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1569 ナガ崎=土庄町小江(香川県)オリーブバスの四海線に乗り換えて島の北西部へ [岬めぐり]

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 でんでんむしの遠い先祖の一人には、近道だと通りかかった広島倉橋島の石切場で転落事故死した人がある。子孫への訓戒とともに、その経緯を記録した香典帳が残されていたので、それがわかった。それだけが原爆で焼けなかったのは、祖父がそれらの書付が入った仏壇だけは、郊外に疎開させていたからだ。
 子孫であるでんでんむしは、その教えを守って軽挙を慎み、特に高い崖の上などでは慎重に注意しているので、奇禍にも遭うことなく今日まで永らえている。
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 これまで、家島諸島から始まった岬めぐりでは、採石場には非常に多くの縁があったが、だから好んでそれを取りあげているというわけではなく、この地域にたまたま採石場とその痕跡が多いというだけの話だ。
 ただ、採石場という場所は、危険が多い場所だということ、むやみに立ち入るような場所でないことは、忘れてはならない。採石場の跡地などを整備管理せずに、放置しておくなどは非常に問題でもあるわけだ。
 池田港から土庄港までバスできて、そこからまたバスを四海線に乗り換えると、土庄港から北へ、伊喜末、小江を経由して馬越浜まで行く。四海線というのは小江の漁港に四海漁港という名があるので、今は地図から消えた古名に四海があり、バス路線はそれを名乗っているということだろう。
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 四海線の終点でUターンして、また土庄港まで戻ってくるだけだが、この四海線に乗らなければならないのも、この小豆島の北西海岸にもいくつかの岬があるからだ。
 土庄港からは、いったん東へ戻ってから海峡の対岸に渡り、そこから北西にバスは進む。その途中にまず、畝木崎と室崎があるのだが、それは港の出入口なので、もう二日続きの雨も上がって晴れるであろう翌日に回すことにする。
 とすると、次の岬は小江のナガ崎となるが、実はこの岬は道路からは見えない。見えるのはナガ崎の西に出っ張っている小さな出っ張りだけ。ナガ崎の表記はそこからは北東へずれたところについている。
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 それも、小江の集落と四海漁港を過ぎて、沖島とナガ崎の間に千振島が見えてくるほんのわずかの間にかろうじて見えるだけ。道路はすぐに海岸を離れて、ナガ崎と蕪崎のある出っ張りを横断して行く。
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 このときには、見えないナガ崎と道路の間には400メートルの距離がある。そして地図ではそこには丸い崖に囲まれた凹地があり、中途半端な道が描かれている。これはなんだろう。
 地理院地図でも空中写真・衛星画像に切り替えて見ることができる。でんでんむしはグーグルアースよりは、こっちのほうがすぐ簡単に見られるうえに、色調など補正して明るくするなどの手間がいらないのでいいと思っている。
 それを見て驚いた。なんとそこは丸い池で水が溜まっている。池とか湖とかの表記も何もないので、まさか水があるとは思わなかった。だが、これは池でもなく単なる大きな水溜りなのだ。
 では、なぜこのようなことに…。調べてみると、ここも採石場の跡だった。周囲をクレーターのような崖に囲まれたこれは、まるで火口湖のようだ。
 ここはもうだいぶ前に業者が倒産か何かして、その跡がほったらかしになっている場所らしい。小豆島の採石にも何度か触れたが、このナガ崎と千振島の周辺では、古くからの採石の記録もあるようだ。
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▼国土地理院 「地理院地図」
34度31分31.30秒 134度10分7.26秒
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dendenmushi.gif四国地方(2018/10/11 訪問)

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タグ:香川県
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