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033 川奈崎=伊東市川奈(静岡県)有名なゴルフコースの北の端にあって海岸線も.. [岬めぐり]

 伊豆半島の東側では、その最東端に位置するのが川奈崎である。厳密にいうと、最も東よりはこの南の岬がそうなのだが、ここら一帯の広大な土地が全部ゴルフコースになっていて、南北およそ2キロ以上にわたる海岸に立ち入りができないらしい。
 海岸線は公共のもののはずだが、ここだけでなくあちこちにある“プライベートビーチ”とやらは、いったいどういう状況でそういう実質的占有が可能になるのだろうか。
 もともと川奈のゴルフコースについて、立ち入り実地調査するのが目的ではないので、とりあえず地図で道らしきものがある北端の行けるところまで行ってみようと川奈崎に向かったときは、雨の降りしきる朝だった。
 伊豆急の川奈駅はかなり高いところにあって、大きな自動車道が曲がりくねりながら下っていく。あれはいつだったか、伊東沖で海底火山が爆発したということがあった。その手石島も見えるし、その手前の岬の端には輿望崎という小島が雨に煙っている。

 途中で自動車道を離れ、急な斜面に並ぶ人家を抜けて降りたところが漁港である。本来の漁業のほかに、やはり首都圏を控えていてダイビングなどの需要も多いらしく、ウエットスーツを着たグループもいる。雨の中をご苦労なことだと、自分のことは棚に上げて思う。もっとも、あちらさんはどうせ海に潜るのだから、どこから濡れようが同じことだ。

 港からさらに行くとだんだん淋しくなってきた道は、一軒の造船所というより船の修理工場のような船台を下ろすレールがある建物で終わりになる。猫が一匹にゃーおと寄ってくるほか、人の気配もない。失礼しますといってその中を通り抜けると、さらに道のようなものがあるが、やがてそれも海岸のゴロタ石に消えてしまう。どうやら、海岸線で歩けるのはここまでのようだ。
 また、雨の中を歩いて家の間の急な石段を登り、海を見渡す道沿い崖の上に一軒だけ立つ喫茶店に入って一休みする。赤い屋根が下の海岸からも見えたが、それを店の名前にしたこの喫茶店は、大きなガラスを一面に張りめぐらしているが、強くなってきた雨が滝のように流れて、海も空も流されていく。

▼国土地理院 「地理院地図」
34度57分19.54秒 139度8分40.53秒
33かわなざき-33.jpg
dendenmushi.gif東海地方(2006/01/13訪問)

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タグ:静岡県
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