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1493 板ノ崎=東津軽郡平内町大字土屋(青森県)実は浅虫温泉駅前からの平内町民バスに乗り遅れてしまいまして… [岬めぐり]

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 ほたて大橋の真北、1.7キロのところにあるのが板ノ崎。岬の山は80メートル足らずの小山で、岬の南斜面は崖崩れの跡のような赤土が露出している。夏泊半島の西海岸のまさしく付け根にあたるので、ほたて大橋からさらに北東に伸びる国道4号線の土屋バイパスも、この岬の手前から、大きく東へ向きを変える。
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 そして、少し行くとこの先で国道は奥州街道と合流し、半島の付け根を横断して平内町役場もある小湊を経由して、東の野辺地湾岸を通って狩場沢の上北郡野辺地町との境界線に至る。
 旧東北本線だった青い森鉄道の線路も、国道と並行していて、平内町町内には、西平内、小湊、清水川、狩場沢と4つの駅がある。町の住民もほとんどはこの沿線に集中していて、半島の沿岸には飛び飛びに集落が点在する。
 1889(明治22)年に村制が施行され、東・中・西の3つの平内村ができ、そのうちの中平内村が昭和になっての町制施行で小湊町になり、1955(昭和30)年にこれら3つの町村が合併して平内町になっている。
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 この経緯をみてもわかるように、平内町の範囲と黒石藩飛び地の領域は、合併ばやりの時代をくぐり抜けて、ほぼここ数百年もの間変わらず維持されてきている。
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 津軽と南部の境界にあるという地政学的な条件が、そうさせたとも言えるようだが、人口1万人ちょっとのこの町はなんとなく結束も固いような感じもする。
 平内町もご多聞にもれぬ人口減少で、公共交通機関の縮小に対応するため、2004(平成16)年から下北交通と提携して平内町民バスとして自治体バス5系統を運行させている。でんでんむしが前回平内町を訪れたのは2009年で、このときは夏泊半島東海岸を走る町民バスに乗って、

 495 安井崎=東津軽郡平内町大字東滝(青森県)取り残されて…夏泊半島
 496 鼻繰崎=東津軽郡平内町大字東田沢(青森県)ホタテとツバキの夏泊半島の東側

とふたつの岬は数えていたが、この当時のバスは夏泊崎までも行かずそれ以上は行けなかった。安井崎の東、清水川と狩場沢の間にはハクチョウが飛んでくる大崎という岬もある。そして西海岸にはてっぺんの夏泊崎、油目崎、観音崎、そしてこの板ノ崎を数えることができる。
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 今回は平内町の残りの岬も東西二路線のバスに乗って全部カバーするつもりで、計画は組んでいた。
 ところが、なんということでしょう…!
 浅虫温泉駅前で青森市営バスを降りて、接続するはずだった平内町民バスに、乗り遅れてしまったのだ。それで、実は車窓から眺めるつもりだった白根崎も、板ノ崎も、こうしててくてく歩きながら訪問している。
 乗り遅れた原因を、青森市営バスが遅れたせいにもできないし、その青森市営バスのサイトでダイヤを調べようにも発時刻しかわからず到着時刻不明のまま乗ってきたことにすべてを帰すこともできない。
 また、乗り換えるべき平内町民バスの乗り場が、青森市に遠慮したのか浅虫温泉駅前にはなくて、そこからまた数百メートル北に外れた遠いところにあったせいにもできない。
 要は計画の詰めが甘くずさんだったせいだが、平内中野から稲生線に乗り換えて、油目崎の稲生まで行き、帰りは清水川の先の口広まで乗って大崎も訪問できる計画が、すべてご破算になってしまった、という次第。
 こういうこともありますよ。でもね、でんでんむしの岬めぐりでは予計画で定していたバスに、乗り遅れたというのはあまり記憶にないかな。
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 板ノ崎の西には茂浦島が浮かび、そこから北東の奥には茂浦の集落があるはずだ。茂浦島の向こうに伸びる半島の先端には、岩島があるのがわかる。これは地図で見ると双子島となっているが、岬の名はない。
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 板ノ崎の東側(右手奥)には、バイパスが緩く登りながら東へカーブしているのがわかる。計画ではここをバスで通るはずだった。
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 板ノ崎の所在は字土屋となっていて、白根崎と同じだ。このカーブの辺りは平内町大字中野となっている。けれどもそのすぐ隣は浪打になり、少しずれるとまた土屋になったりする。この付近の字地名はかなり複雑に入り組んでいるようだが、海岸はずっと板ノ崎まで大字土屋が占めている。ずっと旧藩の領域を踏襲してきた平内町町内で、なぜにこのような複雑な区分けと命名が必要だったのだろうか。
 Mapionの字区分けをみると、字名のない場所も広くあるようだ。 地理院地図では字境界の表示がないので、ポイントで探ってここは中野だとわかるようになっている。また、板ノ崎付近でも大字地名にない小字?地名が深沢、家ノ下、大石平、淀川などとあるが、大字名とそうでない地名との表記原則がどうもよくわからない。とにかく、字地名は、その地域を知るうえで、極めて重要なものなので、ついでながら、地図にもこれは小字も含めてできるだけ多く、きちんと押さえてほしいと願う。

▼国土地理院 「地理院地図」
40度55分12.69秒 140度51分56.33秒
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dendenmushi.gif東北地方(2017/09/04 訪問)
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タグ:地図 青森県
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