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番外:岩見沢から留萌へ=岩見沢市五条西 留萌市栄町(北海道)函館から数えると留萌までは約450キロJR北海道 [番外]

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 島牧村の岬をいちおうバスで行けるところまで行って、また寿都に引き返してきた。前述のとおりここで時間があったので、湯別の温泉施設で休憩し、最終のバスで黒松内に戻り、函館本線で三度長万部駅に帰ってきた。
 何度にも分けて、4回(このうち鵜泊線の1回は前に済んでいたので、今回分は3回)も行き止まりのバス路線に乗って行ってはまた終点で折り返し…ということを重ねて、とにかく、これでやっと檜山の岬めぐりは完了となった。
 日も暮れて夜になったが、この日のうちに少しでも北上しておこうと、長万部から室蘭本線(と千歳線)で札幌まで行き、札幌から函館本線に乗り換えて、岩見沢の駅前近くのホテルに着いたのはもう23時を回っていた。
 当初計画では、札幌で一泊と考えていたが、この日は土曜日の夜だったためか、どこもホテルが満室でとれない。おまけに、外国人観光客も多いため、バブル状態になっているのだろうか。札幌駅周辺のホテルはやたらに高いので、あまり泊まりたくもない。
 それなら、札幌は素通りしてもっとできるだけ北上しておこうと、岩見沢までやってきた。今や札幌のベッドタウンとなったらしい岩見沢方面へ行く土曜の夜の最終電車は、途中の江別を過ぎるまで超満員状態だった。旭川方面へ行く途中で通過することはあっても、ここで降りるのは初めてだ。
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 石狩平野の北東に位置する岩見沢は、北海道開拓の初期の段階から道路ができ宿ができ鉄道が通って駅ができ開拓者が定住して…そうして発展してきた街という点では、まるでアメリカの西部開拓史を地でいくような道筋を辿ってきたようだとも言える。
 それらすべてが、1878(明治11)年から5〜6年くらいの間に起こっている。開拓の中心となったのは、本土各地からやってきた旧士族とその家族であったという。
 未開の地にまっすぐな道路をつくり、まっすぐな線路を敷き、条里制の街をつくってきた岩見沢の名は、めずらしくアイヌ語源ではない。なんでも、開拓者が休泊所で浴(ゆあみ)をした、というところから転訛して定着した名だという。
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 ばんえい競馬のソリを引く馬ばんばがホームにいる岩見沢駅は、駅舎も近代的な建物でエスカレーターで橋上改札へ行き来するという、最近流行りというか、あちこちでよくある方式で、駅前もきれいに整備されている。それは、2000年の火災で旧駅舎が全焼し、その後に再建して間もあまり経っていないからなのだろう。なんとなく、規模はより大きいが旭川とも雰囲気が似ているような印象を受けた。
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 美唄などの炭鉱が近くにあったこともあって、岩見沢は鉄道輸送の中心地ともなっていた時期もある。室蘭本線が苫小牧から千歳線と分かれて、岩見沢につながっているのは、その名残りとも言える。
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 翌日は、始発に乗って深川まで行き、そこで留萌本線に乗り換える。
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 ここを走る函館本線の普通電車は、3つドアで車両の中央部の出入口に車内ドアがある。冬の防寒対策なのだろう。線路が走る西側は、石狩川が蛇行しながらいくつもの三日月湖や沼池をつくり、南北に流れる一帯は水田と低湿地帯が広がる。石狩川の右岸には、札沼線という鉄路も走るが、これが滝川の手前で突然終わる。
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 滝川から東へは、根室本線と空知川が分かれていき、函館本線が旭川に向かって方向を変える深川から、留萌本線が北西の山を越えていく。
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 雨竜郡沼田町字恵比島から、100メトールほどの恵比島峠をトンネルで越えると、留萌市大字留萌村の峠下に降りる。
 ここから留萌本線は、国道233号線と留萌川とともに下っていくが、いくつかの無人駅を通りながらのこの付近の趣も格別のものがある。終点留萌駅のひとつ手前の大和田駅でも、こんな感じ。
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 1910(明治43)年に深川=留萌間が開業した国鉄留萠本線は、1921(大正10)年には留萠=増毛間が延伸されてきたが、その16.7キロ区間が2016(平成28)年暮れに廃止されたばかりだ。これで、50.1キロとなった留萌本線は、日本一短い「本線」となった。
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 昨夜の長万部から、途中岩見沢で一泊して、留萌までやってきた。函館北斗から数えると、札幌までは約300キロ、106.6キロ、それに留萠本線の50キロを足して、計JR北海道内450キロになるので、これだけ乗れば、まあ「JR北海道フリーパス」の意味もあっただろうか。
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 留萌という地名は、随分昔から聞いていて、いちおうはその位置関係とともにインプットはされていたのは、昔の職場の先輩に留萌出身という人がいたからだ。だが、実際に降り立ったのは、今回が初めて。
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 留萌に着いた時から、雨が降り出してきた。そこでまた、まず黄金岬へ行く予定だった計画を変更して、まずは雄冬方面へ行くことにした。
 ここから南の雄冬までと、ここから北の羽幌・初山別へと続く岬めぐりは、行動順ではなく、南から北への順で掲載となる。そのほうが、位置関係が混乱しないだろう。

▼国土地理院 「地理院地図」
43度12分8.72秒 141度46分2.66秒 43度56分31.66秒 141度39分7.77秒
syakotannrumoiM-1.jpgtosimasapporoM-1.jpg
dendenmushi.gif北海道地方(2017/06/30 訪問)
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タグ:北海道
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