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1489 バッコノ崎=青森市大字野内(青森県)青森での岬の落穂ひろいはまずわからんことだらけのこの岬から始まる [岬めぐり]

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 日光より北の東北地方へ足を踏み入れたのは、いったいいつでどこが初めてだったのか。やはり最初に龍飛崎に行ったときだろうか。今となっては、それがいつだったかもうまく思い出せない。記録を調べてみると、それはどうやら1990(平成2)年だったようだ。だが、岬めぐりをつまみ食いではなく日本全国いちおう全部行くと方針を変更してからは、青森県はもう何度もやってくることになった。
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 降りずに通り過ぎる分は別にしても、2006・2007・2009・2010年とほぼ毎年のように青森県は訪問していた。深く切れ込んだむつ湾があり、津軽・下北と二大半島をもつ青森県は、岬の数も東北一多いので、そうなっていたのだが、ここ数年は通過するばかりだった。
 2010年の訪問も、暮れの東北新幹線新青森延伸前で、まだ八戸から在来線に乗り換えてのことだった。そのときもむつ湾を横断していたのだが、まだまだ不完全で取りこぼしが目立っていた。そこで、北海道の噴火湾から南下して、続く今回はむつ湾の落穂ひろいと十和田湖の岬めぐりを計画した。
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 まずは、このバッコノ崎。これはむつ湾最奥部にある青森港から、北東へ向かうと最初の岬となる。周辺ではさらに北東の海岸に並んでいる鼻繰崎や善知鳥崎とセットのようになっている3つの岬は、車窓からでよかろうと、まずは新青森で新幹線を降りて奥羽本線に乗り換えて、ひと駅先の青森駅まで行かなければならない。
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 だいたいは10〜15分くらいの待ち合わせで接続しているのだが、このときは特急「つがる」の自由席に特急券なしで乗れるという接続だった。
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 浅虫温泉まで行く途中の沿岸に、この3つの岬はあるので、青い森鉄道でとも考えたが、待ち時間が長い。青森駅前の2番乗り場から青森市営バスの浅虫温泉行きに乗って、バッコノ崎をというコースではどうだろうか。
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 そう思ったのだが、奥州街道でもある県道259号線を走るバスからは、ほとんど見えなかった。おまけにバスは青森市中心部から北東側郊外へ出て行くルートで、数多いバス停で乗り降りする人が多く、野内に行くまでにずいぶん時間がかかってしまった。
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 結果的にバスルートの選択は失敗だったわけで、翌日の帰りに浅虫温泉から青森に向かう青い森鉄道の車窓から、どうにかバッコノ崎を確認できた。
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 この岬は、一般によくある先端部が山または丘、あるいは崖になった岬の形状とは異なっている。80メートルちょっとの小山があることはあるのだが、その北側の斜面からすっぱり切り取られたように地図では見える。考えられるのは、古い時代の砕石場などだが…。
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 不思議なのは、地理院地図では80メートルの山頂付近から東斜面に水路が描かれていて、いったん池のように溜まって今度は北へ向かって流れだすような描写があることだ。小山の上からいきなり水流が流れ出すとは、いったいどのような条件でそれが可能になるのだろうか。どう考えてみても、想像がつかない。あるいは、地理院地図のデータが古いので今は違うのかもしれないが、それにしても奇妙だ。
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 北側の岬一帯は平地で、その土地利用形態もわからない。道は東西どちらも途中で消えている。いずれにしても、自然のままの地形風景ではなさそうなので、あるいは東隣にある大きな銀色のタンクをもつ施設の歴史と、なにか関係がありそうだ、というくらいのことしかわからない。青い森鉄道の車窓からは、とうていうかがい知ることもできない。
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 地図も多くを語ってくれないが、毎度引き合いに出している地理院地図とMapionでは、寡黙という点では同じだがときどき大きく違うことがある。ここでも、地理院が無視している石油関連施設らしい敷地からむつ湾に向かって500メートルも突き出ているバースのようなものがMapionにははっきり描かれていて、実際にそれはあったのが、車窓からも少し見えた。
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 岬の東側の小さな入江はこの施設が一帯を占領しているような場所で、あまり一般にふらふら立ち入ることはできない雰囲気もあるが、フェンスで通せんぼがしてなければ…。ま、今回は車窓だけで行きませんけど。
 名前も「あばあちゃんの岬」というような意味かともとれなくもないが、それもどうだかわからない。
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▼国土地理院 「地理院地図」
40度51分41.30秒 140度49分24.93秒
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dendenmushi.gif東北地方(2017/09/04 訪問)
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タグ:東北地方
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