その窓も広くはない。
「でんでんむしの岬めぐり」ブログは、もともと「ひきこもり」がポリシーであるうえに、そもそも岬自体が人里離れたところにあるもので、常に人々の重要関心事であるわけもない。おまけに、読者を増やそうという努力などいっさいしていないのだから、もともとランキングでも上位にいくはずはないし、それを目指しているわけでもない。
ここ数か月の実績でいえば、でんでんむしが属しているブログ共通テーマ「地域」の順位では、毎日短期連載をしたときの8位というのが最高で、隔日更新ではだいたい11〜18位の間くらいで、上下を繰り返しながら推移してきたのが実情である。
ところが、である。この正月元日、いきなり突然訪問者数が急増した。通常、このように急増すると「急上昇ブログ」欄にもでるのだが、このときにはそれもなかった。
こちらでわかる数値を並べて、この1月前半の推移をグラフにしてみた。これまた、だからなんなのというものだが、いちおうは記録のため。
前日の大晦日の数値が625、それが元日には1,386。これをピークとして下がっていく。この数字自体が、他のもっと上位にランキングされている人の数から見れば、かなり少ないのだろうと思う。ランキングには、きっとどこかに大きな段差もあるはずである。一桁内でも、数値的な差は大きいのではないかと想像できる。その壁をも越えて、いきなり4位へというのは、元日だけが異常値とその余波が少しだけ続いたからだろう。
今回の注目点は、ランキング順位の動き方である。これを受けてその後徐々に順位が上がり、とうとう1月6日から8日までの3日間では4位を保った。そしてその後は、だんだんと元のレベルに戻っていく。つまり、訪問者数のグラフとは、まったく別の動きを見せている。
もともと、計算根拠が不明なのだから、あれこれ論評してみてもしかたがないのだが、順位というのが訪問者やページビューの数字にリンクしスライドした傾向線を示しているわけではない、ということだけわかった。加重平均をとっているのかとも思ったが、考えてみてもわかるものではない。
なぜこのようになったかだが、その原因はわかったがその理由がわからない。ある一項目のみの閲覧読者数だけが急増し数日その余韻が続いたからで、他の項目にはまったくいつもと変わりはない。その項目とは、「 575 七蛇鼻=小浜市宇久(福井県)どうしてこんなところに人は住んでいるのだろう?」 で、それははっきりしている。
しかも、それが福井県の人からのアクセスであることも、ジオ・ターゲティングが明確に示している。“しちじゃばな”なのか、“ななへびはな”なのか、いずれにしろほとんどの日本人が知らないところにある知らない岬の項目である。
ここで書いていることも、それほど物議をかもすような内容ではないだろう。ただ、タイトルは、岬めぐりで日本中の縁辺を歩いていると、いつもそういう不思議な、そしてある種人間という生物への畏敬の念にも似た感情を抑えきれないのだが、そのことをここでも書いている。
問題は、なぜこのような突然の「七蛇ブーム」が(福井県で)元日から起こったか、その状況が不明なことである。これまでも、ときどきどこかで、ある項目についてマイ・ブームが起きていたことはある。近くは、2012年12月の北海道の「上ノ国」の項もそうだったが、それも理由はわからないままだ。
今回はそれの倍以上の数値を示している。最初は、へび年なので「七蛇鼻」なのかと思ったが、福井県限定というのが気になるし、へびの岬はほかにもいくつかある。
誰かがどこかでつぶやいたとか、そんなことがきっかけでいろいろ変なことも起こりうる昨今、これまた詮索してもしょうのないことだろう。因みに、でんでんむしはツイッターもフェイスブックも、意識して避けている。
ただ、昔風の常識で計れば、それだけネタにするのなら、発信者にメールくらいあってもいいだろうし、なにか反応が漏れ伝わるものと思われるが、それもない。当のソースの発信者でそれがまったくわからないまま、どういうわけでか千数百人の人の眼にふれているというのも、なかなかにけったいでへんてこな情報社会ではある。
(2013/01/24 記)
検索エンジンで数多く検索されている
急上昇キーワードって、その日その日でかわるんですよね。
グーグルトレンドで検索すると出てきますけど、
なぜそれが急上昇なのか、というのはわからない場合もあります。
たしかに誰かがつぶやいたのかもしれませんね。
たまたまそれが、書いたブログのタイトルや記事に含まれていると
いつもと桁違いの数字が出ることはあります。
それで個人ブログの場合、「福井県」とか「七蛇鼻」とか
単独キーワードで検索されてアクセスされることはまれで、
複合キーワードで検索されて閲覧されるという
ことが多く、しかも「複合」は様々なコンビネーションで
それぞれ少しずつ閲覧者がいるので(いわゆるロングテール)
「理由」ってたぶん明確には出てこないと思いますけど。
by いっぷく (2013-01-20 06:32)
@いっぷくさんほど、その世界に詳しくはないのですが、いやまったくのドシロウトなのですが、常識的にそれはわかります。通常のデータというのも、その複雑な積み重ねでなりたっている固まりだということもね…。
ただ、この場合は明らかな個別のなんらかの要素が大きく働いたからではないかと、推測せざるを得ないのですよ。そうであれば、なんか原因らしきものが、きっとあるのではないか…。
元日の一日だけ、福井県だけ、ですからね。
「七蛇鼻」で検索した(それも考えにくいが)ので集中したとしら、その理由も…。
ま、どっちみちわからんだろうな、と思いながら書いてますけど。
by dendenmushi (2013-01-20 08:19)
こんにちは!
発信者の意図しないところで拡散していくこともこの世界では良くありますよね。
アクセスログ分析を細かくやっていくと面白いものが見えてくかも知れませんね。
by ぱぱくま (2013-01-20 11:26)
@ぱぱくま さん、アクセスログ分析もシロウトが簡単にできて…というのは、なかなかないようですね。一時期は、Ninjyaの手裏剣飛ばしていたこともあったのですが、あれはホームページだったからで…。
ブログでも足跡とかもやってみたけど、これもたいしたことないし…。
まあ、こんな不思議をいろいろ楽しむつもりでやっていかないと、ね。
by dendenmushi (2013-01-21 21:55)