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1510 黒崎=むつ市川内町(青森県)運賃は整理券方式で田名部行きのJRバスが大きな膨らみをよぎって行く [岬めぐり]

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 殿崎の4.7キロ東には、殿崎の4倍もの規模がありそうな膨らみが出張っていて、蛎崎から長浜、宿野部と進むうちに、横長の立派な岬のように迫ってくる。ところが、そこには岬の名はつけられてはいない。
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 そこを過ぎて、川内町桧川にさしかかると、またいっそう大きく長い岬が現れる。ここも殿崎型をもっとずっと大きくしたようで、高い山も崖もなにもない、平べったいせんべいのような岬で、ここが黒崎になる。
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 黒崎はいちばん多い岬の名だが、だいたいは「黒々と大きく見える」ところからつけられることが多かったのではないかと推察される。しかし、この黒崎はあまりそういうイメージとは合わない、なにかそういう重々しさとは違うような気もする。
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 小沢の停留所から乗った、田名部行きのJRバスの窓は大きく、明るい車内にほかに乗客がいなかったが、座席その他いかにもフツーのバスである。田名部(たなぶ)は、むつ市の中心部の古い地名で、かつては鉄道の駅の名にもなっていた。だが、今では一部しか示さない。学校や会社の名前に残っていて、その名を姓に持つ人も、この地域ではまだ多いのだろう。
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 車窓から見えている部分は、田野沢、袰川、そして黒崎の先端へと、南東方向に下りながら続く長い海岸線を、西から眺めているところになる。
 川内町(かわうちまち)の中心部は、脇野沢から大湊のちょうど中間くらいに当たる。その間は約38キロで、一台のバスで走り抜ける距離は路線バスとしては長いほうだろう。バスなんか滅多に乗らないという人も、近頃では多いのだろうから、念のためにいうとだいたい1時間の所要時間(ここはバス停の数がそう多くない路線なので)で、料金は1600円くらい。
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 バスなんか乗ったことがないという人(案外多いかもしれない)のために、さらにつけ加えると、近頃ではバス料金の支払いは、交通ICカードは都会中心の限られた地域だけなので、全国では整理券方式が広く採用されるようになっている。乗車時に番号の印字された整理券をとると、前方のモニターに、降車バス停までの運賃が順次表示されるしくみになっている。降りるときに、それをみてその番号の示す金額の料金と整理券を投入箱に入れて降りる。(東京都営バスのように、どの路線も均一料金の場合は、乗車時にカードタッチまたは料金支払い方式の別システム)
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 両替方式なので、お釣りが必要な場合は、自分で両替機にコインを投入してくずしたうえで、きっかり料金分を入れなければならない。
 コンピュータでモニター表示されるようになる前は、ワンマンの運転手さんも大変だったが、乗客のほうも自分が降りたいバス停まであとどのくらいかもわからず、聞き取りにくいアナウンスに耳を傾けて注意していないといけないし、料金はいくら払えばよいかわからず、緊張を強いられていたものだった。
 それを思うと、今は降りたいバス停が近づくとあといくつ先とわかるし、ずいぶんシステムが向上して、運転手さんも乗客も楽になっている。
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 半島ではめずらしい水をたっぷり湛えた川内川の河口に開けた町から、しばらく東へ走ると、殿崎の十数倍も規模の大きな膨らみ、黒崎が大きくなる。
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 袰川のバス停は、おっぱい型黒崎の、西の付け根になるので、国道は海岸線から離れて、黒崎の膨らみのいちばん内側を横切って行く。
 そのため、車窓からはもう岬は見えなくなる。国道は1.7キロにわたって丸い膨らみを横断するが、道路から海岸まで遠いところで600メートルを超える。地図では、灯台もあると表記されている。1時間後に後続のバスがやってくるのであれば、迷わず黒崎のバス停でピンポンを鳴らして降り、灯台まで歩いて行くところだ。
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 残念ながら、3時間以上も待ったこのバスは、もう最終便。降りるわけにはいかない。公共交通機関で岬めぐりをするということは、こういうことだと割り切るしかない。
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 と、運転手さんの向こうの窓の端に、チラッと灯台が見えた。慌ててシャッターを切ったが…。こういうとき、デジカメのシャッターは反応が遅く感じられる。物理的なシャッターと違ってガシャ!という確かに押した感が乏しいが、これもしかたがない。

▼国土地理院 「地理院地図」
41度10分58.97秒 141度3分19.66秒
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dendenmushi.gif東北地方(2017/09/05 訪問)
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タグ:青森県
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