1467 日昼岬・添泊岬=せたな町大成区上浦・富磯(北海道)日昼(にっちゅう=ひるひなか)はとうに過ぎ夕方になったので… [岬めぐり]
そして富磯へ行くバスの時刻表問題とは別に、もうひとつ、5年前の小歌岬の記録の中で、自分が書いていたことなのに「はてな?」と思ったことがある。
今このバスが走っている道は、道道740号線なのだが、それについて「863 小歌岬」の項では「前項で触れたように、この道道740号線は、太田で行き止まりになっている。」と書いていることである。
ここでいう「前項」とは、「862 湯ノ尻岬・稲穂岬」のことで、そこでは「そのうえ、この太田で道道740号線は行き止まりになっているのである。」とはっきりと書いている。
一瞬あせった。これって間違いだったのか? 修正しなきゃ? 740号線は北檜山まで通じてるのに!?
確かに、2017年現在では北檜山まで通じているのだが、5年前2012年当時には、まだ行き止まりのままであって、当時のブログの記載に間違いはなかった。
つまり、その後この5年以内のうちに、740号線は初めて全通したことになる。では、途中太田で行き止まりになっていたこの道がめでたく開通したのは、4年前の2013(平成25)年のことだったのだ。
太田トンネルとその北に続く日昼部トンネルとふたつのトンネルが開通することで、初めてそれまで完全に遮断されていた帆越岬と日中戸岬の間がつながった。
このふたつの岬の間にあるのが尾花岬…。だが、そこへ行くのも容易ではない。
まだまだその前に、バスはせたな町は大成区の上浦・富磯を走っている。
ここには、日昼岬と添泊岬というふたつの岬が連続してあるのだが、この海岸にはいくつもの似たような岩の出っ張りだらけなので、なかなかそれを特定するのがむずかしい。
どうして、ここにだけ岬の名がついているのか…という気もするが、考えて見れば、久遠湾には東の外横澗岬から始まって、数百メートルから1キロちょっとくらいの間隔で岬が続いている。
久遠の人たちにとっては、昔からそういう目印が必要であったからに違いあるまい。
それと岬の名前。これも情報がほとんどないのが普通で、なかなか手を出しにくい厄介な問題である。よくわかるもの以外はあまりふれないように敬遠しているが、ここ日昼岬・添泊岬のふたつもまったく意味不明。この付近の地名からも字名からも、それらしい手がかりはない。ただ、「添」は魚の名前からというような情報はないことはないが、まったく納得には至らない。
ただ、「日昼」については、読みは「にっちゅう」、意味は「ひるひなか」という昔からよく使われてきた日本語であると思っていたが、どうやらそれは広辞苑には「昼中」や「日中」はあるが、「日昼」載っていない。それが岬の名前になるわけはわからない。
日昼から夕方にさしかかったので、西に向かう岬は逆光になり、黒い岬と夕日を浴びる岬が入り混じる。
そういえば…。
「日昼部トンネル」に「日中戸岬」とありましたよねえ。
こうなると、なんかないわけはなかろう…。それに北海道の別の場所でもそんな地名もあったような気もする。となると、いずれはやはりアイヌ語源関連ということになるのだろうが、これまた手出しがしにくい。
北海道ではどこへ行っても道路脇で目立っているものがある。それはひとつは冬季の積雪時に道路の位置を示す「 ↓ 」の道路標識なのだが、もうひとつがこの交通安全の旗である。色やデザインや文字は、自治体によってさまざまだが、道内で申し合わせか決まりのようなものがあるのだろう。
▼国土地理院 「地理院地図」
42度13分43.72秒 139度48分14.08秒 42度13分52.64秒 139度47分46.43秒
北海道地方(2017/06/30 訪問)
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