1495 夏泊崎2=東津軽郡平内町大字東田沢(青森県)見えてはいるけれどもなかなか遠い夏泊崎は今回もまた遠望止まりに [岬めぐり]

2009年の平内町訪問では、東海岸の「496 鼻繰崎」までしかバスが行かなかったので、夏泊崎の手前止まりになっていた。
2010年にはむつ湾フェリーからの遠望で、「636 夏泊崎ほか」として備忘的な項目を設けていた。なかなか行けない、遠い夏泊崎だったが、現在では、町民バスの東田沢線は大島まで行くようになってはいるようだ。大島というのは、夏泊崎の先にある島のことだが、大島のバス停が島まで行っているわけではなさそうだ。

しかし、それで行ってもすぐに折り返しになってバスは帰ってしまうので、岬まで行こうとすると3時間後の次の便を待たなければならない。やはり、夏泊崎へ行くのはそれだけで午後いっぱいが必要な半日仕事であるらしい。
今回は、西海岸から稲生へ行き、10分の間に油目崎の切れ目を越えるところまで行けば、比較的近くからの夏泊崎を眺めることができるだろう…とそういう目論見だった。

その目論見が外れてしまったので、今回もまた海を渡る船の上からの遠望になってしまった。だが、前よりはずっと近くで、岬の先端と大島もはきりと見える。

夏泊崎という岬名表記は、半島の先端細い出っ張りについていて、そこからは橋のような線で道が大島の山越え一本道になって伸びている。細い橋は50メートルちょっとくらいしかなく、それが半島と島をつないでいるのだが、それぞれ橋に至るアプローチも低く長いので、遠目に見ていると、半島と島の間はずいぶん離れているように見える。
この間の道の両側には、岩礁がつながっているように地理院地図では描かれているので、大島も陸継島に限りなく近づいているその過程の途上にあるのだろうか。

大島の先端には、地図では灯台があることになっているのだが、やはりそれがわからないくらいには充分遠い。
そのあるはずの大島の灯台から北北西に進路を取ると、下北半島最南端の牛ノ首岬までは13.5キロほど。ポーラスターは牛ノ首岬の東奥の脇野沢港を目指していくので、船の進路は北北東になる。

脇野沢で降りる人もあるだろうから、窓の少しはきれいな前の座席に移動できるだろう。岬チェックのためには、この航路では行きは進行方向右手に席を取らなければならない。そう思っていたら、脇野沢ではほとんど誰も降りないで、逆に乗ってくる人もいた。
結局、途中で日差しを気にした女性客が左手の席に移動してくれたので、その後へ座ることができたが、ほとんどの乗客は脇野沢の次の寄港地である牛滝で降りて行った。

そう、ポーラスターに乗る人が目指していたのは、仏ヶ浦だったのだ。牛滝からは、仏ヶ浦観光の遊覧船が出ているので、みんなそれに乗り換えるのだ。

でんでんむしはひとり、さらに次の寄港地である福浦まで乗って行き、下ノ崎から順に南下しながら、下北半島西海岸の岬めぐりを続けようと思う。
▼国土地理院 「地理院地図」
41度0分46.57秒 140度52分25.45秒


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