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番外:家島諸島=姫路市家島町(兵庫県)大小合わせ44もあるが大きく人がいる島は男鹿島・家島・坊勢島・西島の4島 [岬めぐり]

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 姫路港から南西に約18キロほど、播磨灘の沖合に島々が集まっている家島諸島へは、連絡船でおよそ30分くらいで行ける。2006(平成18)年に、この諸島全域が兵庫県姫路市に編入されているから、港から見えないほど離れていても姫路市内のうちである。
 島の数は大小合わせて44もあるところから、四十四島の別名もあるとされているが、大きい島、人が住んでいる島は、東から男鹿島(たんがじま)、家島(いえしま)、坊勢島(ぼうぜじま)、西島(にしじま)の4島で、住民の数は合わせて約6,000人だという。中でも、そのほとんどは家島と坊勢島の2島に集中しており、全島が私有地で採石場である男鹿島と夏のキャンプ場のあるとき以外はほとんど人のいない西島とはっきり対照的に分かれている。
 家島は東の宮と西の真浦という二つの字(あざ)に分かれて二つの集落があり、二つの港がある。おもしろいのは、この二つの字が周辺の島にも及んでいて、男鹿島では家島町宮、西島では家島町真浦となっていることだ。家島と西島の間に挟まれている坊勢島だけが、家島町坊勢という独自の字をもっている。
 今回の家島訪問(といっても、船で行って折り返して帰ってきただけだが)では、家島の港と集落には寄らずに、坊勢島との往復だけになった。
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 姫路港からの連絡船も、家島へ行く便と坊勢島へ行く便とで分かれている。坊勢島へは小さな船、家島へはそれより少し大きな船で、しかも船会社も2つあるらしい。家島便に乗ってしまうと、家島の港の入口にある尾崎鼻と天神鼻は近くから見える代わりに、ほかの島のほかの岬は、いっさい見ることはできない。坊勢島へ行く便に乗れば、男鹿島にも寄るし、家島の南を回って遠目ながらほかの島々も眺められる。
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 そういうわけで、迷わず坊勢航路の船に乗るが、実はこのとき桟橋で迷って、危うく家島行きに乗ってしまうところだった。同じような時間に違うルートの船が別々の桟橋から出ているのだが、案内もなく標識もほとんどなく、初めての人間には不親切に感じられた。だが、これらの船を利用する人は、ほとんどが毎日のように利用している人ばかりなので、迷うようなこともないし、不親切でもないのだろう。
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 家島航路に乗った日も、その翌日も続けて雨だった。事前の予報では、雨の情報はほとんどなかったはずなのだが、直前の予報から雨でしかもところによっては激しく降るという。これでは、船からの岬めぐりは、かなり厳しい。しかし、ともかく当初に立てた計画通りに行くしかないので、覚悟を決めて姫路港までやってきた。
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 翌日も、今度は小豆島へ向かうフェリーに同じ姫路港から乗ったのだが、その時にみると、早朝の家島行きの桟橋は船が着いて降りる人、乗る人が行き交い賑やかだった。長い乗船待ちの行列までできている。お仕事で家島へ向かう人も多いのだろうと思って見ていると、その中には高校生の姿も多かったので、おや?島から本土の高校へというのが普通なのに、ここでは逆じゃないかと疑問に思った。
 あとで調べてみてわかったのだが、家島にも坊勢島にも小・中学校と郵便局はあるが、家島には兵庫県立家島高等学校もあった。しかも宮にしろ真浦にしろ港からはかなり離れた山の中に学校はあり、この通学も大変そうだが、本土から島の高校へこれだけ多くの生徒が通うというのは、全国でもめずらしいのではなかろうか。
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 古くから開けていたはずの瀬戸内航路では、播磨灘のほぼまん中北寄りにある家島諸島は、風任せ潮任せの時代から重要な風待ち潮待ちのポイントになってきたことだろうし、もっと大昔からこれらの島には人が住んでいたことを示す遺跡もあるらしい。
 名前の由来は、「室津」の場合と同じようなもので、神武天皇東征のさいに、嵐にあってこの島に避難をしてきたところ、入江の中は「まるで家にいるように静かだ」というので家島という名前が付いた、とされている。
 雨のなかを走る坊勢行きの連絡船の中からでは、岬の視認にも大いに支障があるが、船は右手に家島の尾崎と天神崎という二つの岬を見ながら、男鹿島の塩崎とヒシノ鼻を過ぎ、男鹿島南端の大崎から家島南端の堂崎を回り込んで、矢ノ島の東を坊勢島の北端坊崎を回って坊勢港に入る。帰りのコースは矢ノ島の西を通るので若干違うようで、さらに男鹿島には寄らないで、姫路港に帰る。
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 この天候では、あまりはっきりとは見えないだろうし期待できないだろうが、その往復でなんとか可能な限り岬を捉えていくよう、がんばってみよう。
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▼国土地理院 「地理院地図」
34度40分4.06秒 134度32分16.26秒
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dendenmushi.gif近畿地方(2018/10/10 訪問)

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タグ:兵庫県
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