1548 金ヶ崎=小豆島町福田(香川県)まずは北東の端っこから雨の小豆島の岬めぐりはスタート [岬めぐり]
目には見えない海の上の県境に近づき、それを越えようかという頃になると、フェリーの前方右手に島のような影が浮かび上がってくる。その島影は大小濃淡の違いがあるように見えているが、これは香川県小豆島の北東の端っこで出っ張っている部分になる。
向かって左側の濃い方が金ヶ崎で、右側の薄い方がそれよりちょっと引っ込んでいる藤崎になる。金ヶ崎の出っ張りは、細長い半島のように飛び出しているので、まだ小豆島本体の姿が見えないうちは、小さな島が現れたようにしか見えない。
フェリーは金ヶ崎の南に広がる、湾というにはあまりはっきりしない凹み部分に入って行く。金ヶ崎はどうやら陸繋島の先端のようで、付け根部分が小豆島本体から突き出たところと低く細くかろうじて繋がっている。陸繋島のほうには道路も人家もないようだ。
金ヶ崎の反対側には、3つの小山を並べたような小島という島がある。この島は地形的にはれっきとした島なのだが、地図によると堤防のような橋のような構築物で繋がっているらしい。小島にも人家はないようなので、これはもっぱら福田港の南の防波堤を兼ねているのだろう。
港に入ったところでみると、小島と小豆島本体とはやはりはっきりとつながっていたが、それが海水が下をくぐる橋なのか、海水を堰き止めている防波堤なのかはわからない。
でも考えてみれば、無人島に橋をかけても仕方がないので、これはやはり防波堤なのだ。
その小島と金ヶ崎に挟まれた凹み部分の奥に、福田港がある。雨の桟橋に着くと、そこで国道436号線の海上区間が終わり、そこからは南に向かって島の南部海岸を半周するように国道は伸びていく。
さて、ここから小豆島の岬めぐりを始めるのだが、それにはすべて島内を走るバスに頼ることになる。小豆島オリーブバス株式会社の9路線を乗り継ぎながらの岬めぐりがどうすれば可能か、路線図と時刻表と地図を見ながらやっとどうにか立てた計画がある。
その計画では、まず福田港からは北回り福田線という路線バスで、島の北東部をぐるっと回る。国道を南下していく南廻り福田線という路線もあるのだが、どういうわけか小豆島の東海岸には、この金ヶ崎・藤崎以外には岬がない。そこで北回りで始めることにしたのだが、港の待合室の前にはバス乗り場が見当たらない。国道沿いに出てやっと標識を見つけたがそれは南回りで北回りの乗り場がわからない。
聞いてみると、北回りのバス停は、北寄りに数十メートルも歩いたところにあるという。うどん屋の横で見つけたバス停で狭い軒先で雨宿りしながら待っていると、祭囃子とともに軽自動車の列とカッパを着た人たちが、囃しながら通り過ぎて行った。「ようこそ小豆島へ」という看板の立つ桟橋前でも太鼓などを積み込んだ軽トラと、カッパの子どもよりも傘をさした親などのほうが多い子ども神輿の一団が固まっていたが、お天気がこれでは気の毒だ。
しかしまた、雨でもなんでも、カッパを着て神輿はビニールでくるんででも、お祭りをやってしまおうという町の結束と情熱は、なかなかえらいものだ。
▼国土地理院 「地理院地図」
34度33分39.79秒 134度21分58.62秒
四国地方(2018/10/11 訪問)
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