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1474 木巻岬=島牧郡島牧村字栄浜(北海道)覆道だらけの国道229号(と276号)を西へゆるく膨らんで回りこむ [岬めぐり]

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 島牧小学校が海岸にあるのはあるいは高台に適地がなかったのかもしれない、というのは勝手な憶測に過ぎないが、というのも島牧村では平地が極端に少ないからで、原歌のように崖から下はすぐに海というところが多い。とくに原歌から西へ向かう海岸線は、50メートルくらいの崖が延々と栄浜まで続いている。
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 そこを1本だけ通る国道も、途中穴澗トンネルがひとつあるが、あとは10か所にも及ぶ覆道でここを抜けることになる。
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 覆道は、トンネルを掘るまでもない、あるいは地形的にトンネルを掘ることはできないが、落石や崩落の危険をあらかじめ防止する必要がある、という場合に採用される工法だろうと思われる。
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 地図上では蒲原磯と名がある岩礁の海岸に設けられた覆道には岩車という名があり、そういう地名表示の標識を島牧村では立てている。しかし、現在の地図では、その記名表記を探すことができない。島牧村字原歌町という広範囲にかぶせられた新住所表示に覆い隠されてしまっているからだ。
 こういう旧字名は、せめて地理院地図では残してほしいと、切に願う。
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 覆道の道の、原歌と栄浜の中間に位置するのが木巻岬だが、ここはいかにも岬のように飛び出しているわけではなく、道が大きく丸いカーブを描いているだけの場所である。
 ここにはちゃんと灯台がある。しかし、それは東から西に向かうところでは長い覆道があることもあって、見えない。その覆道は新木巻覆道といういちばん新しく工事が終わったという感じだった。
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 帰りに西から東へ向かう道では、しっかりと木巻岬灯台の姿を見ることができる。
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 国道からは、灯台に登る斜路があるきりで、周囲にはなんにもない。やはりここはあまり岬らしいという地形ではない。だが、確かにこの辺りで灯台が欲しいところではある。
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 この付近の灯台といえば、北の積丹半島の神威岬の灯台から南へは泊の原発を挟んで弁慶岬までない。この区間は岩内で海岸線が東へ凹んでいるので、弁慶岬までいらないということなのだろうか。
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 弁慶岬から南は、本目岬とこの木巻岬にあるが、あとは茂津多岬灯台までない。そういえば、せたなの尾花岬と帆越岬にも灯台はなかったので、水垂岬から小歌岬までの間も灯台は建てるのがむずかしいという事情があったのかと推察される。(それに、その海岸では西に奥尻島もあるし。)
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 この木巻岬に、タクシーに乗ってでもやって来ようとしたのは、そうしたなんにもない風景が好きという、へそまがり的志向もあるが、灯台から白糸岬の先端くらいは望めるのではないかと期待していたからだ。地図で確認したところでは手前の丸い出っ張りがじゃまになって、見えないだろうとは思っていたのだが、灯台まで行けばまた茂津多の山くらいは…。
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 西へ進んできた覆道の道は、木巻岬をゆるく回りこむと、南西方向に下っていく。天狗岳659メートル、オコツナイ岳1171メートル、そして狩場山1520メートルを主峰とする狩場山地の北西をなぞっているわけだ。
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▼国土地理院 「地理院地図」
42度41分15.73秒 139度55分33.35秒
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dendenmushi.gif北海道地方(2017/07/01 訪問)
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タグ:北海道
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