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1574 畝木崎=土庄町土庄(香川県)「世界で一番狭い海峡」の港から豊島経由宇野行きのフェリーに乗る [岬めぐり]

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 土渕海峡が、「世界で一番狭い海峡」としてギネス認定されたのは、1996(平成8)年のことであった。それまでは、そこが海峡だという意識は全般的になかったか乏しかったらしく、そいう名前もなかった。土渕海峡という名前は、そのギネス申請に際して必要になったからつけた、というのが真相らしい。
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 ネット情報では、土渕(どふち)海峡と、ふりがなをつけてあったが、へそまがりはこういうことも気になる。普通、読むとき呼ぶとき「どふち」と発音するだろうか。頭が濁るのであれば、「どぶち」と言うほうが自然なのではなかろうかと思ったりする。
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 現在の住居表示では、海峡の南側が土庄町土庄で、北側は土庄町渕崎なので、字名の頭一字をくっつけてそう呼ぶことにしたというのだが…。「渕」は「ふちざき」と読むのだからというのであれば、「土」も「とのしょう」という読みに寄らなければならなくなり、どうも無理が多い。
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 海峡で仕切られた南側は、はっきり島になるわけでその名前も判明した。どこにも表記がないし、海峡の説明をする時以外では誰もそう呼ぶことはないようだが、「前島」という名前がちゃんとあるらしい。
 海峡の狭いところは10メートル足らずの幅しかなく、バスで通ったが、写真も撮り損ねるくらいほんの短い橋を渡るだけ。海峡自体の長さは、東の伝法川の河口付近から西の畝木崎までの2.5キロ。
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 その海峡を背にした港の東寄りに、香川県出身の彫塑家の作品である、「平和の群像」というブロンズ像が建てられている。題材は原作と映画の「二十四の瞳」をモデルにしたといい、映画公開2年後の1956(昭和31)年に当時島の交通を担っていた小豆島バスが建て、土庄町に寄贈されたという。
 明らかに高峰秀子の大石先生とこどもたちの群像なのだが、その題名のつけかたに企画制作者の明確な意図が感じられる。同時に、場所を明確に特定していない原作はともかく、映画の舞台になっているとは言えない土庄町に、これが建てられている積極的な理由を強調しているようでもある。この像の題字揮毫が、時の内閣総理大臣であった鳩山一郎の手による(しかも右から横書き)というのも、なにやら当時の周辺の思い入れの勢いというか意気込みが感じられる。
 土庄港の付近では、さすがに世界一狭い海峡も広くなっていて、何本かの船着場が並んでいて、そこから高松や宇野などと結ぶ航路のフェリーが発着する。
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 畝木崎は、港の出入り口の南側の製油工場の敷地の先に出っ張っている岬なので、港に出入りする船は必ずここを回り込んで行かなければならない。
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 でんでんむしの今回の岬めぐり計画では、ここから豊島(てしま)経由のフェリーに乗って宇野まで行き、そこから乗り換えて直島に渡るというつもりでいる。行程の最終日なので、直島から宇野に戻り岡山から新幹線で帰京する予定で、結局全行程で晴れたのは出発の日と帰る日だけ、という岬めぐりになってしまった。
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▼国土地理院 「地理院地図」
34度29分35.84秒 134度10分0.11秒
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dendenmushi.gif四国地方(2018/10/12 訪問)

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タグ:香川県
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